鍬の時代から犂の時代へ − 中世のはじまり

鍬の時代から犂の時代へ
− 中世のはじまり
名主(みょうしゅ) − 犂耕による大規模経営
名子(なご) 、被官(ひかん) : 名主のもとに支
配された隷属農民
− 与えられた自作地では鍬
中世では、農民を土地緊縛できる水準にま
で農業生産が達していなかった。
土地緊縛が可能になったのは,近世に入っ
てからである。
農民が、未納の年貢を納めさえすれば、逃
散や移動をしようが認めなければならない。
・・・・・・ 『御成敗式目』
「鍬」では、「長床犂」(華北から伝えられ形
を変えることなく使われていた)より耕深可
鍬による深耕と施肥により
鍬を使っていた名子の生産が、
名主のそれを上回るようになった。
生産力逆転 → 社会構造の変革
近世のはじまり
中 世
近 世
守護大名
大 名
安堵と義務
名 主
徴税権
軍事力
名主層の
否定
徴税権
軍事力
租税と労役
租税と労役
名 子
本百姓
「検地」は、土地緊縛の行政手法であった。
これが、信長から秀吉へ、そして家康へと
受け継がれていった。
江戸時代が進むにつれ、用水を中心とし
た村落共同体が定着していき、一方で、米
国経済が確立していった。