テレビを消して、本を読もう

テレビを消して、本を読もう
校長
佐藤
鉄司
古井小学校では、読書を重点目標の 1 つに位置づけています。子どもたちの活字離れを食い止めよう
と市町村でも読書推進計画の策定が義務づけられました。読書に親しむことは、ただ単に国語力をつけ
るという目先の成果だけでなく、人間が豊かに、思慮深く、幸せに生きいく上で、欠かせないものであ
ると考えているからです。
みなさんも何かの本で読んだことが忘れられず、心の財産になっているものがあるのではないでしょ
うか。まさに、偉人の格言にもあるように「全財宝をあげても、読書の楽しみには耐え難い。」と感じ
ている方も少なくないと思います。
ところが今の子どもたちの現状はどうかと言いますと、少しデータが古いのですが、平成 15 年の全
国図書館協議会と毎日新聞の調査によると、1ヶ月の平均読書冊数
小学校8冊、中学校2.8冊、高
校1.3冊、1ヶ月に1冊も本を読まなかった者の割合は、小学生9%、中学生32%、高校生59%
とのことです。ひょっとすると今はもっと冊数が減っているかもしれません。みなさんのお子さんはど
うでしょうか。
考えてみると、子どもたちの身の回りには、読書よりもっと興味のわく面白いものがたくさんありま
す。テレビ、ゲーム機、携帯電話、パソコン等。したがって読書の楽しみを知らないまま成長している
子が多いのではないかと思います。ぜひ小学生のうちに読書の面白さや楽しさを味わってもらいたいと
願うばかりです。
学校では、推薦図書を指定しています。週に2回朝読書の時間も設定しています。学級文庫もありま
す。ボランティアの方に読み聞かせをしてもらうこともあります。図書館祭りという委員会主催の読書
啓発の取り組みも計画されています。
既に実行に移しているご家庭もあるかと思いますが、まだのところは、テレビを消して、読書の時間
を設けていただくとよいでしょう。
「読書は心の栄養」なのですから。
引き続き、学校教育へのご理解、ご協力、ご支援をよろしくお願いします。
〔H25.5.22〕