週刊日本株レポート - 朝日ライフアセットマネジメント

~ 英国のEU(欧州連合)離脱決定に伴う景気下押し圧力への警戒感
~ 一段高で始まるものの、上値の重い展開 ~
週刊日本株レポート
週刊日本株レポート
(8/8~8/12)
(9/5~9/9) が後退していく中、緩やかに上昇
~
2016年9月5日作成
1.日米株式と円/ドルの推移
ドル
22,000
<円/ドル>
<米国株>
<日本株>
円
125
NYダウ
19,000
日経平均
円
円/ドル
120
20,000
18,000
115
18,000
17,000
110
16,000
16,000
14,000
15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/07 16/09
15,000
15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/07 16/09
105
100
95
15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/07 16/09
(注)チャートは過去1年
単位
日経平均
NYダウ
円/ドル
円
ドル
円
2015/12/31
(前年末)
19,033.71
17,425.03
120.22
2016/8/31
(前月末)
16,887.40
18,400.88
103.43
2016/9/2
(前週末)
16,925.68
18,491.96
103.92
過去3年高値
水準
日付
20,952.71
2015/6/24
18,668.44
2016/8/15
125.86
2015/6/5
過去3年安値
水準
日付
13,748.68
2013/9/3
14,719.43
2013/10/9
96.57
2013/10/8
過去3年高値・安値はザラ場ベース / 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
2.日本株市場 先週の振り返り
~ 日銀の追加金融緩和観測を背景に、円安ドル高の進行を受けて上昇 ~
先週の日本株市場は、週間ベースで日経平均が+564.97円(+3.45%)、TOPIXが+52.86ポイント(+4.10%)となり、
日銀の追加金融緩和観測を背景に、円安ドル高の進行を受けて上昇しました。業種別(東証33業種)にみると、全ての業種
が上昇しました。
週明けの29日の日本株市場は、先々週末のジャクソンホールでのイエレンFRB(米連邦準備理事会)議長・フィッシャー
副議長の利上げに前向きな発言や、黒田日銀総裁の追加金融緩和措置を講じていく姿勢を示唆した発言を背景に、円安ドル
高が進行したことを受けて、日経平均は上昇して始まりました。翌30日は反落したものの、その後週末にかけては、9月の
日銀金融政策決定会合における総括的な検証結果を控えた追加金融緩和観測の高まりなどを背景に、一時104円台まで円安
ドル高が進行したことなどから、日経平均は16,900円近傍を底堅く推移して引けました。
3.今週の主な予定
日程
曜日
9月6日
Tue
9月7日
Wed
国・地域
9月9日
Thu
Fri
決算発表予定 他
前回
ISM非製造業景況指数(総合)
国際
ASEAN関連首脳会議(ビエンチャン、8日まで)
日本
米国
9月8日
項目
米国
日本
8月
55.5
景気先行CI指数
7月
99.2
景気一致指数
7月
111.1
国際収支:経常収支
7月
9,744億円
貿易収支(国際収支ベース)
7月
7,636億円
景気ウォッチャー調査現状
8月
45.1
景気ウォッチャー調査先行き
8月
47.1
ベージュブック(地区連銀経済報告)
欧州
ECB(欧州中央銀行)政策理事会
日本
第3次産業活動指数(前月比)
7月
0.8%
中国
CPI(消費者物価指数)(前年比)
8月
1.8%
欧州
ユーロ圏財務相会合(スロバキア・ブラチスラヴァ)
米国
決算発表 : 9/7 ヒューレット・パッカード・エンタープライズ
※ 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
4.日本株市場 今週の見通し
~ 一段高で始まるものの、上値の重い展開 ~
今週の日本株市場は、先週末の円安ドル高の進行や米国株市場の上昇を受けて一段高で始まるものの、①米国において、
金利先物市場における9月利上げの織込みが3割台に留まる中、円安ドル高が一段と進行する可能性は低いこと、②9月
末を控え、日経平均17,000円台ではポジション調整に伴う売り圧力が強まりやすいことなどから、上値の重い展開を予
想します。米国の9月利上げは、先週末に発表された米国雇用統計が市場予想を下回る結果となる中、今後市場予想を上
回る経済指標の発表が続かない限り、見送られる可能性が高いとみており、円安ドル高が一段と進行するには材料不足と
考えます。なお、今週末にSQ(特別清算指数)を控えているものの、裁定買残高が6,081億円(8/26時点)と低水準
に留まっていることから影響は小さいと考えます。
その他の注目材料として、日本では8日の経常収支や景気ウォッチャー調査、米国では6日のISM非製造業景況指数や7日
のベージュブック、中国では9日のCPIなどが挙げられます。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第301号
加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
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