週刊日本株レポート (5/30~6/3) ~ FRBによる追加利上げを織り込む動きや英国のEU離脱懸念などを 背景にリスクを抑制する動きが強まる中、上値の重い展開 ~ 2016年5月30日作成 1.日米株式と円/ドルの推移 <円/ドル> <米国株> <日本株> 円 130 ドル 22,000 NYダウ 19,000 日経平均 円 円/ドル 125 20,000 18,000 18,000 17,000 115 16,000 16,000 110 14,000 15/06 15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 15,000 15/06 15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 105 15/06 15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 120 (注)チャートは過去1年 単位 日経平均 NYダウ 円/ドル 円 ドル 円 2015/12/31 (前年末) 19,033.71 17,425.03 120.22 2016/4/28 (前月末) 16,666.05 17,830.76 108.11 過去3年高値 水準 日付 20,952.71 2015/6/24 18,351.36 2015/5/19 125.86 2015/6/5 2016/5/27 (前週末) 16,834.84 17,873.22 110.31 過去3年安値 水準 日付 12,415.85 2013/6/13 14,551.27 2013/6/24 93.79 2013/6/13 過去3年高値・安値はザラ場ベース / 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成 2.日本株市場 先週の振り返り ~ 方向感に乏しいながらも、景気対策期待などから3週続伸~ 先週の日本株市場は、週間ベースで日経平均が+98.49円(+0.59%)、TOPIXが+6.53ポイント(+0.49%)となり、方 向感に乏しいながらも、景気対策期待などから3週続伸しました。業種別(東証33業種)にみると、鉱業、保険業、石油・ 石炭製品など23業種が上昇する一方、その他金融業、不動産業、電気・ガス業など10業種が下落しました。 週明け23日の日本株市場は、円高ドル安が進行したことや原油価格が下落したことなどを受けて下落して始まりました 。 翌24日も一時109円台まで円高ドル安が進行したことなどから続落しました。しかし、その後週末にかけては、①G7(先 進7ヵ国)首脳会議(伊勢志摩サミット)後、速やかに財政出動や消費税率引上げ先送りなどの景気対策が発表されるとの 見方が高まったこと、②米国株市場が堅調に推移したこと、③WTI原油先物価格が1バレル50ドル前後まで上昇したこと、 ④円高ドル安が一服したことなどを受けて、日経平均は17,000円近くまで小幅に上昇して引けました。 3.今週の主な予定 日程 曜日 国・地域 日本 5月31日 Tue 米国 日本 6月1日 Wed 米国 中国 6月2日 Thu 欧州 米国 6月3日 Fri 米国 決算発表予定 他 日本 項目 失業率 全世帯家計調査 支出(前年比) 鉱工業生産(前月比) S&P/ケース・シラー住宅価格指数(前月比・季調済) シカゴ購買部協会景気指数 消費者信頼感指数 設備投資(前年比) ベージュブック(地区連銀経済報告) ISM製造業景況指数 製造業PMI 財新中国製造業PMI ECB(欧州中央銀行)政策理事会 ADP雇用統計 貿易収支 非農業部門雇用者数変化 失業率 ISM非製造業景況指数(総合) 製造業受注指数 4月 4月 4月 3月 5月 5月 1-3月期 前回 3.2% -5.3% 3.8% 0.66% 50.4 94.2 8.5% 5月 5月 5月 50.8 50.1 49.4 5月 4月 5月 5月 5月 4月 156千人 -404億㌦ 160千人 5.0% 55.7 1.5% 決算発表 : 5/31 パーク24 6/1 伊藤園 4.日本株市場 今週の見通し ※ 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成 ~ FRBによる追加利上げを織り込む動きや英国のEU離脱懸念などを背景にリスクを 抑制する動きが強まる中、上値の重い展開 ~ 今週の日本株市場は、FRBによる追加利上げを織り込む動きが進む中、円安ドル高の進行が株価のサポート要因となるも のの、①ドル高の進行を受けて人民元を含む新興国通貨に対する売り圧力が強まっていること、②6/23に行われる英国 のEU離脱の是非を問う国民投票の結果が不透明なことなどから、徐々にリスクを抑制する動きが強まるとみて、上値の 重い展開を予想します。先週末、イエレンFRB議長がハーバード大学での講演で今後数ヵ月中に追加利上げを行う姿勢を 示したことを受けて、FRBの追加利上げを織り込む動きが進む中、通貨下落に見舞われる新興国の経済や金融市場に対す る警戒感が高まりやすいとみています。また、少し先にはなりますが、英国の国民投票に対する警戒感も実際に投票結果 をみるまでは払拭されないと考えます。 その他の注目材料として、日本では31日の鉱工業生産や1日の設備投資、米国では3日の雇用統計を含め相次ぐ主要経済 指標や1日のベージュブック、中国では1日の製造業PMIなどが挙げられます。 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第301号 加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 URL:http://www.alamco.co.jp 本資料は、朝日ライフ アセットマネジメント(以下、当社といいます)が、投資の参考となる情報提供を目的として作成したもので、特定の商品に対する投資勧誘を意図するものではあり ません。本資料は当社が信頼できると判断した情報に基づき作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。資料中に記載されたグラフ、数値等は過去の実 績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。また、コメントについては作成日時点での判断であり、将来予告なく変わることがあります。最終的な投資決定はお客様ご 自身の判断でなさるようにお願いいたします。 1605172
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