6 月号

6 月号
学 校 だ よ り
在籍児童数 506 名
平成 27 年 5 月 29 日
葛飾区立住吉小学校
校長
山本 利男
5 月 29 日現在
ほめられて育つ 住吉の子
校長 山 本 利 男
季節が春から夏へと変わり、プール開き(15日)も間近となりました。24日には、周年に向
けての航空写真やクラス写真を撮る予定です。共同制作や記念誌作りも始まります。子供たちだけ
でなく、保護者、地域に皆様からも記念誌用の原稿(学校行事の思い出や印象に残った出来事)や
周年用キャラクターデザインの募集をしていますので、ぜひご応募をお願いいたします。
さて、先日行った交通安全講話や自転車安全教室において、亀有警察署の方から「こんなにお話
の聞き方が上手な学校は初めてです。素晴しいです。
」との、おほめの言葉をいただきました。音楽
鑑賞教室でも、オーケストラの指揮者の方から鑑賞態度をほめていただきました。
「立ち止まって
相手の目を見て お辞儀をしての挨拶」も、かなり定着してきています。そうした住吉小の子供た
ちの良いところを認め、ほめ、伸ばしていきたいものです。
実は、私の学校経営方針の中に、
「ほめて 認めて 伸ばします。毅然と 諭して 育てます。
」
という言葉があります。常々先生方にも伝えている言葉です。ほめることの効果は医学的にも明ら
かにされています。人間は、ほめられると脳からやる気を出すホルモンが分泌され、積極性や活力
が生み出されます。ほめられることで人間は努力するようになり、良いところをどんどん伸ばして
いきます。どこか一つが伸びるとそれが自信となり、他にも良い影響を及ぼすため、さらに良いと
ころが増えていくのだそうです。
しかし、人間は困ったことに、叱ることは簡単でもほめることは難しいようです。
「何でこんなこ
とも分からないの。何でこんなこともできないの。
」
「いつまでやっているんだ、早くしろ。まった
く遅いんだから。
」と叱ることはありませんか。
「本当は叱りたくないけど、お母さんはあなたのた
めを思って叱っているのよ。
」
「おまえをたたいたお父さんの手だって痛いんだぞ。
」と叱っている自
分を正当化していることはありませんか。叱ってばかりいると、自分に自信を無くし他人の顔色を
うかがう子供が育ちます。自分より弱い者をいじめる子供が育ちます。もちろん、叱ることのすべ
てを否定するものではありません。悪いことをした時には叱る必要があります。毅然とした態度で
諭せば、反省し、同じ過ちを犯さなくなります。しかし、子供を伸ばし成長させたいのならば、
「叱
ることではなくほめること」だということです。
今月の13日(土)に、土曜授業公開日を予定しています。叱る材料を見つけるのではなく、
「先
生の話をよく聞いていたね。姿勢も良かったよ。
」
「手をあげた時の元気のよさはクラスで1番だっ
たね。
」などと、少しでもほめる材料を見つける機会としていただければ幸いです。子どもは親の宝
あり、地域の宝です。これからも、ほめて育てていきたいものです。