労働衛生コンサルタント試験 (労 働 衛 生 一 般) 労働衛生一般 1/8 問 1 労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述の 問 うち、誤っているものはどれか。 3 石綿に関する次の記述のうち、誤っているものはど れか。 (1)健康管理統計において、一定期間に有所見が発生 (1)石綿は、天然に産出する鉱物の一種で、耐熱性、 した人の割合を発生率といい、このデータを動態デ 耐薬品性及び絶縁性に優れている。 ータという。 ○(2)建築物の吹付け石綿の除去の際には、作業場所に (2)正規分布に従う集団のばらつきの程度は、分散や 前室を設け、陽圧に保つ。 その平方根である標準偏差で表される。 (3)吹付け石綿の除去作業では、電動ファン付き呼吸 (3)集団を比較する場合、平均値が等しくても分散が 用保護具又はこれと同等以上の性能がある送気マス 明らかに異なっていると、異なった特徴を有する集 クなどを用いる。 団と評価される。 (4)石綿小体は、胸膜プラークと同様、過去の石綿ば (4)二つの事象の間に常に相関がみられても、因果関 く露の重要な指標である。 係がないこともある。 (5)中皮腫による労災保険給付の支給決定件数は、平 成 23 年度以降、500 件を上回って推移している。 ○(5)ある検査を行った場合、正常と有所見をふるい分 ける判定値をスクリーニングレベルといい、スクリ ーニングレベルが低いと偽陽性率は低くなる。 問 2 有害物質の性状、空気中での状態などに関する次の 記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)有機溶剤は一般に可燃性であるが、ハロゲン化炭 化水素である有機溶剤の中には難燃性のものがある。 ○(2)ヒュームの一次粒子の粒径は、5~ 10 µm 程度で ある。 (3)空気中の有機溶剤の体積分率 0.1 %は、1000ppm に相当する。 問 4 電離放射線に関する次の記述のうち、誤っているも のはどれか。 (1)放射線に関する量には、吸収線量などの物理量、 実効線量などの防護量及び1 cm 線量当量などの実 用量がある。 (2)吸収線量は、電離放射線の照射により、単位質量 の物質に付与されたエネルギーをいい、単位として は Gy(グレイ)が用いられる。 (4)粉じん粒子の空気力学相当径とは、その粒子と同 ○(3)カーマは、間接電離放射線の照射により、単位質 じ終末沈降速度をもつ密度1 g/cm3 の球形粒子の直 量の物質中に生成された荷電粒子の電荷の総和であ 径である。 り、単位としては Gy(グレイ)が用いられる。 (5)メタノールは、ベンゼンより極性が大きい。 (4)等価線量は、人体の特定の組織・臓器が受けた吸 収線量に、放射線の種類及びエネルギーに応じて定 められた放射線加重係数を乗じたもので、単位とし ては Sv (シーベルト)が用いられる。 (5)実効線量は、人体の各組織・臓器が受けた等価線 量に、当該組織・臓器の組織加重係数を乗じ、これ らを合計したもので、単位としては Sv (シーベルト) が用いられる。 労働衛生一般 2/8 問 5 高気圧障害に関する次の記述のうち、適切でないも 問 8 のはどれか。 熱中症の予防対策に関する次の記述のうち、適切な ものはどれか。 (1)高気圧環境では、窒素分圧が上昇し、窒素酔いを (1)暑熱作業中に大量に汗をかき、こむら返りが起こ 引き起こす。 りそうになったので、喉は渇いていなかったが、多 (2)加圧時には、耳、前額部、歯などの痛みを伴うス 量の水を飲んだ。 (2)屋外作業で WBGT 値が 33 ℃だったので、重い材 クイーズ(締付け傷害)が生じる。 (3)減圧症の症状として、めまいや知覚障害がある。 料を運ぶ荷役作業から軽い材料を区分けする軽作業 ○(4)体脂肪率が高くなるほど、減圧症のリスクが低く に切り替えて、作業を続けた。 なる。 (3)前日に暴飲暴食して二日酔い気味であったので、 (5)減圧症の予防として、作業時間を適正化し、作業 朝食抜きで暑熱作業を行った。 回数を減らす必要がある。 ○(4)心機能が正常な労働者について、暑熱作業中の1 分間の心拍数が 170 を超えたので1分間休憩したが、 その後も 120 を超えていたので涼しい場所に移動し た。 (5)炎天下の作業において、次式により WBGT 値を 算出した。 問 6 WBGT 値 = 0.7 ×自然湿球温度+ 0.3 ×乾球温度 有害物とそれによる主な健康障害の次の組合せのう ち、適切でないものはどれか。 有害物 主な健康障害 せん ひ (1)鉛 ………………… 腹部の疝痛、伸筋麻痺による 垂れ手 (2)金属水銀 ………… 手指の震え、精神障害 (3)メタノール ……… 視神経障害 けいれん (4)シアン化水素 …… 呼吸困難、痙攣 ぼうこう ○(5)塩化ビニル ……… 膀胱がん 問 7 厚生労働省の「チェーンソー以外の振動工具の取扱 い業務に係る振動障害予防対策指針」に関する次の記 問 9 視覚に関する次の記述のうち、誤っているものはど れか。 述のうち、誤っているものはどれか。 ○(1)どの方向に視線を向けても物が明瞭に見えるのは、 (1)ハンドル等は、過度に強く握らず、かつ、強く押 さない。 ○(2)手指への振動ばく露を避けるため、なるべく肩、 腹、腰等手以外の部分で工具を押す。 (3)工具の周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値 及び1日当たりの振動ばく露時間から、日振動ばく 露量を算出する。 (4)振動工具管理責任者を選任し、振動工具の点検・ 視細胞が網膜上に一様に並んでいるからである。 (2)乱視は、一般に、角膜のゆがみにより網膜上に正 しく結像しないことにより起こる。 (3)老視(老眼)は、加齢により焦点調節機能が低下す ることにより起こる。 (4)視力検査には、5 m 視力検査のほか、30cm 程度 の距離で実施する近見視力検査がある。 (5)眼をカメラに例えると、水晶体はレンズ、網膜は こう 整備状況を定期的に確認する。 (5)作業開始時及び作業終了後に手、腕、肩、腰等の 運動を主体とした体操を行う。 フィルム、虹彩は絞りに相当する。 労働衛生一般 3/8 問10 有害物とその尿中のばく露指標との次の組合せのう 問12 ち、誤っているものはどれか。 厚生労働省の「心の健康問題により休業した労働者 の職場復帰支援の手引き」に関する次の記述のうち、 適切でないものはどれか。 有害物 尿中のばく露指標 (1)トリクロロエチレン … トリクロロ酢酸 (1)職場復帰支援は、「病気休業開始及び休業中のケ (2)クロロベンゼン ……… 4 − クロロカテコール ア」、「主治医による職場復帰可能の判断」、「職場復 (3)スチレン ……………… マンデル酸 帰の可否の判断及び職場復帰支援プランの作成」、 (4)鉛 ……………………… デルタアミノレブリン酸 「最終的な職場復帰の決定」、「職場復帰後のフォロ ○(5)トルエン ……………… メチル馬尿酸 ーアップ」の五つのステップから構成される。 (2)試し出勤制度の例には、模擬出勤、通勤訓練、試 し出勤などがある。 ○(3)職場復帰を行う場合、異動を誘因として発症した 場合を除き、元の職場(休職が始まったときの職場) に復帰させなければならない。 (4)職場復帰可能の判断においては、主治医からの職 場復帰可能の診断書が提出されても、職場で必要と される業務遂行能力について、産業医等が精査して 採るべき対応を判断し、意見を述べることが重要で ある。 (5)職場復帰支援プランの作成においては、職場復帰 日、就業上の配慮、人事労務管理上の対応、産業医 等の意見、フォローアップ等について検討して行う。 問11 有機溶剤の尿中代謝物の検査結果に影響を与える要 因に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。 ○(1)馬尿酸の測定の場合、作業終了から採尿までの時 間が長すぎると、一般に馬尿酸の値は上昇する。 (2)清涼飲料水や果実類を摂取すると、尿中代謝物の 測定値に影響を与えることがある。 (3)業務外での塗料や接着剤の使用が、尿中代謝物の 測定値に影響を与えることがある。 (4)飲酒によって、尿中代謝物の濃度が低下すること がある。 (5)採尿した試料の保管温度が高いと、尿中代謝物の 測定値は一般に低下する。 問13 加齢による高齢者の生理的な変化などに関する次の 記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)平衡感覚が低下し、転びやすくなる。 (2)骨量が減少し、骨折しやすくなる。 (3)体温調節機能が低下し、熱中症が起こりやすくな る。 ○(4)低音域の音から聞こえにくくなり、話が聞き取り にくくなる。 (5)水晶体の透明度が低下し、薄暗い場所で物が見え にくくなる。 労働衛生一般 4/8 問14 有害物の吸収、代謝、蓄積などに関する次の記述の 問16 うち、誤っているものはどれか。 (1)一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと親和性 が高く、血液の酸素運搬障害を生じさせる。 ○(2)金属水銀は経口的に摂取されると、消化管から速 やかに吸収される。 (3)ノルマルヘキサンは、肺や皮膚から吸収され、代 次の物質のうち、発がん性が認められていないもの はどれか。 (1)トリクロロエチレン (2)ベンジジン ○(3)イプシロン − カプロラクタム (4)石綿 (5)1 , 2 − ジクロロプロパン 謝されて 2 , 5 − ヘキサンジオンとなる。 (4)鉛の粉じんやヒュームを吸入すると、鉛は骨に蓄 積される。 (5)有機溶剤の経気道吸収は、作業者の呼吸量や肺血 流量が多いほど多くなる。 問15 疲労に関する次の記述のうち、誤っているものはど れか。 問17 作業環境測定結果から計算した幾何平均値及び幾何 標準偏差に関する次の記述のうち、適切でないものは どれか。 (1)疲労は、身体的疲労と精神的疲労に分類され、精 神的疲労では主観的な不快感が長く続くことがある。 (2)疲労を測定する手法には、厚生労働省の労働者の ただし、 M 1 :1日目の A 測定の測定値の幾何平均値 M 2 :2日目の A 測定の測定値の幾何平均値 疲労蓄積度自己診断チェックリスト、日本産業衛生 M :2日間の測定に対する幾何平均値 学会の自覚症しらべ、POMS(Profile of Mood States) σ1 :1日目の A 測定の測定値の幾何標準偏差 などがある。 σ2 :2日目の A 測定の測定値の幾何標準偏差 ○(3)疲労を生理的に測定する検査として、心拍変動の いき 測定、二点弁別閾検査や血清シアル化糖鎖抗原 K L σ :2日間の測定に対する幾何標準偏差 とする。 − 6の量の検査などがある。 (4)疲労を起こす要因には、作業強度、作業時間など 以外にも、休憩、余暇、睡眠や食事のとり方などの 生活習慣、心理的な要因などもある。 (5)交替勤務や深夜勤務ではサーカディアンリズムに 反することから、慣れることができない人は、夜間 の労働中に眠気や疲労感を感じ続けることがある。 (1)単位作業場所全体に高濃度の有害物が一様に分布 している場合は、M が大きく、 σ が小さくなる。 ○(2)発生源対策が不十分であったり、作業者の行動が 有害物質発散の原因となっている場合には、ほとん どの場合σの値は小さくなる。 (3)M 1 と M 2 の間に大きな差がある場合には、σの 値は大きくなる。 (4) σ1 と σ2 の間に大きな差がある場合には、デザ インが不適切であったことが考えられる。 (5)設定した単位作業場所の範囲が広く、その単位作 業場所の中に有害物の発散の仕方が異なる作業が混 在している場合には、σの値は大きくなることがあ る。 労働衛生一般 5/8 問18 空気清浄装置に関する次の記述のうち、誤っている ものはどれか。 (1)重力沈降式除じん装置は、粉じん量が極めて多く、 問19 作業場における空気中の有害物の捕集法に関する次 の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)ろ過捕集法は、ろ紙により試料空気中の粒子を捕 かつ、粒径の大きい粉じんを含む空気を清浄化する 集する方法で、鉱物性粉じんの捕集に用いられてい 際に、サイクロンなどの空気清浄装置の前置き除じ る。 ん装置として用いられる。 (2)固体捕集法は、吸着剤により試料空気中の蒸気を (2)慣性力式除じん装置は、装置への流入速度が速い 捕集する方法で、有機溶剤の捕集に用いられている。 ほど慣性力が高まり除じん効果は上がるが、微細な (3)液体捕集法は、試料空気を液体に通し、溶解、反 粒子では慣性力があまり効かないので、その適用範 応等をさせて含まれる有害物を捕集する方法で、水 囲に限度がある。 溶性の塩の捕集に用いられている。 ○(3)サイクロンは、ガス中の粒子を装置の内壁に沿う ○(4)直接捕集法は、試料空気を圧縮して容器に採取す 旋回流により壁面に衝突させ、また、気流が反転上 昇する際に粒子を上昇させて除去する。 る方法で、気体の捕集に用いられている。 (5)相補型ろ過捕集法は、空気中の粒子をろ紙により (4)バグフィルタの構造には大別して、円筒状と封筒 捕集し、ろ紙を通過したその蒸気を吸着剤により捕 状の2種類の形状のろ布と、パルス式と機械振動式 集する方法で、固体の有機化合物の捕集に用いられ の2種類の払い落とし装置の組合せによる4種類の ている。 型式のものがある。 (5)充填層フィルタ(エアフィルタ)による粒子の捕集 は、主に粒子と繊維との衝突効果を利用しているの で、ろ過風速を下げると除じん性能は低下する。 問20 光、温熱などの環境に関する次の記述のうち、適切 でないものはどれか。 (1)輝度は、単位立体角当たり放出される光束を観測 方向から見た見かけの面積で割った値で、まぶしさ の指標である。 (2)照度は、単位面積当たりに入射する光束であり、 明るさの指標である。 (3)作用温度は、不均一な熱環境において放射と対流 により熱交換が行われるのと等価な熱交換が行われ ている周囲の均一温度である。 (4)平均放射温度は、熱放射の指標であり、強制対流 の場合には気温、気流速度及び黒球温度から算出さ れる。 ○(5)相対湿度は、湿り空気中の水蒸気の質量の乾燥空 気の質量に対する比である。 労働衛生一般 6/8 問21 「化学品の分類および表示に関する世界調和システ ム(GHS)」に準拠した化学物質のラベル表示に関する 問23 作業負荷に関する次の記述のうち、誤っているもの はどれか。 次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)物理的な負荷量と人間が意識する感覚の強度とは、 (1)危険有害性クラス及び危険有害性区分の注意喚起 語として、危険又は警告がある。 一般に直線的な比例関係にはない。 ○(2)VDT 作業による健康障害は、一般に自覚症状よ (2)危険有害性を示すための標章(絵表示)が9種類定 められている。 り他覚所見の方が先行する。 (3)筋肉が持ち上げることのできるものの重さは、筋 (3)GHS 分類により危険有害性クラス及び危険有害 性区分が決 定さ れな い場合は、注意喚起語を記載 線維の数と太さに比例する。 (4)強い力を必要とする運動を続けていると、1本1 しなくてもよい。 (4)貯蔵又は取扱い上の注意を記載する。 本の筋線維が太くなり筋力は増す。 (5)さまざまな反射により全身の筋骨格系が協調して ○(5)表示をする者の氏名及び住所は記載しなければな 働き、姿勢が保持される。 らないが、電話番号は記載しなくてもよい。 問22 安全データシート(SDS)に関する次の記述のうち、 適切でないものはどれか。 問24 厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に 関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。 でん (1)SDS は、化学物質等の安全な取扱いを確保するた めに、化学物質等の危険有害性等に関する情報を記 載した文書である。 (2)化学物質等の名称は、製品名により含有する化学 物質等が特定できる場合には、当該製品名の記載で もよい。 ○(3)SDS は、事業者間で取引終了後に速やかに提供す ればよい。 (4)SDS には、定められた項目以外に、取り扱う上で の重要な事項を記載する。 (5)SDS は、受領者が承諾すれば電子媒体の交付や ファクシミリなどの方法で提供してもよい。 たい (1)腰痛には、腰部の痛みのほか、臀部や大腿部の痛 みやしびれなどが含まれる。 (2)腰痛の発生要因の一つとして、職場の対人ストレ ス等の心理・社会的要因がある。 (3)腰部保護ベルトを導入する際には、労働者ごとに 効果の有無を確認する。 (4)室温については、立ち作業に比べて座り作業では やや高めに設定する。 ○(5)腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労 働者に対しては、配置後1年以内ごとに1回、定期 的に腰痛の健康診断を実施する。 労働衛生一般 7/8 問25 防じんマスク(電動ファン付き呼吸用保護具を除く。) 問27 厚生労働省の安全衛生統計に関する次のイ~ニの の性能などに関する次の記述のうち、誤っているもの 記述について、正しいもののみをすべて挙げたものは はどれか。 (1)~(5)のうちどれか。 (1)マスクの捕集効率試験は、粒子の捕集効率が粒径 事業場における平成 27 年の定期健康診断の結 イ により異なるため、捕集効率の低いとされる粒径の 果によると、血圧検査、血中脂質検査及び尿中の 粒子を用いて行われる。 糖の検査の中では、血圧検査の有所見率が最も高 (2)マスクの捕集効率は、フィルタへの粉じんの堆積 い。 による変化が考慮されている。 休業4日以上の業務上疾病は、平成 16 年以降は、 ロ ○(3)許容される粒子捕集効率の最低値は 80 %であり、 7,000 人から 9,000 人の間で推移し、平成 27 年は マスク使用時に着用者の吸入ばく露濃度を、環境濃 約 7,400 人であり、そのうち約 60 %は災害性腰痛 度の 20 %以下に低減できる。 である。 (4)吸気抵抗及び排気抵抗の上限値は、等級ごとに定 ハ じん肺管理区分の決定状況(随時申請によるも められており、捕集効率の高いマスクほど高い値ま のを除く。)では、じん肺の有所見者数は、過去 で許容されている。 20 年間、若干の増減を繰り返しながら一定水準 で推移し、平成 27 年は約 19,000 人である。 (5)吸気抵抗及び排気抵抗の上限値は、排気弁の無い 使い捨て式防じんマスクでは等しい。 休業4日以上の死傷者数は、平成 23 年から平 ニ 成 27 年は年間 11 万人台で推移している。 (1)イ ロ (2)イ ハ (3)イ ハ ハ ニ ニ (4)ロ ○(5)ロ 問26 厚生労働省の「安全衛生教育推進要綱」に関する次 の記述のうち、当該要綱に定められていないものはど 問28 ニ 職場の安全管理における経営トップの姿勢に関する 次の記述のうち、適切でないものはどれか。 れか。 ○(1)企業の安全衛生方針は、全労働者に提案を呼び (1)総括安全衛生管理者は、教育の対象者である。 (2)機械設備の設計・製造を担当する者に対しては、 高齢者の心身機能等に配慮すべき事項を含めた教育 を実施する。 (3)就業予定の実業高校生に対する教育を実施する。 ○(4)海外派遣労働者については、派遣後直ちに現地で の職域及び生活環境における安全衛生事情を付与す るための教育を実施する。 (5)実施計画の作成、実施結果の記録・保存等の教育 に関する業務の実施責任者を選任する。 かけ、投票で決定した。 (2)ライン各級監督者及びスタッフの安全に関する 権限と責任を明確にした。 (3)生産と安全を一体的に進めるよう、関係者を一 堂に集めて指示をした。 (4)随時に職場の巡視を行い、巡視中に現場の労働 者の意見を聴いた。 (5)安全管理計画は安全担当者に作成させ、計画に 盛り込む到達目標を自ら確認した。 労働衛生一般 8/8 問29 労働安全衛生マネジメントシステム(以下「OSHMS」 問30 厚生労働省の「危険性又は有害性等の調査等に関す という。)に関する次のイ~ニの記述について、正し る指針」に関する次のイ~ニの記述について、適切で いもののみの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 ないもののみをすべて挙げたものは(1)~(5)のうち どれか。 OSHMS は、事業場における安全衛生管理に関 イ する一連の自主的活動に関する仕組みであるので、 イ 現場の職長等が作業内容を詳しく把握している 生産管理活動など事業実施に関する管理とは切り ことから、これらの者に、危険性又は有害性の特 離して運用されるものである。 定、リスクの見積り、リスク低減措置の検討を行 OSHMS に従って行う措置は、事業場を一の単 ロ 位として実施することを基本とするが、建設業に わせるとともに、調査等の実施を統括管理させる。 ロ 調査等の実施のため、作業標準、安全データシ あっては店社及びその店社が締結した契約の仕事 ートなどの資料の入手に当たっては、定常作業と を行う事業場を併せて一の単位として実施するこ 非定常作業が存在する場合、作業量が多い定常作 とが基本である。 業について資料を入手する。 ハ 厚生労働省の「労働安全衛生マネジメントシス ハ リスクの見積りに当たり、重篤度については、 テ ム に 関 す る 指 針 」 は 、 国 際 労 働 機 関 (ILO)の 最悪の状況を想定した最も重篤な負傷又は疾病の 「労働安全衛生マネジメントシステムに関するガ 重篤度を見積もる。 イドライン」に沿ったものである。 ニ リスク低減措置の検討においては、防毒マスク OSHMS においては、労働災害、事故などが発 の着用と局所排気装置の設置とでは、より確実に 生した場合に、その原因の調査及び問題点の把握 リスクを低減するため、防毒マスクの着用を優先 を行う際には、背景要因ではなく直接の原因の解 して検討する。 ニ 明を行うことが重要である。 (1)イ ロ ハ ニ (1)イ ロ ○(2)イ ロ (2)イ ハ (3)イ ハ (3)イ ニ (4)ロ ○(4)ロ ハ (5)ハ (5)ハ ニ ニ ニ (終 り)
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