第6学年 1. 単元名 国語科学習指導案 社会を見つめる12歳 ~複数の新聞記事を比較して,自分の考えを深め効果的に伝える力を育てる~ (学習材) (学習材) 「メディアを学ぶ」 (学校図書 6年下) 2.単元について (1)子どもの実態 (2)単元の特色 本単元は,「12歳の目で社会を見つめて記事を書くこと」を目的として学習過程を立ててい る。主な学習材として,新聞記事を扱う。新聞記事は一記者の視点によって記事の内容が決まり, 見出しやリード,本文の内容に記者の物の見方や考え方が表れるという特性がある。記事の比べ 読みをすることで,記者の視点を読み取り,自分なりの考えを深め表現活動に取り組むという点 で有効な学習材だと言える。 単元の導入では,教師が作成した「北京オリンピックにおける競泳用水着着用のあり方につい て」書かれた記事や,実際の新聞記事の比べ読みを行い,書き手の視点が違うと,同じテーマの 新聞記事でも内容が大きく異なることをつかむ。 次に新聞記事の構成について学習する。新聞記事の特徴は,「逆三角形」で作られており,「見 出し」「リード」「本文」の三つに分けられる。見出しは記事の内容を一目で伝える,いわばタ イトルである。リードは本文を簡潔にまとめたもので,数行のなかに本文のエッセンスが込めら れている。 新聞記事には六つの要素が含まれており,それを5W1Hと呼ぶ。いつ(WHEN),どこで (WHERE),だれが(WHO),何を(WHAT),なぜ(WHY),どのように(HOW) ――がそろっていれば,過不足のない記事といえる。 一般の文章は「起承転結」といった具合に経緯をたどって結論を最後に書くことが多いが,新 聞記事はまっ先に結論を書き,その後に説明を加えていく。その為に速くかつ的確にニュースの ポイントを読者に伝えることができると言える。 また,写真の扱い方についても学習する。写真やイラスト,図表を付けることによって,読者 はより速くより正確に新聞記事を理解できるというメリットがある。写真を用いる際は,新聞記 事の内容に適切に対応したものか検討する必要がある。さらに目的によって,アップの写真かル ーズの写真か検討することも学習する。 そして,実際に新聞記事を書く。新聞記事の内容は,最近の時事ニュースから選ぶこととする。 新聞記事を書く際に大切にしたいことは,「読み手の意識を引く」「わかりやすさ」「大切なこと をきちんと伝える」ことである。そのためには,文章を精選して,ポイントを簡潔に書くことが 大切になってくる。 最後に書き上げた友達の記事を読み,それらの記事がどのような視点から書かれたのか読み合 い,意見交換をする学習活動を行う。全員が意見を出し合うことで,それぞれの考えを深めるこ とをねらいとしている。 本単元を通して,個々が一記者となって,社会の事象に対して自分なりの視点から見つめ,適 切な判断ができる力と,自分が書いた記事に対して責任を持つ態度を養いたいと考える。 6年- 1 3.研究主題「思考の方法」との関わり 本単元では,「課題を追求する上で,言葉を使いながら思考の道筋を明らかにする力」「思考 の筋道を活用して,新しい考えを表現する力」を育むことをねらいとしている。 これらの「考える力」を育むために,本単元では新聞記事を学習材として扱う。新聞記事は同 じ出来事でも記者の視点によって書きぶりが異なり,見出しやリード,内容に記者の考え方が大 きく現れる。複数の新聞記事を比較することで,記者の視点による考え方の違いを読み取らせた い。 これまで学年で行ってきた新聞記事の発表では,単なる感想に終わることが多かった。本単元 では,複数の新聞記事を比較・対照することで,児童はより多面的かつ客観的に新聞記事をとら え,自分の考えを深めることができると考える。 また,読み取った表現の仕方を活用し新聞記事を書くことで,自分なりの思考の道筋を明らか にし表現する力を育むことができると考える。 4.単元の目標と評価規準 (1)単元の目標 ○複数の新聞記事から,記者の視点による考え方の違いを読み取ること ができる。 ○読み取った表現の仕方を活用し,読み手に自分の意見を効果的に伝え ることができる。 (2)単元の評価規準 (関心・意欲・態度) (関心・意欲・態度)(一)新聞に対する興味を持ち,進んで読もうとする。 (書くこと) (二)表現の効果について確かめ合いながら工夫して書いている。 (読むこと) (三)立場による記事の書き方の違いに注意して,新聞を読んでいる。 (言語事項) (四)話し言葉と書き言葉の違いに気付き,正しい表記で書いている。 5.単元の学習過程(10時間扱い) 時間 1 目 標 主たる学習活動 支援(○)と評価(◎)・評価規準(●) ○同じテーマの記 ・新聞記事を読み,どの ○同じテーマだが,異なる立場から指導者 事でも,書き手 ような視点から書いた が書いた新聞記事を提示し,視点によっ の主張によって のか,根拠をはっきり て,内容に違いがあることに気付かせる。 記事の内容が異 させながら考える。 なることを理解 ◎複数の新聞記事から,視点による考え方 の違いを読み取ることができる。 する。 (発表やワークシートの記述) ●(一)新聞に対する興味を持ち,進んで 読もうとする。 (発表の様子) 2 ○目的意識を持つ ・学習の見通しを立てる。○社会を正しく見つめる目を育てるための ことができる。 ひとつとして,新聞を読む方法を身につ ける方法があることに気付かせる。 ◎社会を正しく見つめる芽を育てるために 新聞の読み方や書き方を学習するという 6年- 2 目的意識をもつ。 (発表やワークシートの記述) 3 ○2つの新聞記事 ・2種類の新聞から,同 ○同じテーマだが,異なる視点から書かれ を比較して,違 じ記事でも,扱いや内 ている2種類の新聞記事を与え,内容に いがあることを 容,書きぶりの違いが 違いがあることに気付かせる。 読み取ることが あることを確認し,記 ●(三)異なる視点から書かれている2種 できる。 者の視点を読み取る。 類の新聞記事を比較して,扱いや内容, 書きぶりの違いがあることを読み取って いる。 4 (発表やワークシートの記述) ○見出しの効果的 ・新聞記事を読み,効果 ○見出しを伏せた新聞記事を読んで,内容 な書き方を理解 的な見出し考える。 することができ から見出しを考えさせる。 ◎見出しの効果的な書き方がわかる。 る。 (発表やワークシートの記述) ●(二)表現の効果について確かめ合いな がら,工夫して書くことができる。 (発表やワークシートの記述) 5 ○効果的なリード ・新聞記事を読み,効果 ●(二)表現の効果について確かめ合いな の書き方・写真 的なリードや写真の扱 の扱い方を理解 い方を考える。 がら,工夫して書くことができる。 (発表やワークシートの記述) することができ る。 6 ○新聞記事の効 ・新聞記事から書き方の 果的な書き方 ポイントを読み取る。 について理解 ○「新聞の書き方」の資料や実際の新聞を 用意し,書き方を考えさせる。 ●(二)表現の効果について確かめ合いな することがで がら,工夫して書くことができる。 きる。 7 (各自が書いた新聞記事) ○テーマにそって ・テーマを記事にするた ○社会の情報の中から子どもたちにとって 記事を書くため めの取材をする。 の取材活動がで 興味関心の持てるようなテーマを探し, 提示する。 きる。 ○導入で使用した指導者が書いた新聞記事 を見本として提示する。 (取材の様子) 8 9 ○テーマにそって ・自分の立場や視点をは ◎テーマに沿った記事を書くための取材活 記事を書くこと っきりさせて,記事を ができる。 書く。 動を進んで行っている。 ●(三)テーマについての自分の考えを新 聞記事として書くための取材をしたり, 書いたりすることができる。 (各自が書いた新聞記事) 6年- 3 ●(四)話し言葉と書き言葉の違いに気付 き,正しい表記ができる。 10 ○記者の考えを捉 ・互いの記事を交流し, えることができ (各自が書いた新聞記事) 記者の視点を考える。 る。 ○記者の視点によって内容に違いがあるこ とやどのような見方をしているのかを読 み取らせるために,グループで記事を読 み合わさせる。 ●(三)立場による記事の書き方に注意し て,新聞を読むことができる。 (発表やワークシートの記述) 6.本時案 (1)学級の実態 (2)本時の指導(1/10) ①本時の学習 本時は,書き手の視点が違うことで,同じテーマの新聞記事でも内容が大きく異なることに気 付かせることをねらいとした導入の1時間である。 テーマは「北京オリンピックにおける競泳用水着の在り方について」で,教師が見本となる記 事を書く。書き手の視点を選手側と水着メーカー側にして,同じテーマでも全く内容や書きぶり の異なる記事を書き,学習材とする。教師が最初に見本として書くことは,テーマ選びにも言え るが,子ども達の興味・関心を最大限にひきつけるねらいがある。また,最終的なゴール,つま り,子ども達が自分で書く新聞の見本にもなっている。さらに,その記事を比較して,子ども達 からでた発表をまとめながら,見出しやリードについても簡単に説明していきたい。 比べ読みをすることで,同じ新聞記事でも書き手の視点の違いによって,記事の内容が違うこ とに気付かせ,新聞を読む時の構えを学ぶ本時にしていきたい。そして,実際の新聞記事にも同 じような違いがあるのかと子ども達の興味を向けさせ,次時につなげる学習にしていく。 ②目標 ○書き手の視点が違うことで,同じテーマの新聞記事でも内容が異なることに気付くことがで きる。 ③評価規準 ●書き手の視点が違うことで,同じテーマの新聞記事でも書き手の主張や見出し・リードなど の書きぶりが異なることに気付いている。 (3)展開 時配 2 学習活動 1.本時のめあてを知る。 2つの新聞記事を読み比べて 支援(○)留意点(・)と評価規準(●) ・オリンピックの競泳用水着について,選手と水着メーカ ーの視点で教師が書いた新聞を用意しておく。 みよう。 6 2.教師が書いた新聞記事を子 ども達に提示する。 ・教師が書いた新聞記事を拡大して掲示する。 ・教師作成の新聞記事を比べられるように並べて,気付い たことを書き込めるワークシートを用意しておく。 6年- 4 15 3.2つの新聞記事を読み比べ ○視点が違うと内容や書きぶりが変わっていくことを気付 て,わかったことをワークシ かせるために,どの視点で書いたかを予想させる。 ートにまとめる。 ・共通点や相違点 ・書き手が一番伝えたいこと ○新聞記事の中で,書き手が一番伝えたいと感じた部分や 共通点,相違点にサイドラインをひかせる。 ○比べ読みが難しい児童には,見出しに何が書いてあるか などアドバイスをし,内容の違いに気付かせる。 ・発表をまとめながら,内容,書きぶりについての違いが 明確になるように板書を工夫する。 20 4.読み比べて,わかったこと を発表する。 ●書き手の立場が違うことで,同じテーマの新聞 記事でも書き手の主張や見出し・リードなどの書 きぶりが異なることに気付いている。 (ワークシート,発表) 2 5.次時の予告をする。 6.本時案 (1)学級の実態 (2)本時の指導(3/10) ①本時の学習 本単元は,「12歳の目で社会を見つめて記事を書くこと」を目的として学習過程を立ててい る。主な学習材として,新聞記事を扱う。新聞記事は一記者の視点によって記事の内容が決まり, 見出しやリード,本文の内容に記者の物の見方や考え方が表れるという特性がある。記事の比べ 読みをすることで,記者の視点を読み取り自分なりの考えを深めるために有効な学習材だと考え た。 児童は前時までに,教師が作成した「北京オリンピックにおける競泳用水着着用の在り方につ いて」書かれた記事の比べ読みを行い,同じテーマの新聞記事でも書き手の視点が異なると,主 張や書きぶりが大きく異なることを学習している。 本時の学習では実際の新聞記事を使って記者の視点によって扱いや書きぶりの違いがあること を確認する。学習形態は一人一人の考えを吸い上げるために,個人→グループという流れで行う。 グループでの話し合いでは,単なる意見の発表ではなく,友達の意見と比べながら話し合わせた い。その為に,必要に応じて教師がグループの話し合いに参加し,意見を整理することも行いた い。 比べ読みを行う時は,単なる新聞記事の比較ではなく,記者の視点や意図を読み取れるように 支援したい。 ②本時の目標 6年- 5 ○異なる視点から書かれている2種類の新聞記事を比較して,扱いや内容,書きぶりの違いが あることを読み取ることができる。 ③評価規準 ●異なる立場から書かれている2種類の新聞記事を比較して,見出しやリード,本文の内容等 の書きぶりの違いがあることを読み取っている。 (3)展開 時配 3 学 習 活 動 1.本時のめあてを確認する。 二つの新聞記事を比べて,違いを読 み取ろう。 支援(○)留意点(・)と評価規準(●) ・模造紙に前時の学習をまとめておき,振り返らせる。 ○新聞記事を読むときの観点を確認し,後の話し合い の論点がぶれないように支援する。 (見出し・リード ・本文について) 15 2.二つの新聞記事を比べ読みをして ○新聞記事の内容を読み取ることが難しい場合には, わかったことをワークシートにまと 見出しを意識させ,どのような視点から書かれてい める。 るのかを意識させ読み取らせる。 ○記者の視点がわかる言葉にはサイドラインを引かせ, 意識させる。 ・ワークシートにはキーワードを中心に簡潔にまとめ させ,話し合いの時に活用しやすいように声を掛け る。 7 3.グループ毎に話し合いをする。 ・自分の考えを発表しやすいように,グループで話し 合いをさせる。 ・ただ発表するだけでなく,お互いの意見を比べて視 点の違いについて考えさせる。 ○話し合いがスムーズに進んでいないグループには教 師が入り,意見を整理する。 10 4.全体で話し合いをする。 ・類似点と相違点が明確になるように板書を工夫する。 ・類似点と相違点からわかったことを考えさせ,記者 による視点の違いを意識させる。 8 5.全体を通して二つの新聞記事の似 ているところ,違うところをノート にまとめ,発表する。 ●異なる視点から書かれている2種類の新聞記事を 比較して,見出しやリード,本文の内容等の書き ぶりの違いがあることを読み取っている。 (ワークシート) 6年- 6 2 6.次時の予告をする ・効果的な新聞記事の表現方法を学習することを伝え る。 6.本時案 (1)学級の実態 (2)本時の指導(4/10) ①本時の学習 本時までに, 子ども達は導入で同じ事をテーマに, 複数の教師が書いた記事の比べ読みを行ってい る。書き手の視点によって記事の内容が異なってくることを学び, 新聞に興味関心を持ってきている。さら に,実際の新聞記事に於いても, 事実は同じであっても書き手の視点によって記事に大きな違いが起きて くることを理解している。 本時では, 前時に比べ読みした新聞記事をさらに詳しく掘り下げ, どのようにしたら記事を正しく効果的 に伝えることができるのかを考えていく学習である。前時で読み取った2つの新聞の類似点・相違点を基 に何の違いから, 伝わり方が違ってくるのかを考えていく。特に, 初めに目に飛び込んでくる見出しによる 印象の違いを2つの新聞記事を使い, 具体的に比べながら学んでいく。効果的な見出しの書き方を学習し た後, 実際に簡単な記事の見出しを考える活動を行う。ここでは, 効果的な見出しの書き方の技法に迫っ ていくため記事は一読して理解できるものを扱う。 次時では, 写真・リード・本文などの効果的な書き方について学んでいく。最後にそれを受け, 取材活動 を行っているテーマについて新聞記事を書いていく。自分の思いを効果的に伝えようと意欲的に取り組む ことを期待している。 ②本時の目標 ○比べ読みした新聞記事から記者の考えを読み取り, 見出しの効果的な書き方がわかる。 ③評価規準 ●表現の効果について確かめ合いながら, 工夫して書いている。 (3)展開 時配 5 学 習 活 動 1.比べ読みした新聞記事から,2人 ○前時に使用した・模造紙に前時の学習をまとめておき, のりの視点の違いを確認する。 5 支援(○)留意点(・)と評価規準(●) 振り返らせる。 2.記者の視点が明確に現れていると ・見出しがはじめに目に飛び込んでくることから,見出 ころがどこかを話し合う。 しについて詳しく取り上げ学習していく。 ・見出し ・写真 5 3.本時のめあてを知る。 ○効果的な表現とは,具体的にどのようなことかを考え させる。 比べ読みした新聞記事を基に,効 ○事実が正しく伝わり,読みたくなるような記事の書き 6年- 7 果的な表現の仕方を学ぼう。 方を考えることを知らせる。 13 4.効果的な見出しの書き方について ○文字の大きさや飾りにしか気付かない子には,記事全 話し合う。 ・記者の視点と見出しの関係 ・文の書き方について 体の中での位置にも着目させ,効果を考えさせる。 ○体言止めや倒置法,比喩的な言葉で強調されることに 気付いた子には,普通の文に表現させ,比べさせる。 15 5. 記事にあった見出しを付けてみる。 ○書けない子には,記事の中からキーワードを見つけさ ・友だちの付けた見出しの良いとこ せ,その言葉を使って書くようにさせる。 ろを見つける。 ・自分の見出しと実際の見出しを比 べさせる。 ●表現の効果について確かめ合いながら,工夫して 書いている。 (ワークシート) 2 6.学習の見通しを確認する。 6.本時案 (1)学級の実態 (2)本時の指導(10/10) ①本時の学習 子どもたちは前時までに,与えられたテーマについて,それぞれの立場や視点から,新聞記 事を書いている。テーマは,この時期の子どもたちにとって興味や関心があり,新聞記事とし て書くことができるテーマを考えた。書くための立場や視点,記事を書くために必要な技術的 なことについては,前時までに資料をもとに学習をしている。これらを総合して,ひとり1記 事を書き上げている。 本時は,書き上げた仲間の記事を読み,その記事がどのような立場や視点から書かれたのか を読み深めて探り,意見交換をする活動にしたい。グループは,異質のグループとし,司会者 の進行もとに話し合いを進めさせる。グループで話し合いをすることで,全員が意見を出すこ とができ,それぞれの考えを深めることができると考えた。事前に,個々が,どのような立場 から記事を書いたのかを把握し,本時のグループを決定したい。担任は,話し合いに参加でき るように,グループのメンバーとなったりアドバイザーになったりしながら,支援していきた い。話し合いの結果は記録用紙に記入して,記事に添えて各記者に渡したい。 本単元を通して,社会の出来事に興味を持って新聞を読んだり,複数の記事を比べてみよう としたりする態度が育つことを期待している。さらに,仲間の様々な考えの違いによって,同 一の事に付いても,見方やわかり方が違うことを再認識させたい。 ②目標 ○記事を読み,記者の立場や視点を捉えることができる。 6年- 8 ③評価規準 ●どのような立場や視点のもとに記事を書いたのか話し合い,読み取っている。 (3)展開 時配 3 学 習 活 動 支援(○)留意点(・)と評価規準(●) 1.同じテーマで書かれた2つの ・比べ読みに使った新聞記事を掲示し,振り返りの材 記事の立場や視点の違いを振り 料とする。 返る。 32 2.本時のめあてを確認する。 ・同じテーマで書かれているが視点の違う2つの記事 を各グループに提示する。 記事にはどのような思いが ・進め方については,司会の進行によって進める。 込められているのだろう? (司会は事前に決めておく。) ・自分が書いたテーマ以外のテーマでグループをつく ・2つの記事を読み比べてどのよ り,全員が話し合いに参加できるようにする。 うな考えが込められているのか ・出された意見は記録用紙に書きこみ,終了後に担当 考える。 記者に渡すように指示する。 ・具体的な内容をあげて,説明す ○初めから,視点の違いをみつけるのではなく,書き る。 ぶりや内容に,どのような違いがあるのかを探すよ うに助言する。 ○見出しやリードを比べることで,核になっている考 え(視点)を見つけさせる。 ・新聞を読む学習の足跡(掲示物)を使って振り返ら せる。 ○見出しやリードの書き方から,記者を特定した場合 や,内容の違いから記者を特定した例を挙げさせる。 ●どのような立場や視点のもとに記事を書いたの か話し合い,読み取っている。 (話し合い・ワークシート) 7 3.自分はどの記事に賛同するの ○記者の目や会社の経営方針が,新聞記事の内容を異 か,考えをまとめる。 なるものにしていることの重要性を知らせ,一人一 人が情報に惑わされず,自分に責任をもつことの大 ・記録用紙に書かれていることか 切さを知らせる。 ら,自分の振り返る。 3 4.一つのことを考えるためには, 複数の視点から見つめることの 6年- 9 重要性を知る。 6 年 - 10
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