学校だより6月号 [590KB pdfファイル]

平成28年 5月31日
横浜市立藤塚小学校 6月号
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がんばった人にしか分からないことについて
副校長
柳田 康彦
5月13日、14日と4,5年生と一緒に愛川体験学習に行ってきました。1日目はフライングディスクによ
るディスク・ゴルフから始まって、4年生は宮ケ瀬ダム見学へ、5年生は難所と急坂連続の高取山登山
に挑戦、最後は合同キャンプファイヤーで大盛り上がりと、休む間もなく活動しました。2日目は、朝の
シーツたたみから宿舎の掃除、そして最大の山場である野外炊事です。どのグループもトラブルなく協
力してカレーを作ることができ、大変な後片付けまで何とか終わらせることができました。帰ってきた解
散式のとき校長先生からは「疲れているはずなのに集中した態度ができている。出発式以上にいい顔
つきになっている。」との言葉がありました。詳しい様子は是非お子さんの口から直接お聞きください。
同行した私から見ても、子どもたちのがんばる気持ちはひしひしと伝わってきました。「疲れた~」と
泣き言をいう子がいなかったということ一つとっても、「自分のことは自分でしなければならない」という
意識の高さが分かりますが、今まで体験学習でよく耳にした「先生、次は何をするの?」とか「あとど
れくらいの時間で着くの?」などの言葉もほとんど聞くことがありませんでした。これは「一人ひとりが自
覚をもってよほどがんばっていたことの証拠だ」と、私は思いました。
私は、「学校とは、がんばるところだ」と思っています。昨日までできなかったことが今日がんばった
ことによってできるようになる。そういう経験を積み重ねることによって、子どもたちは成長するのだと思
います。さらに「体験学習やスポーツフェスティバル、そして卒業式などの学校行事は、がんばるチャ
ンスがたくさんあり、子どもたちが飛躍的に成長する可能性を引き出す、素晴らしい教育活動の場であ
る」とも思っています。今回の活動で言えば、一人ひとりの子どもたちの心の中は「ファイヤー係として
キャンプファイヤーが盛り上がってよかった。本当に楽しかったな。」とか「スタンツのとき、ちょっと恥
ずかしがったのが心残りだ。本当に残念でならない。」とか「カレーライスがおいしくできて本当によか
ったな。」とか「家庭科で作ったときの方がおいしかったのはなぜだろう。すごく悔しいな。」とかの思
いが残ったことでしょう 。「本当に楽しい 。」「本当にうれしい 」「すごく悔しい」など 、「本当に」とか
「すごく」とかいう言葉が付いた思いは本物なのだと思います。なぜなら、「人間の心は、本当にがん
ばらなければ、本当のうれしさも分からないし、本当のくやしさも分からないもの」だからです。本当
にがんばることによって、人間の心は磨かれ、鍛えられていくのです。そして、自分が本当のうれしさ
や本当のくやしさを分かっているからこそ、友達の本当のうれしさや本当のくやしさに共感・共鳴するこ
とができ、本当のやさしさを示すこともできるようになるのではないでしょうか。
藤塚小学校の皆さんには、日々の教育活動のあらゆることにチャレンジし、「本当にがんばる」
経験をたくさんして「本当のうれしさ」や「本当のくやしさ」をたくさん味わってほしいと思いま
す。そして、自分の心を磨き成長させて、「本当のやさしさ」を身に着けてほしいと願っています。
水泳学習開始に向けて
6月15日(水)から水泳学習が始まります。学校では、まず第一に、安全に気を付ける、という意
識やルールを徹底させてから指導に入りますが、水泳学習も「本当にがんばるチャンスだ」と思って
ください。ただし、ちょっとコツがあります。①できるだけ体の力を抜くこと。
(水とお友達になりましょ
う。
)②できるだけ吐く息を意識して呼吸すること。「
( ブクブク…パアッ」をマスターしましょう。
)③で
きるだけ体を伸ばすこと。
(ストリームラインと言うそうです。
)④できるだけゆったりした気分でいるこ
と。
(焦ると余分な力が入るし、呼吸が乱れてしまいます。
)