銀行支店長 A031-01 ど んな職業か 銀行は、個人や会社から集めた預金を別の会社などに貸し出すことで、経済や経営活動を回転させるという重要な役 割を担っており、その第一線の指揮官が銀行の支店長である。 銀行支店では、来店したお客に、振込みや両替などのさまざまなサービスをする窓口業務のほか、住宅ローン融資の 相談や資産運用の相談に応じたりする。また、取引先を訪問して預金を預かったり、企業向融資の相談に応じたりする ことも銀行支店の仕事である。そのような業務を行う支店全体の運営管理と業務活動の立案・推進の最終責任者となる ことが支店長の役割である。 企業への貸し付けでは、取引先の会社の経営内容を調べて、運転資金や設備資金を融資することにより取引先の成長 や社会の発展・向上に貢献している。 就 くには 銀行支店長は、一般的には銀行内の昇進によりその職に就くこと が基本である。したがって、支店長を目指すなら、卒業後(最近は 4年制大学が主)銀行に就職することが必要である。 就職時には、特に必要な資格などはないが、基本的な経済、金融 、財務などの知識を身につけておくことが望ましい。 大手都市銀行の場合、新人の多くは、研修後、各地の支店に配属 され、金融実務を実地で学ぶ。その後、本部スタッフや支店の課長 、副支店長を経て、本人の努力次第で支店長になることができる。 支店の規模や性格により、支店長になるまでに要する期間は異なる が、最近は本人の公募により30歳代で支店長になるケースもある 。本人の努力次第で支店長から役員の道も開ける。 労 働条件の特徴 支店勤務の場合、就業時間は8時半から17時過ぎが一般的である。業務の状況により若干の時間外労働(残業)を 行うこともある。支店長の場合、支店の業務全般にわたる管理・監督、取引先との相談など重要な仕事に携わるので、 残業することも多いが、勤務時間についても自分自身で管理する。 また、基本的には週休2日制(土日休み)であり、連続休暇を含む有給休暇については、業務に支障のないよう支店 内で調整し、交代で取得している。 一般に銀行支店長の給与は、全産業の平均値よりは高いレベルにある。 参 考情報 関連団体 全国銀行協会 http://www.zenginkyo.or.jp/
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