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NRI KNOWLEDGE INSIGHT
1
競争ルール/
消費者保護ルール見直し
北 俊一
Shunich Kita
2015 JAN. VOL.36
「価格競争」から「価値共創」
へ転換するICT市場
が国の ICT 基盤たる固定およびモバイル
ブロードバンドは、整備率、利用率ともに
世界トップクラスであるが、業界の勢力図を見
れば、アップル、グーグル、アマゾン・ドット・
コム、フェイスブック、サムスン電子などの海
外勢に席巻されている(
「IT ナビゲーター 2015
年版」より抜粋)
。
こうした市場認識のもと、本特集では、各
ICT 市場における潮目の変化に着目した。まず
ネットワーク市場においては、MVNO サービス
に代表されるように、競争ルール等の変更が多
様性とコラボレーションを誘発し、各事業者で
は、価値共創を視野に入れた事業戦略が求めら
れていることを読み解いている。
デバイス市場では、
次世代テレビ(4K)とウェ
アラブル端末を取り上げた。いずれも 2020 年
に向けて市場は急拡大するものの、コンテンツ・
サービスの拡充や(4K テレビ)
、ユーザーニー
ズを満たす機能開発(ウェアラブル)が課題で
あることを提言している。
プラットフォーム市場では、スマートペイメ
ント(電子商取引)の動向を整理したが、さら
なる普及に向けては、キャッシュレス文化の醸
成とマーケティングとの連携が不可欠であると
指摘している。
我
本誌に掲載されているあらゆる内容の無断転載・
複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権
法および国際条約により保護されています。
Copyright ⓒ 2015 Nomura Research Institute,
Ltd. All rights reserved. No reproduction or
republication without written permission.
転換期を迎える
固定・モバイル通信市場
阿波村聡
Satoshi Awamura
ウェアラブル端末市場
中山太一郎
Taiichirou Nakayama
次世代テレビ市場の展望
∼萌芽期にある 4K と
ハイブリッドキャスト∼
山口 毅
Takeshi Yamaguchi
「スマートペイメント」
∼進む脱現金化∼
上田恵陶奈
Etona Ueda
NRI K NOWLEDGE INSIGHT
2015 JAN. VOL.36
Copyright ⓒ 2015 Nomura Research Institute,
当レポートに掲載されているあらゆる内容の無断
Ltd. All rights reserved. No reproduction or
転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の
著作権法及び国際条約により保護されています。 republication without written permission.
1
競争ルール/消費者保護ルール見直し
ICT・メディア産業コンサルティング部
北 俊一 上席コンサルタント
我が国の電気通信市場における競争ルー
ている。つまり、関西以外の地域では、
おり、また、その光ファイバーはいわゆるボ
の寡占を回避しつつ、多様なプレイヤーの
した。それに対して、業界として真摯な
ル及び 消 費 者 保 護ルールの見 直しは、
競争事業者が 本気で 設備投資を挑んで
トルネック設備であるため、適正性・公平性・
参入によって市場に新たな付加価値を創出
2014年2月に総務省情報通信審議会から
いないことが、NTT東西のシェア高止まり
透明性を確保した上で、光サービス卸の提
するためには、市場の動向を常に注視しな
3
諮問を受けた「2020-ICT基盤政策特別部
を招き、それが規制をかけ続けるための言
供を行うことが求められる。
がら、スピード感を持って柔軟に制度設計・
消費者保護ルール見直しの中で、最大
しで回線の「2年縛り」契約を解除でき
会」において検討が行われ、12月に答申
い訳になっているのではないか、という見
FVNOとなる事業者は、通信事業者に
変更を行うという、新たな政策的手法が必
の争点となったのが、いわゆる「クーリング
る期間を現行の1ヶ月から2ヶ月に延長
がなされた。現在、2015年通常国会での
方である。
留まらないということも重要な点である。例
要となる。
オフ」導入の是非である。
すること、TCAの中に消費者からの苦情・
電気通信事業法改正に向けた制度設計が
設備競争事業者については、多大な設
えば、アマゾンドットコムやカルチャー・コン
行われている。
今回のルール見直しにおいて、総務省
備投資を要することを考えると、今後その
ビニエンス・クラブなど、映像サービスを
2
数が増えるとは期待できない。このような
OTT* にて提供するプレイヤーが、オリジナ
3
2
消費者保護ルールの見直し
∼初期契約解除ルールの導入∼
対応を怠ってきた報いを受けたのである。
このため携帯電話事業者は、違約金な
電気通信サービスに係る苦情・相談件
相談窓口を設置し、内容を分析して業界
モバイル市場のさらなる活性化
∼SIMロック*4 解除の義務化∼
数の高止まりに業を煮やした内閣府消費者
の標準ルール作りに着手すること、端末
委員会からの要請に応える形で、
「販売形
の電波状況を事前に確認できる「試用
および有識者たちは、2020年代に向けた
膠着状況において、固定ブロードバンド市
ルタブレット端末+MVNO* +FVNO+映
モバイル市場の競争ルールにも大きな転
態によらず、クーリングオフを導入することが
サービス」を提供することを現在検討中
我が国のICTグローバル競争力強化のた
場における競争を促進させるためには、設
像サービスをパッケージ化して提供すること
換があった。モバイル市場は、NTTドコモ、
適当」という文言が中間とりまとめに盛り込
である。
め、通信事業者への規制を緩和すると同
備競争に過度に拘らず、サービス競争を活
も可能となる。
KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社に
まれた。
また、携帯電話販売代理店は大手12
時に、消費者保護の一層の強化を図ると
性化させる政策が必要となる。
その一方、大手携帯電話事業者による
よって、エリアカバー率やデータ通信速度を
それに対して、携帯電話の販売代理店
社を母体として、2014年12月15日付で
いう、極めて難しい舵取りを求められること
この状況を打ち破る取組みとして、2014
光サービス市場の寡占化が懸念される。
激しく競い合う設備競争が行われながら、
有 志と、 通 信 事 業 者の業 界 団 体である
「全 国 携 帯 電 話 販 売 代 理 店 協 会
になった。
年5月、NTT自らが、世界初の光アクセス
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモ
ドコモへの非対称規制により、契約数シェ
電気通信事業者協会(TCA)を中心に、 (NAMD)」を設立し、携帯電話事業者
のサービス卸となる「光コラボレーションモ
バイルの大手3社が、多額のキャッシュバッ
アが拮抗し、 協調的寡占状態 にあるとの
携帯電話の店頭販売へのクーリングオフは、
や総務省と歩調を合わせながら、苦情・
デル 」 を 発 表した。 多 様 な 事 業 者 が
クなど過度な販売奨励金競争を行うことに
見方がなされている。この市場にさらなる
現場への影響があまりにも大きいことから、
相談の分析と対応を行っていくことを表
「FVNO* 」となり、自社のサービスと光サー
なれば、既存の電力系通信事業者やケー
競争と新たな価値創造をもたらすための政
導入除外を求める陳情が再三再四行わ
明している。
固定ブロードバンド市場は、NTT東日本
ビスを組み合わせて販売することにより、新
ブルテレビ事業者はもちろん、今後FVNO
策として、MVNOビジネスの活性化が改め
れた。
およびNTT西日本(以降、両社を合わせ
たな価値創造を図ろうというものである。こ
として参入が期待されるOTTプレイヤーや、
て掲げられた。
最終的には、「端末」については当面の
てNTT東西とする)の光ファイバーのアクセ
こではNTT東西は「黒子」となる。
他産業の多様なプレイヤーたちも駆逐され
この政策は、光ファイバー市場と同様に
対象から除外されることになったものの、
「回
4
ス回線数シェア(設備シェア)が約78%
もちろん、NTT東西には、電気通信事
る可能性がある。
今後基地局をゼロから整備して設備競争を
線」については販売形態によらず導入され
2020年代に向けたICT業界発展の要諦
(2014年3月末)、契約数シェア(サービス
業法第30条の禁止行為規制が課せられて
携帯電話事業者による固定・移動市場
行う事業者の出現はもはや期待できないた
ることとなった。加えて、クーリングオフとい
は、「多様性」と「コラボレーション」
シェア)は約71%(2014年6月末)と高止
め、サービス競争を活性化するしかない、
う名称は「イメージが悪い」ということから、
である。通信事業者が、業界を超えた多
まりのまま、過去数年ほとんど変化が見ら
という考え方に基づいている。
れない。KDDIや電力系通信事業者など
MVNOビジネス活性化に向けて、ユー
換えられることになった。
ユーザーに対して新たな付加価値を共創
の設備競争事業者からは、
「NTT東西の
ザーがMVNOに乗り換える際に、都度端
そもそも、なぜこのような事態に陥っ
していく。すなわち、
「価格競争」から「価
末を買い換える必要のないよう、2015年5
てしまったのか。その理由は、行きすぎ
値共創」への転換である。その成功の大
月以降に販売される携帯電話端末からSIM
たユーザー獲得競争に伴う不健全・不誠
前提となるのは、通信業界への信頼の早
ロック解除が義務化されることとなった。こ
実な販売の横行により、消費者委員会、
期回復である。
れによって、例えばソフトバンクの端末に、
消費者庁から「通信業界は自浄作用の効
NTTドコモのMVNOのSIMカードを挿して
かない業界である」とのレッテルを貼ら
使えるようになる。
れたことにある。高齢者や知的障がい者
本の78.5%に対して西日本では66%と大き
SIMロック解除義務化により、携帯電話
に必要のない端末やサービスを売りつけ
な開きがある。関西地域における特徴とし
端末の修理・再生ビジネスや中古端末販
る、端末販売価格をゼロ円にする条件と
売ビジネスなどの周辺事業の拡大も期待さ
してたくさんのアプリを抱き合わせて販
れる。
売する、MNP*5 によって一人10万円を
1
固定ブロードバンド市場の活性化
∼光コラボレーションによる価値創造∼
1
シェアは高く、市場支配力も依然として強
A
いことから、非対称規制をかけ続けるべき」
B
C
D
䠗♣
との意見が出された。
一方、有識者からは、設備競争事業者
FVNO
FVNO
FVNO
の努力不足が指摘された。NTT東西の光
MVNO
ファイバーにおける契約数シェアは、東日
ては、関西電力子会社のケイ・オプティコ
ムおよびケーブルテレビ事業者が、設備競
2
EC
MVNO
EC
MVNO
EC
「初期契約解除ルール」という名称に置き
争の上でのサービス競争を行っており、
超えるキャッシュバックを行う、といっ
NTT西日本の契約数シェアは50%を割っ
たことが原因で、苦情・相談件数が増加
「価格競争」から「価値共創」へ
様なプレイヤーと協業しながら、エンド
*1 Fixed Virtual Network Operator:仮想的固定通信事業者
*2 Over the Top:通信事業者のサービスによらず、動画
データや音声データなどを提供すること
*3 Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通
信事業者
*4 利用者識別を行うICカード(SIMカード)に対応した携
帯電話端末で、特定の通信事業者(キャリア)のカードしか
利用できないようにかけられている制限のこと
*5 Mobile Number Portability:事業者間番号移動制度
3
NRI K NOWLEDGE INSIGHT
2015 JAN. VOL.36
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1
転換期を迎える固定・モバイル通信市場
ICT・メディア産業コンサルティング部
阿波村聡 グループマネージャー
であろう。
への使い方の啓蒙や適切な「スマートフォ
各社の戦略や目指す方向性が正しいか
スマートフォン分野では、これまでは通信
もっとも、MVNOの戦略は低価格のみ
ン教育」が必要不可欠となっている。
どうかは現段階で判断することはできない。
速度や通信量に制限を設け、既存の携帯
ではない。たとえばCRMといったように、
スマートフォンや携帯電話端末は、今後、
将来の携帯電話事業者の姿はひと通りで
外の事業者も含めて、通信サービスの選
電話事業者にはない安い料金でSIMカー
既存事業における利用者の囲い込みに活
日常の様々なサービスを使う上での基盤と
はなく、ネットワークインフラの拡大に注力す
イヤレスブロードバンドに代表される通信市
択肢は増加していく一方、自分に合った
ドのみを提供するMVNOが多く見られた。
用されることもある。その際の携帯電話サー
なっていくことは間違いない。その 利活用
る姿から、上位レイヤー*5のサービスまで手
場は成熟期を迎えており、今後の市場規模
サービスを選択する必要がある。そのため
この事業では、既存の経営資源を活かし
ビスの目的は、収益を上げることではなく、
をより高度化するためには、数量的側面で
掛ける等、多種多様になっていくであろう。
はほぼ横ばいで推移していくと予測されてい
事業者は、利用者に対して分かりやすい
てコストをいかに下げるかがポイントとなる。
むしろ顧客のロイヤリティ強化・拡大となる。
スマートフォンの普及を促すだけでなく、質
多様性が拡大する中、これまで各社が進
る。ただし、その市場構造は、政府の政策
プ ラン を 提 示 するとともに、「家 庭 の
また、SIMカードのみを提供する場合、利
MVNO事業を検討する上では、目的を
的な面で適切な 利活用 を利用者に浸透
めてきた組織体制やオペレーション、ステイ
等により急激に変化しつつある。
CIO」的な役割を果たすことの重要性が
用者自らが端末を調達(インターネット経由
明確にした上で、どの程度まで通信速度
させていく必要がある。この点については、
クホルダーとの関係が常に最適であるとは
2014年2月から開催されている総務省の
増していくであろう。
が多い)することに加え、設定等を行う必
や利用上限データ量等の通信サービス領域
携帯電話事業者やコンテンツプロバイダー、
限らない。携帯電話事業者各社は、将来
要があるため、その対象は必然的に先進
までを手掛けるかを決める必要がある。
そして利用者と直接の接点である販売の現
どのような姿を目指したいのかを適宜見直し、
やIoT(Internet of Things)分野における
いくかがポイントとなる。
利活用の促進を期待したい。
一方、利用者からみれば通信事業者以
固定ブロードバンド、モバイルキャリア・ワ
1
様々なサービス基盤としての
通信市場
「2020-ICT基盤政策特別部会」において、
信市場のあり方、そのための競争政策等が
2
議論され、我が国が目指すべきICT基盤
2020-ICT基 盤 政 策 特 別 部 会 で は、
2020年代を見据えたネットワーク基盤や通
MVNO市場の活性化
1
層に限定されてしまう。低価格を売りにす
MVNE* と呼ばれる事業者と協業すること
場が、連携して業界全体で意識を高めて取
適切な意思決定を行うとともに、経営資源
るMVNOが利用者を今以上に増やしてい
も可能であるため、目的によってはMVNO
り組まなければならない。
を投入、配分をしていくことが重要である。
くには、コストを下げつつも、利用者の障壁
事業者とならずに、スマートフォンのアプリ
の提供者として、やりたいことを実現する選
(ネットワーク)の姿として、
「様々な産業が
MVNO* 市場の活性化に向けた方向性が
(販売方法や設定等の手間)をいかに下
新事業・新サービスを創出」
「活発な競争
示されたが、現在それに対応するように多く
げられるかがポイントとなろう。NRIが実施
を通じた世界最高水準を実現」
「誰もがより
のMVNOサービスが登場しつつある。NRI
したアンケートにおいても、MVNOのサー
択肢もある。
4
特に、光回線のサービス卸やMVNOの活
通信事業者に求められること
性化により、通信事業者は自らがサービス
を提供するだけでなく、他のプレイヤーに自
日本の携帯電話契約数は既に人口規
らのインフラを「使ってもらう」立場になっ
スマートフォン普及による
功罪
模を超えているが、通信モジュールを組み
ていく場面が増えてくる。そのため、これま
込 ん だ 機 器 の 数 が 増 加し、iPhoneや
でに培ったノウハウを提供するなどして、他
安心して利用できる環境整備」の3項目が
では、このサービスの契約者数は今後さら
ビスに対して、7割程度の利用者が端末の
取りまとめられた。特に一点目において、
に増加し、2020年には携帯電話市場の約
設定や販売について既存の携帯電話事業
3
通信ネットワークは、新しい事業やイノベー
13%にあたる約2100万回線程度になると
者並みのレベルを求めている。また、これ
スマートフォンの普及により、いつでもどこ
Android OSのスマートフォンが主流になる
のプレイヤーに選ばれる存在となる必要が
ション創出の基盤として位置づけられ、通
予測している。なおこの回線数には、携帯
までに携帯電話事業者が提供してきたアフ
でもインターネットにアクセスできるようになり、
中にあって、携帯電話事業者は個々の特
ある。
信事業者以外のプレイヤーが通信ネットワー
電話事業者間で無線通信インフラを借り受
ターサービス等へ取り組むことも、障壁を
様々なサービスを利用できるほか、SNSを
色を出していくことが難しくなっている。こ
総務省において競争政策や消費者保護
クを活用しやすい政策も具体化された。
けるといった形でのサービスは含んでいない。
下 げるためには 重 要である。 例えば、
使うことも容易になった。スマートフォンは
れまでは携帯電話事業者の牙城であった
政策が検討されているが、携帯電話業界に
固定ブロードバンドの中心である光回線
MVNOには、トヨタ自動車が提供する
2015年5月以降に発売される端末にはSIM
利用者の利便性を大きく向上させたが、そ
音声通話やテキストメッセージの分野にお
対する風当たりは強く、特に消費者保護の
2
4
において、市場の約7割(サービスベース)
「G-Book」に代表されるM2M分野と、ス
ロック* の解除が義務化され、SIMフリー
の一方で、負の側面が顕在化しつつある。
いても、 近 年はOTT* プレイヤーの存 在
面では様々な規制が検討されている。事業
を保有するNTTがサービス卸となる「光コ
マートフォン等の音声通話やデータ通信の
の端末が手に入りやすくなるが、その端末
「スマホ中毒」という言葉に象徴されてい
感が増している。
者として自社の利用者数を増やして利益を
ラボレーションモデル」を2014年5月に発表
分野に大別される。前者のM2M分野に
が故障した際の対応へのニーズもでてくる
るように、スマートフォンを介したネットアクセ
このように業界が成熟し、構造が変化し
追求することはもちろん重要であるが、今は、
した。これにより、通信事業者のみならず、
求 められる仕 様
スやSNSへの依存度が高くなりすぎる利用
ている中で、我が国における携帯電話事
利用者や協業する他業界の視点に立ち、
者が増えている。そのことにより、本来、人々
業者の方針も三者三様となりつつある。
通信業界全体の健全な発展のためにすべき
の生活を便利で豊かにするための携帯電
NTTドコモは、スマートライフの実現に向け
ことを考える時期を迎えていると言える。
話サービスが、逆に悪い影響を与える可能
て、通信領域とコンテンツや生活関連の各
性も指摘されており、SNS等を介したいじ
領域を融合させた通信の枠組みを超えた
めや犯罪が社会問題にもなっている。スマー
サービス提供を志向し、au(KDDI)は、
トフォン普及に伴う人々の生活スタイルの変
固定・放送・通信、そして金融や電力な
化は時代の流れかもしれないが、普及があ
どとの融合や、M2M関連サービスの拡大
まりに急速であったために、利用者側のリ
を目指している。そしてソフトバンクは、米
テラシーや使い方が追い着いていない面が
国の携帯電話事業者スプリントの買収に見
あるのではないか。スマートフォンの様々な
られるようにグローバルでの規模拡大を進
リスクを理解することは重要であり、利用者
めている。
多様なプレイヤーによる光ファイバーを利用し
たサービス提供が可能となり、光ファイバー
4
3
は用途によって異
なるた め、 通 信
回線は今後も微増を続けていくと予測される。
事 業 者から回 線
ただし、携帯とのバンドル等の価格を訴求
を 借りることで
するだけでは、新規の利用者を大幅に増や
MVNOとしてサー
すことは難しい。単に既存の利用者を奪い
ビスに適した通信
合うのではなく、新たな市場を創出していく
を実現している。
ためには、通信事業者以外のプレイヤーと
一方、後者では、
のコラボレーションによる新サービスの提供
既存の携帯電話
が必要である。具体的には、光ファイバー
事 業 者にはない
が活きる映像配信サービスに加えて、M2M
特徴をどう出して
図表1:図表MVNOサービスの将来市場規模
䠄୓ᅇ⥺䠅
2,500
2,000
1,821
1,000
0
2,109
1,410
1,500
500
1,982
822
450
2013
1,030
601
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
䠄ᖺᗘ䠅
*1 Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者
*2 利用者識別を行うIC カード(SIM カード)に対応した
携帯電話端末で、特定の通信事業者(キャリア)のカードし
か利用できないようにかけられている制限のこと
*3 Mobile Virtual Network Enabler:MVNOを支援する
事業者で仮想移動体サービス提供者という
*4 Over the Top:通信事業者のサービスによらず、インター
ネット上で提供される動画や音声等を利用したサービス
*5 コンテンツ・アプリケーション事業者、プラットフォー
ム事業者によって行われるビジネス(総務省「平成26年
度版 情報通信白書」より)
5
NRI K NOWLEDGE INSIGHT
2015 JAN. VOL.36
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1
ウェアラブル端末市場
ICT・メディア産業コンサルティング部
中山太一郎 主任コンサルタント
1
本格的な製品投入が進む
ウェアラブル端末
ソフトウェア・コンテンツを含めた価値開発
している。1万円を切るスマートウォッチやアクティ
呼ばれるApple Watch向けのソフトウェア開
適用は、
「業務効率型」と「価値創造型」
顧客の誕生日の情報を取得し、誕生日にサー
競争へと移行するであろう。ただし、当面は、
ビティトラッカーが登場しているにもかかわらず、
発キットを発表した。
に分類される。また業務効率型は、
「高度
ビスを提供することが考えられる。他には、
ニッチではあるが明確な価値が存在する端
消費者は現在の価格が高いと感じている。
これにより、異業種の参入が進み、たとえ
技能型」と「処理重視型」に細分化できる
健康保険組合向けの健康増進・医療費削
2014年は「ウェアラブル元年」と言われ、
末(たとえばスポーツ・アウトドア愛好家向
このことは、価格に見合ったユーザー体験
ば時計やアクセサリーのメーカーであるFossil
下記の4つの種類いずれにおいても数多く
けのウェアラブルカメラや、ゲーム・動画視
が提案されていないためと見るべきであり、
Groupは、2014年9月、インテルとウェアラブ
業務効率型のうち高度技能型では、たと
アプリを直接販売するのではなく、医療費負
のウェアラブル端末が発売・発表された。
聴用途のスマートグラス)、低価格化の進む
この点が、利用意向が高まらない原因になっ
ル機器の開発に協業して取り組むことを発表
えば複雑な各種プラントの運営において、
担の軽減という新たな価値を訴求しているこ
アクティビティトラッカー等々に支えられること
ていると考えられる。
した。
(Android Wearを活用したスマートウォッ
業務に習熟していない作業員に対して、操
とが特徴である。
⛸㢦㻃
≁ᚡ㻃
䜽䝢䞀䝌䜪䜭䝇䝅㻃
⭆᫤゛ᆵ䛴❻ᮆ䚯䜽䝢䞀䝌䝙䜭䝷
事実、エンデバー・パートナーズ社* の
チが開発されると言われている)
。こうしたプラッ
作手順をスマートグラスに表示させるというよ
䛮㏻ᦘ䛝䚮ུಘ䛝䛥䝥䞀䝯䜘䝋
途の開発が進み、販売が急速に拡大する
調査によれば、米国のアクティビティトラッカー
トフォームを活用した異業種の参入は今後更
うな利用が想定される。
䜧䜽䝛䝰䜨䛱⾪♟䛟䜑䛰䛯䛴ᶭ⬗
ことになろう。その結果、国内のウェアラブ
購入者の3分の1が6ヵ月で使用をやめている。
に進むであろう。そうすれば、新たなユーザー
処理重視型では、物流業務の効率化が
5
ル端末の販売台数は2020年には556万台
これはユーザーにとって、継続的に使い続け
体験提案が出現する可能性が高まると期待
典型例となろう。たとえば、商品のピッキング
これまでに述べたように、ウェアラブル端
に達すると予想される(図表1)。
る価値のある体験が得られなかったことによ
される。
䜦 䜳 䝊 䜧 䝗 䝊 䜧㻃
⭆䜊᭱䛱⿞╌䛝䚮୹䛮䛝䛬Ṅᩐ䝿
䝌䝭䝇䜯䞀㻃
మῺ䝿╟┸≟Ἓ䛰䛯䚮⿞╌⩽䛴
೸ᗛ䛱㛭䜕䜑᝗ሒ䛴཭㞗䜘⾔䛌
ると考えられる。また、スマートウォッチのアプ
䝋䜧䜽䝛䝰䜨䛱᝗ሒ䜘⾪♟䛟䜑ᶭ
2
ჹ䚯ᒁහአ䛭䛴᝗ሒ㛸ぬ⏕㏭䛮䚮
NRIが実施したアンケート調査によると、
ᶭჹ㻃
䝥䜰䝑ᆵ䛴❻ᮆ䛭䚮┘䛴๑䛱䛈䜑
ᒁහ䛭䛴䜶䞀䝤䝿ິ⏤ち⫀⏕㏭
価値あるユーザー体験が
提案されておらず、利用意向は低迷
ルートや商品位置をスマートグラスやスマート
末市場は、現時点では、過剰な期待が寄
ウォッチに表示することで、作業効率を向上
せられる一方、事業者からの提案が追い付
させるような用途が想定される。
いていないのが現状であり、事業者は、ユー
高度技能型・処理重視型ともに、複雑に
ザー体験の開発に向けて、様々な可能性を
知であり、スマートフォンで実現できる機能で
4
あることも影響していると考えられる。
BtoC市場の立ち上がりが遅れている一方
なるほど適切な手順の提示方法が難しくなり、
検討・提案していく必要がある。例えば、
リケ―ションの大半が電話やメールの受信通
日本の消費者におけるウェアラブル端末の認
提言
注目されるBtoB/BtoBtoC市場
で、BtoB/BtoBtoC市場が注目されている。
また、現場の状況を取得することも困難にな
入力系の端末と出力系の端末を組み合わせ
プラットフォームが整備され、異業種による
ユーザー体験提案がされ易い環境に
消費者に比べて、企業は解決すべき課題が
るため、顧客の課題意識は高くなる。そうし
ることで、新しい体験を提供できるかも知れ
比較的明確であるため、ウェアラブル事業者
た課題を解決するためには、ハードウェア面
ないし、複数のメーカーの端末情報を組合せ、
䜪䜫䜦䝭䝚䝯㻃
㌗䛱䛪䛗䛬ິ⏤䜊㟴Ḿ⏤䛒᧔ᙫ
知率は、端末による差異はあるものの、
䜯䝥䝭㻃
䛭䛓䜑ᑚᆵ䛴䝋䜼䝃䝯䝗䝋䜮䜯䝥
2013年8月時点で20∼40%であった。その
3
後、2014年にかけてはウェアラブル端末へ
ここにきて、具体的なユーザー体験提案
からすれば、ユーザー体験・使い方がイメー
ではなく、むしろソフトウェア面(業務ノウハウ)
分析してコンシェルジュのようなアドバイスを
スマートウォッチでは「Android Wear* 」
の注目が高まり、2014年8月には40∼60%ま
が進む予兆もみられる。グーグルやアップルに
ジしやすく、迅速に企画・開発に結びつけ
での要件が多くなる傾向がある。
提供することにより、ユーザーの行動変革を
䛴 㻕 ⛸㢦䛒䛈䜑䚯㻃
䝭㻃
1
を採用したデザイン性の高い「Moto360(モ
で向上した。
よりウェアラブル事業に参入し易い環境が整
ることができ、収益化の実現可能性も高まる
価値創造型は、既存業務にとどまらず、
促すことも可能になる。
トローラ)」や「ASUS ZenWatch(エイスー
その一方、今後の利用意向は20%に満
いつつあることがその一例である。すなわち、
からである。
新たなサービスや付加価値を提供するもので
BtoB/BtoBtoC市場では、顧客課題解決
ス)」など、アクティビティトラッカーでは通話
たず、2013年8月から低いまま変わらない。
グーグルは前述のAndroid Wearの他、ヘル
ウェアラブル端末のBtoB/BtoBtoCへの
ある。たとえば、接客業において、店員が
にはハードウェア面だけでなくソフトウェア面(業
も可能な「SmartBand Talk(ソニー)」や
同アンケート調査によると、最大の利用障壁
スケア向けプラットフォーム「Google Fit」を
機 能 を 絞り 低 価 格 化 し た「UP Move
として「価格」と回答した消費者が60%に達
発表した。また、アップルも「Watch Kit」と
しかし、2014年の国内のウェアラブル端
図表 国内のウェアラブル端末の販売台数予測
末販売台数は44万台にとどまる見込みであ
䟺୒ྋ䟻
600
る。その背景には、市場の起爆剤と思わ
れた「Apple Watch(アップル)
」
、
「Google
Glass(グーグル)」のようなブランド力のあ
る端末の投入の遅れや、販売力のある携
るだけでユーザーへの新たな価値提案が不
足していたことがあげられる。
今後は、いち早く製品を実用化し市場に
投入するというハードウェア開発競争から、
ブル事業者は、顧客との実証実験を通じた
トナリングが必要になろう。
505
500
末の実用化が視野に入る段階となった今、
「マーケティング」
「開発」
「販売」
「保守」な
214
400
335
ど、自社の業務効率化、品質向上に活用で
䜪䜫䜦䝭䝚䝯䜯䝥䝭
300
䜦䜳䝊䜧䝗䝊䜧䝌䝭䝇䜯䞀
219
200
189
103
100
26
0
ユーザー企業においては、ウェアラブル端
556
25
436
帯キャリアの参入の遅れもさることながら、
何よりも類似機能を持った端末が投入され
務ノウハウ)が重要になることから、ウェアラ
図表2
密接な検討や、業務知見をもつ企業とのパー
(Jawbone)」など、枚挙に暇がない。
6
減サービスがあげられるが、これは、機器や
になる。その後、数年間をかけて、新規用
䜘ᣚ䛪䚯㻃
䜽䝢䞀䝌䜴䝭䜽㻃
2
(図表2)
。
33
44
きるかを検討すべき段階にきている。ウェアラ
䜽䝢䞀䝌䜪䜭䝇䝅
ブル市場の拡大に併せ、他社に先駆けて業
䜽䝢䞀䝌䜴䝭䜽
務に取り込んでいくことは、自社の競争優位
拡大につながっていくのではないだろうか。
128
2012ᖳ 2013ᖳ 2014ᖳ 2015ᖳ 2016ᖳ 2017ᖳ 2018ᖳ 2019ᖳ 2020ᖳ
䟺Ἰ䟻㻕㻓㻔㻕㻐㻔㻖ᖳ䛵᥆゛
㻃䚭䚭㻃㻕㻓㻔㻗㻐㻕㻓ᖳ䛵஢ῼ
*1 グーグルのスマートウォッチ向けOS
*2 アメリカに本社を置くモバイル専門のコンサルティン
グ会社:http://endeavourpartners.net/
7
NRI K NOWLEDGE INSIGHT
2015 JAN. VOL.36
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次世代テレビ市場の展望
∼萌芽期にある 4 K とハイブリッドキャスト∼
1
ICT・メディア産業コンサルティング部
山口 毅 上級コンサルタント
もので、インターネット上のコンテンツを取
2014年度も同様に短縮化傾向を示すこと
された4K・8K*5やハイブリッドキャストに関
視聴できるのが■●テレビ」といった流れ
の動画配信サービスを利用するためといっ
得するための制御信号を放送波に組み込
が予想される。加えて、テレビの単価下落
するロードマップに基づいている。前後して「次
を海外事業者は作ろうとしているのである。
た状況にもなりかねず、「地上波コンテンツ
み*1、番組の内容に応じてそのコンテンツ
が続いているため、それ以降においても買
世代放送推進フォーラム(NexTV-F)
*6」
では、国内の制作・配信の現状はどうなっ
の画質は劣後している」というイメージが定
量販店のテレビ売り場では4Kテレビは目
をテレビ画面上やテレビと連携したスマートフォ
換えのタイミングが大幅に長期化することは
が同年5月に設立され、ロードマップの実
ているのか。配信はロードマップに基づき
着してしまう可能性さえある。こうした事態
立つ場所に陳列され、店員も積極的に勧
ンなどのモバイル端末に表示することができ
考えにくい。以上より、今後の買替え需要
現を進めている。さらに、同省では、ロー
衛星放送、IPTV(IP放送とVOD(ビデ
を回避するためにも、地上波放送局はインター
めてくる。街中・電車内にあるポスターや
る機能である。日本独自の規格であり、4K
を加味すると4Kテレビ保有世帯は2020年
ドマップ の 具 体 化 や 加 速 化 のために、
オオンデマンド))、ケーブルテレビでの試
ネットなどの放送波以外のインフラ活用も念
テレビCMに加え、新聞でも4Kに関連する
とともに放送に新たな価値を付加している。
度には約2,000万世帯まで拡大(図表1)し、
2014年2月から「4K・8Kロードマップに関
験放送が開始されており、新たな動きとして、
頭に4Kコンテンツの制作を行い、ノウハウ
ハイブリッドキャスト機能があるテレビを保有
するフォローアップ会合」を開催し、8月末
NTTぷらら「ひかりTV」 が、2014年10
の蓄積を進めるべきである。
する世帯も1,300万世帯まで拡大する(図
には、2020年の東京オリンピック・パラリ
月にVODの商用サービスを開始した他、
テレビ視聴中にスマートフォンなどのモバ
表2)と予測される。
ンピックを視野に入れた最新のロードマップ
2015年3月には、スカパーJSATが世界初
イル端末でアプリを利用する視聴者が増え
を公開した。
の4K専門チャンネルを開始する。また、ブ
ていること、また、このような視聴者を取り
1
4Kとハイブリッドキャスト
広告や記事を目にする機会が多くなった。
いる。
2
では、「4K」とは何か。多くの家庭では
「エコポイント制度」などの後押しもあり、
「4K」という言葉は少しずつ浸透し始めて
買替え需要により
対応テレビは普及
2011年7月24日の地上波アナログ放送の
2010年 度2,568万 台、2011年 度1,660万
停波を機に、薄型テレビへと買い替えを進
台と、2年間で4,000万台超のテレビが国
3
めた。その際、購入したテレビがフルハイビ
内で出荷された(JEITA*2データからNRI
テレビ事業は利益を出すことが難しくなっ
4
ジョン対応であれば、画素数は約207万画
算出)。しかし、買い替え需要が一段落し
ていると言われて久しい。大量に供給され
素を表示できる。4Kとは、このフルハイビジョ
た2012年度は577万台、2013年度は558万
ンの4倍(約829万画素)の画素数を表示
官民による放送サービスの高度化に
向けた取組みが本格化
ラジルでオリンピック・パラリンピックが開
込もうとする放送局以外の事業者が提供す
催される2016年にはBS放送で4K(最大
るサービスも海外では多く提供されているこ
3チャンネル)と8K(1チャンネル)の試験
とに留意する必要もある。こうした動きへの
量販店では、4Kテレビで画質のよい地
放送を、2018年にはBS放送等で4Kと8K
対応策を講じなければテレビ視聴が縮小す
ることによるパネルの価格下落や小売りによ
上波放送を流しているため、
「4Kテレビで
の実用放送が開始予定である。
るばかりか、新たな事業機会をも逃すこと
台と、出荷台数は大幅に減少した。ちなみ
る安売り激化などが影響し、海外メーカー
は4K解像度の地上波が視聴できる」と考
しかしながら、地上波放送局では、帯
になるからだ。そのため、地上波放送局では、
する、次世代の超高精細テレビである。フ
に、2014年 度 は、11月まで の8ヶ月間で
も含めたテレビの価格競争が続いているか
える消費者は少なくないだろう。しかし、日
域やコスト等の面から放送波での配信が
ハイブリッドキャストをひとつの「ツール」とし
ルハイビジョンは、大画面になるほど画素
319万台が出荷されている。
らだ。そのため、テレビメーカーはテレビ事
本では地上波における4Kでの放送は実現
見込めないことから、検討を始めてはいる
て最大限に活用し、放送番組と連動した
の粗さが目立つ。一方で、4Kテレビは、
一方で、「主要耐久消費財の買替え状
業の収益性を改善するため、テレビに付
しておらず、計画もない。実際は、日本メー
ものの、コンテンツ制作・配信を本格化し
魅力的なサービスを、どの番組でも利用で
大画面でも画素の粗さは目立たず、きめ細
況の推移(内閣府)」によると、一般世帯
加価値を加える取組みを進めている。さ
カー独自の「超解像技術」により、疑似的
ていないのが現状である。
きる状況を作り出すことが重要である。
4Kやハイブリッドキャストは費用対効果(広
やかな映像を視聴できる。高精細さ以外に
のテレビ平均使用年数は、2011年度8.9年、
まざまなメディアで、特に4Kの露出が増えて
に4K解像度に変換しているに過ぎない。
ハイブリッドキャストについても、2013年9
も立体感や奥行きが感じられることも特徴
2012年 度7.9年、2013年 度6.3年*3と、 短
いるのは、こうしたテレビメーカーの意図が
4K解像度での撮影が可能なスマートフォ
月にNHKが「NHK Hybridcast」を開始し、
告効果や番組販売による収入増など)が
である。フルハイビジョンと4Kを並べて視聴
縮傾向を示している。2015年3月にはケー
働いている。
ンやビデオカメラも登場したことから、それ
その後、TBSテレビ、日本テレビも、同規
明確ではないため、地上波放送局は腰が
すると、その差は歴然である。2014年には
ブルテレビによる「デジ・アナ変換サービス」
このような4Kやハイブリッドキャストの取
ら機器で撮影したコンテンツを視聴するニー
格に則ったサービスを開始したが、未提供
重い。しかし、海外勢への対抗や放送産
40型以上のテレビも4Kに対応し始め、通
と、地上デジタル放送の難視対策のための
組みは、2013年6月に総務省の「放送サー
ズは顕在化することが予想される。しかし、
局もあり、放送業界としては本格的なサー
業の活性化を目指すためには、継続的な
疑似的な4Kコンテンツであることに変わり
ビス提供には至っていない。
政府の支援に加え、自ら積極的に取り組ん
常のテレビとの価格差も小さくなっている。
BS放送での再送信が終了することから、
4
ビスの高度化に関する検討会* 」から公開
そのため、テレ
はなく、また自ら撮影したものを視聴するだ
ビを購入する際
に は、4Kが 選
択肢のひとつに
なりつつある。
ところで、 他
にもテレビに搭
載されるように
なった機能があ
る。それは「ハ
イブリッドキャス
ト」と呼ばれる
8
対応コンテンツや
サービスが課題
心もとない。
5
けでは、4Kテレビを購入する理由としては
図表1:4Kテレビ普及世帯数
図表2:ハイブリッドキャスト対応テレビ普及世帯数
䟺୒ୠᖈ䟻
2,500
䟺୒ୠᖈ䟻
2,500
1,996
2,000
1,503
1,500
1,500
1,141
867
1,000
2,000
1,000
762
586
500
74
166
1,339
540
500
333
938
1,128
66
97
2013
2014
295
0
0
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
ᖳᗐ䟻
2020 䟺ᖳᗐ
2015
2016
2017
2018
2019
2020 䟺ᖳᗐ
ᖳᗐ䟻
でいく姿勢が重要である。
地上波放送局による
取組みが鍵を握る
その一方、米国では動画配信事業者の
とはいえ、国内コンテンツ流通の多くを
ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムが、
地上波放送局が占めている。4Kテレビの
4Kコンテンツの制作・配信に積極的である。
普及を後押しするためには、地上波放送局
また、テレビメーカーであるソニーは、4Kテ
による取組みが欠かせない。「4Kテレビが
レビ購入者向けに4Kコンテンツがダウンロー
普及しなければ4Kコンテンツは提供されない」
ドできる「Video Unlimited 4K」を開始し
という姿勢では、消費者の購入の選択肢
たが、サムスン電子などの海外勢も同様の
に挙がりにくくなる。また、買替え需要で普
ことを行っている。「4Kコンテンツだったら
及が進む4Kテレビで4Kコンテンツを視聴し
●▲動画配信サービス。そのコンテンツを
たいと思う消費者が増えても、動機が海外
*1 NHKを中心として地上波放送局が主導する規格に対応
*2 一般社団法人電子情報技術産業協会
*3 2013年度は消費税増税の影響により大幅に短縮化し
たと考えられる
*4 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/
01ryutsu12_02000044.html
*5 フルハイビジョンの16倍(約3318万画素)の画素数
が表示できるテレビ
*6 http://www.nextv-f.jp/
9
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1
「スマートペイメント」∼進む脱現金化∼
ICT・メディア産業コンサルティング部
上田恵陶奈 上級コンサルタント
展望を述べる。
と利用範囲が拡大していること、電子マネー
くことが欠かせない。具体的には、スマー
ペイメントの移行を進め、キャッシュレス
率が高く、非接触 ICカードタイプの電子
の利用可能な店舗が順次拡大しているこ
トフォンやシンクライアント端末(サーバー
を実現していく契機として期待される。自
マネーが容易に所持できる我が国では、
◇電子マネー利用の加速
ともその背景にある。
に機 能を持たせることで価 格を低く抑え
国でキャッシュレスに慣れている外国人に
銀 行 口 座 開 設やクレジットカードの取 得
スマートペイメントとは、企業と個人間
電子マネーは、3.2兆円(2013年度)
他方、主要な電子マネーは、カードに
つつ、決済にとどまらずポイントやクーポ
とって、日本の現金主義は滞在中の困難
に厳格な海外諸国に比べると、キャッシュ
(B2C)の商取引における電子的な決済
から11.3兆円(2020年度)へと高い成長
内蔵されたICチップを利用していることから
ンなど多機能を提供できる端末)を積極
の上位にあげられている。外国人がスマー
レス手段を入手すること、あるいは変更(ス
手段のことであり、その市場規模は成長
を遂げると考えられる。2013年4月に開始
(非接触式ICカードタイプ)、ECなど非対
的に活 用することが 求められている。な
トペイメントで容易に決済できる環境を整
イッチング)することが容易である。こう
を続けており、2013年度の50.0兆円から
され、都市部を中心に普及した交通系IC
面決済での使い勝手についてはクレジット
かでもスマートフォンは、加盟店端末とし
備することは、オリンピック開催期間中は
したことから今後は、消費者の選択に耐
2020年度には87.4兆円に達する見込みで
カードの相互利用(それぞれの地域で発
カードに 及 ばない。このため、 年 平 均
てだけではなく、フィーチャーフォンにおけ
もちろん、訪日外国人を増加させるため
えられる手段に支持が集まり、逆に消費
ある(図表1)。
行された交通系の各電子マネーが、異な
11.5%の割合で拡大を続けるEC市場を取
るおサイフケータイのように消費者側の決
の中長期的な効果にもつながると期待さ
者ニーズを満たさないものは淘汰されると
店頭での買い物など、支払い相手と同
る地域でも利用できるようになった)を機に、
り込むためには、電子マネーの価値がネッ
済媒体としても活用が期待されている。
れる。但し、加盟店端末さえ整備すれば
考えられる。
じ場所で決済する場合(対面決済)は、
成長を加速させている。相互利用に関す
ト上に格納されている「サーバー管理型
1
スマートペイメントとは
電子マネー」を活用することが課題となる。
自動的に普及するという想定は、訪日外
こうした課題を克服するために必須とな
◇新たなプリペイドカードの動き
国人については当てはまるかも知れないが、
るのがマーケティングとの連携である。キャッ
電子マネーとクレジットカード以外のス
日本 の 消 費 者には 十 分とは 言えない。
シュレス社会への移行は、決済手段の変
いまだに現金が88.7兆円(2013年度)と
る大々的な報道や告知によって、「電子マ
最大であるが、電子商取引(EC)のよう
ネーが、場所を気にせずに使えて、便利
に支払い相手と異なる場所で直接対面せ
になる」という印象が消費者に与えられ、
◇成長を続けるクレジットカード
マートペイメントとしては、 近 年、 各 種
キャッシュレスを普及させるためには、店
化にとどまらず、マーケティングの進化とも
ずに決済する場合(非対面決済)は、ク
従来以上に利便性の高い決済手段として
高額決済(決済単価が5000円以上)
の 新しいプリペイドカードが登場してきて
舗と消費者双方にその意義を浸透させる
密接に関係している。スマートペイメントは、
レジットカードを中心としたスマートペイメン
認知されるようになったことが、その要因
を中心に中額決済にかけて普及している
いる。たとえば、コンビニエンスストアな
必要がある。
顧客を認識し属性を判断できることから、
トが普及している。
としてあげられる。
クレジットカードは、対面決済と非対面決
どの店頭で入金(チャージ)して利用する
スマートペイメントを利用する際には決
その意義は大きく、既に電子マネーとポイ
1
2020年度にかけて年平均成長率8.3%
加えて、 少 額 決 済(決 済 単 価が1000
済を合わせて44.1兆円(2013年度)の
「POSA* カード」は、ゲームへの課金や
済事業者に手数料を支払うことになるため、
ントプログラムが緊密に連携している例や、
におよぶスマートペイメントの高い成長を支
円未満の場合)を中心とした小銭代わり
実績を持ち、すでに現金に次ぐ利用規模
ECでの商品・サービス購入といった非対
店舗に対しては、それ以上のメリットがあ
クレジットカードの利用履歴から最適なクー
えるのは、主に電子マネーとクレジットカー
の利用にとどまらず、中額決済(決済単
である。ただし、クレジットカードは、電
面決済において、クレジットカードを利用
ることを知覚させることが鍵となる。たと
ポンを発行する例がある。
ドである。そこで、まずこの両者について
価が1000円以上5000円未満の場合)へ
子マネーよりも長い歴史を持ち、消費者
図表1:スマートペイメント市場の実績と予測
(兆円)
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
45.6
0.5
2.7
1.2
50.0
0.5
3.2
1.7
54.2
0.6
4.0
2.0
58.2
0.7
4.9
2.3
30.0
20.0
40.6
44.1
47.0
49.7
62.7
0.9
5.9
2.5
52.8
67.5
1.1
6.8
2.8
56.3
72.2
1.3
7.6
3.0
59.9
78.7
1.5
8.8
3.1
64.8
今後は、対面決済でも非対面決済で
い若年層が利用し始めている。このような
理に対する人件費や警備費用が発生して
も、マーケティングの「場」としてスマート
ので、 高 額 決 済が 行
新しいプリペイドカードの多くは 、サーバー
いることを課題認識させることが必要であ
フォンの役割が高まるであろう。たとえば、
われる店 舗の大 半に
管理型電子マネーであり、システムや流通
る。さらに、スマートペイメントにはそうし
ネット上で検索した商品情報の閲覧履歴
は端末(加盟店端末)
経路といったプラットフォームが汎用化され
たコスト抑制の競争力が備わっていること、
をもとにクーポンを発行し、実際の店舗で
が設置済みである。
ていることが特徴である。このため、中小
また、そこから得られるビッグデータをマー
スマートフォンに表示されるポイントやクー
したがって、引き続
規模の小売店といった小規模な事業者で
ケティングに活用できることを認識させるこ
ポンを利用してもらうことで一連の購買過
11.3
きスマートペ イメント
あっても、参入する際の初期投資や運用
とも重 要 で ある。 消 費 者 にとっても、
程を把握(O2Oサービス)できることが、
3.2
70.5
の 中 核として 成 長 を
のコストを低く抑えることが可能である。
ATMで現金を引き出す費用と時間を節
さらなる普及に伴い、一般化していくであ
キャリア収納代行
維 持 するため には、
以上のように、共同利用型プラットフォー
約できること、スマートペイメントで提供し
ろう。
電子マネー
大 胆なキャッシュレス
ムの普及が、プリペイドカードを発行する
たパーソナルデータが 有 効に活 用され 、
より進 化したマーケティングから多くの
プリペイドカード
需 要の取 込 みが求め
敷居を引き下げる役割を果たしており、発
最終的には自らに恩恵をもたらすという好
果実を得るためにも、スマートペイメント
デビットカード
られる。とりわけ、 加
行企業の増加が今後も予測される。
循環が生じることを周知することが肝要で
を普及させ、高度な利用を促進すること
クレジットカード
盟店端末が十分に普
あろう。
は意義深い。
及していない 中 額 決
しては、 初 期 投 資 負
2
担を低く抑えることで
◇キャッシュレス文化の醸成
トが登場しており、さらに増え続けると想
端末設置を促進してい
2020 年の東京オリンピックは、スマート
定される。また、クレジットカードの普及
済が中心の店舗に対
0.0
10
えば、現金決済には強盗などのリスク管
87.4
1.8
10.0
2012
したくない人や、クレジットカードを持たな
の多くに普及している
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020 (年度)
スマートペイメントのさら
なる普及に向けて
◇マーケティングとの連携
市場には既に数多くのスマートペイメン
*1 Point of Sales Activationの略。店頭で入金(チャージ)
すると、レジのPOS端末を通じて利用可能になる(アクティベー
トされる)
11
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Vol.27 2012年11月号
「新興国の変化を捉える∼事業機会の獲得に向けて∼」 「先駆的な取組みからみた金融機関の可能性」
Vol.30 2013年7月号
「海外連携を強化する台湾」
Vol.33 2014 年3月号
「電力システム改革とインフラ輸出」
台湾を活用した海外展開の優位性と課題
プライベートバンカーの信頼を取り戻すために
台湾を活用した日本企業の海外展開
米国における大型蓄電池市場の現状と課題
張 正武/田崎嘉邦
米村敏康
田崎嘉邦
佐藤仁人
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自由経済モデル区制度の狙いとその活用機会
日本国内における着床式洋上風力発電を取り巻く市場環境
崔 創喜
飯野正文
小長井教宏
中村圭輔
製造業の進出先として再評価されるフィリピン
地域の構造変化に対応が求められる金融機関
∼エリアマーケティングアプローチの必要性∼
アジアスマートハブとしての台湾の活用
―製造業における台湾経由での中国・アジア新興国向け事業拡大―
ASEANにおける不動産開発事業
∼鍵となる現地企業とのパートナリング∼
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日系非製造業における日台連携のメリット
建設費の値上がりとその影響
平山直人
大道 亮
Vol.31 2013年10月号
Vol.34 2014 年 4月号
水野兼悟
中国内需獲得のための経営戦略
皿田 尚
M&Aによる事業拡大が本格化するインド
中島久雄
注目すべきラテンアメリカの発展
韓 相薫
Vol.28 2013年1月号
「ICT 市場に新たな変革を創出するエンジン」
BtoC EC 市場
田中大輔
O2O(Online to Offline)市場とO2Oソリューション
Vol.26 2012年9月号
「構造変革に立ち向かう製造業」
変革が求められる日本の電機産業
岸本隆正/藤浪 啓
マテリアルでグローバル競争に勝ち残るためには
中川隆之/中島崇文
日本企業がイノベーティブな開発現場をとり戻すための引き算改革
伊部和晃
ビッグデータの活用が期待される5つの領域
鈴木良介
プライバシー保護法制の展望とパーソナルデータ活用の方策
小林慎太郎
3Dプリンタ は、日本に「21世紀の産業革命」をもたらすか?
寺田知太
赤木 斉
EMS の活用による新興国向けモノ造りの課題と改革の方向性
池幡 諭
海外BtoB ビジネスにおける直販営業機能の確立
向井 肇
「ASEAN市場を読み解く」
消費市場としての注目度が高まるASEAN市場
倉林貴之
成熟化というキーワードで捉える 面 としてのASEAN
新美 佑
ASEAN主要5カ国の消費者の実像
八浪 暁
Health & Beauty業界における日系企業の取組み
高藤直子
現地企業とのパートナーシップ成功の鍵
Vol.29 2013年4月号
長尾良太
小林敬幸
自動車の軽量化の進展と自動車産業の変化
藤田誠人
開発機能現地化の要諦
岡崎啓一
韓国自動車部品メーカーの事業変革の展望
金キョン煥/尹 明洙
顧客のトータルカーライフ視点による
統合マーケティングの中国での展開可能性
鈴木一範/平野裕基/藤田誠人/合田索人
自動車産業の知財戦略
古賀龍暁
自動車のインテリジェント化と求められる戦略の方向性
∼自動走行時代に向けた競争戦略∼
久保田洋介/池幡 諭
新興国の 省エネ・環境 政策を巡るロビイング戦略
小川幸裕/松原正尚
坂本遼平
Vol.32 2014 年1月号
「ICT市場の新たな成長機会」
加速する個人・企業の3Dプリンター活用
光谷好貴
M2M市場
Vol.35 2014 年9月号
「質的向上が求められるヘルスケア産業」
「
『日本再興戦略』改訂2014」と医療・介護
小島健一
安田純子
ウェアラブル端末のインパクトと市場化への課題
日本の医療産業の海外展開(政策)の現状
中山太一郎
田口健太
BtoC EC市場
製薬産業の現状と課題
田中大輔
本谷高寛
趙 ケイ
インドを活かしたサプライチェーン構築
次世代自動車と電池開発
∼ポストHEVのパワートレインの行方∼
ESOの活用による設計開発業務の効率化
「激動の時代を生き抜く自動車産業」
メカトロニクスを部品メーカーの競争力向上に活かす
「自動車産業、新たなる連携の時代」
社会保障・税の番号制度がもたらす影響と展望
製薬産業に迫る医療技術評価(HTA)の活用
小林慎太郎
小久保欣哉
クール・ジャパンの行方
∼世界は日本を再発見できるか∼
医療データ分析がもたらす医療の質の向上と効率化
坂本遼平
濱口泰時
中林優介
12
13
NRI K NOWLEDGE INSIGHT
新刊案内
IT ナビゲーター 2015 年版
● 2014 年 12 月 18 日発行 ●東洋経済新報社
●本体 2,200 円 + 税 ● ISBN978-4-492-50263-1
2020 年東京オリンピックまでに日本の ICT 産業は
どう変貌を遂げるのか?
国境、レイヤー、業界を超えた競争・共創を完全予測!
● 2014 年 12 月 1 日発行 ●野村総合研究所
●本体 1,800 円 + 税 ● ISBN978-4-88990-131-3
世界戦略の実現に向けた機能強化策
日本企業が真のグローバル企業になるために、抜本的
な本社機能の再構築を提案
NRI 流 変革実現力
新版 CSR 経営戦略
● 2014 年 12 月 10 日発行 ●中央経済社
●本体 2,700 円 + 税 ● ISBN978-4-502-12891-2
● 2014 年 9 月 4 日発行 ●東洋経済新報社
●本体 2,800 円 + 税 ● ISBN978-4-492-53347-5
大工程表による日本企業・組織を変える処方箋
どのような準備や運営をすれば企業変革を完遂できる
か、その実践方策を指南
14
「強くて小さい」
グローバル本社のつくり方
「社会的責任」で競争力を高める
CSR コンサルティングの第一人者による、経営・事業
に融合した CSR 実践の必携書
コンサルティング事業本部のご紹介
常務執行役員 本部長
此本 臣吾
執行役員 副本部長
村田 佳生
執行役員 副本部長
立松 博史
パートナー
青嶋 稔
パートナー
雨宮 正和
パートナー
太田 一郎
パートナー
小野 尚
パートナー
三
事業企画室
室長
井上 純一
グローバル事業推進室
室長
皿田 尚
業務管理室
室長
鳥谷部 史
コンサルティング事業開発部
部長
中島 済
名古屋オフィス代表
奥田 誠
大阪オフィス代表
武井 基純
グローバル製造業コンサルティング部
部長
近野 泰
インフラ産業コンサルティング部
室長
松本 哲
ICT・メディア産業コンサルティング部
部長
桑津 浩太郎
消費サービス・ヘルスケアコンサルティング部 部長
森沢 伊智郎
金融コンサルティング部
部長
宮本 弘之
経営コンサルティング部
部長
西川 義昭
業務革新コンサルティング部
部長
田口 芳昭
経営情報コンサルティング部
部長
村上 勝利
IT 事業推進部
部長
立松 博史
公共経営コンサルティング部
部長
立松 博史
社会システムコンサルティング部
部長
神尾 文彦
野村総合研究所ソウル
社長
松井 貞二郎
野村総合研究所(上海)有限公司
董事長(会長)
葉華
総経理(社長)
川嶋 一郎
同 北京支店
負責人(支店長)
梅 松林
野村総合研究所台湾有限公司
社長
張 正武
マニラ支店
支店長
高岡 真紀子
野村総合研究所タイ
社長
水野 兼悟
ノムラ・リサーチ・インスティテュート・インディア 社長
中島 久雄
コンサルティング事業本部
1
2015 JAN. VOL.36
冨査雄
NRI アメリカ
社長
中川 理
モスクワ支店
支店長
岩田 朗
清華大学・野村総研中国研究センター
理事・副センター長
松野 豊
NRI KNOWLEDGE INSIGHT 2015年1月号 Vol.36
本誌に関してご意見・ご要望がございましたら、
編集事務局宛にご連絡ください。
バックナンバーは弊社ホームページにてご覧い
ただけますので、是非ご活用ください。
(http://www.nri.co.jp/opinion/k_insight/index.html)
編集事務局
株式会社野村総合研究所 コンサルティング事業本部
事業企画室
東京都千代田区丸の内 1-6-5 丸の内北口ビル
TEL:03-5533-2266 FA X:03-5533-2414 E-mail:[email protected]
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て作成していますが、野村総合研究所は、その正確性およ
び完全性に関して責任を負うものではありません。また、内
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があります。本誌に掲載されているあらゆる内容の無断転載・
複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法および国
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