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Chateau Le Cone
シャトー・ル・コーヌ
「これほど凝縮した果実味は他にない!」
マイナー産地だから実現できた最高の品質対価格!
最先端の技術と300年以上の伝統が生んだノウハウが融合した
AOCブライ最高峰シャトー!
【 ワイナリーHP 】 http://www.marquisdevauban.com/
index.asp?id=4875
醸造責任者:ヴァンサン・ドゥキュップ氏
(左) オーナー:マリス・マセ女史(
中央) コンサルタント:
エリック・ボワスノ氏(右)
趣のあるシャトーの外観
ルイ14世とも縁のある歴史的シャトー
ジロンド河をはさんでサン・ジュリアンの対岸に位置するブライ地区。
シャトー・ル・コーヌはこの地で17世紀から続く、ブライ随一の歴史的
シャトーです。かつてはブライ市長であるサイモン伯爵が所有
していたという記録が残っています。
ル・コーヌはブライのワイナリーの中でも特に歴史的に有名なシャトー
です。その最大の理由は、彼らが造るフラッグシップ・ワインである「
ル・ロワイヤル・ド・ブライ(弊社未取扱)」のキャップシールに隠
されています。
世界遺産のブライ城壁との関係
そのキャップシールには、なんとルイ14世の王家の紋章が刻
まれているのです。
なぜ、ルイ14世の王家の紋章をワインのキャップ・シールに使
うことができるのか?その秘密は、ル・コーヌの歴史を紐解くことで判
ります。
ブライには、「ヴォーバンの星形要塞」と呼ばれる、かつて街をぐるりと
取り囲んでいた城壁があります。現在は世界遺産にも認定されており、
ボルドーの観光スポットの一つです。現在、ブライの町並みは城壁の外に
広がっており、城壁の内側には観光客向けのレストランやお土産物屋、
公園などが広がっています。この要塞は石灰岩でできており、ルイ14世に
仕えた要塞建築の名手ヴォーバンによって築かれました。彼はルイ14世の
命を受け、フランス中に14もの要塞を築いたのですが、ブライに残る
星形要塞もその一つです。
ルイ14世がブライに城壁を築く時、ル・コーヌの所有者であるサイモン
伯爵はルイ14世に、「シャトー・ル・コーヌの区画にある石灰岩を使
っても良い」と申し出ました。それを機にルイ14世は、自らの王家の紋章
の使用許可を与えたといいます。
実はルイ14世は、シャトー・ル・コーヌの重要顧客の一人でした。さらに
先代の13世もこのシャトーを訪れていたといいます。まさに『王家御用達
シャトー』という輝かしい歴史を持ったシャトーなのです。
熱いパッションと卓越した技術を持つ若手醸造家
シャトー・ル・コーヌのワインメーカーであるヴァンサン・ドゥキュップ
氏は、ラングドックでワイナリーを営む祖父母を持つ、若干35歳の
若手醸造家です。(2013年現在)
幼少の頃からワインのある生活に囲まれ、自然とワインへの情熱を抱
くようになった彼は、大学で醸造学を学び、
ナショナル・ディプロマ・オブ・エノロジストを取得。大学を首席卒業
した後、ENITA(農業・醸造の専門研究・教育機関)でさらに3
年間醸造学を学び、醸造家としてのスキルをより高いレベルにしました。
その間にインターンシップとして、ポムロールの銘醸
シャトー・ペトリュスやサン・テミリオンの格付シャトー・ベレール
などで経験を積みます。ENITA卒業後は、カリフォルニアの
ドミナス・エステイトで最初のキャリアを経験します。
醸造責任者:ヴァンサン・ドゥキュップ氏
そうして2008年、醸造家としてシャトー・ル・コーヌに加わりました。
ル・コーヌに入った彼は、早速シャトーの改革に乗り出します。畑での
作業内容を大幅に刷新したり、統計データの見直しやHACCP取得など次々
に改革を進めていきました。
その中で彼が新しく取り入れている事の一つが、環境保全です。生分解性
の素材を使い、環境への負荷を最小限まで減らす努力をしています。
もちろん、ワインの品質向上にも力を入れています。
「プラグ・ラッキング」と彼らが呼んでいる澱引きシステムを採用したり
、近年注目されている「オクソライン」も取り入れています。
2011年にはメドックの名コンサルであるエリック・ボワスノ氏を迎え入れ
、さらなる高みを目指しています。
ル・コーヌの哲学を表す3つのキーワード 『
高品質・クリーン・トレーサビリティ』
ワインを飲む消費者の目線に立ったワイナリー経営を行っています。
そのために大切にしている哲学が、以下の3つです。
1)高品質なワインであること
より優れたワインを造るための投資は惜しみません。2007年に新しい
とても衛生的な醸造所内部
醸造所が完成し、最新の技術がどんどん導入されています。ブライ
というとボルドーではマイナーな産地と思われがちですが、ル・コーヌは
最も進んだワイナリーの一つと言っても過言ではありません。
2)衛生的な環境でワイン造りを行うこと
安全で高品質なワインを提供するため、ル・コーヌではHACCPを取得。
不衛生になりがちな醸造所を清潔に保つ努力を怠りません。
3)トレーサビリティであること
ボトルに記載されているロットNo.から、どの区画で育てられたブドウを
使っているかを全てトレースすることが可能なシステムを導入しています
。そのために、ブドウは区画毎に収穫し、全て別々のタンクで仕込みます
。さらにどのタンクをアッサンブラージュしたのか、どのロットで
ボトリングしたのかのデータを残しておきます。徹底した
トレーサビリティであることで、それぞれの土壌の特性を保ったワイン造
りを行うことができます。 伝統と最先端の融合
最新技術を導入する傍らで、ワイン醸造、ブドウ栽培においては伝統的
なやり方がしっかりと守られています。
100%自社畑、100%手摘みで、環境を配慮したリュット・レゾネを実践。
優れたワインを造るための投資も、努力も、一切惜しまない姿勢を貫
いています。
昔ながらのやり方も頑なに守られている
自社畑100%
果実味を損なわないために… オクソラインの
導入
一般的に、赤ワインが樽の中で熟成している時、定期的に樽の上
についている蓋を開けて櫂でワインの中身を撹拌する作業を行
うことがあります。これは樽の底にたまった澱をキュヴェの中で舞
わせることで、還元領域が生まれて硫黄化合物が生成
されないようにしたり、澱の旨みを抽出するために行います。
スチール製の樽ラック
しかしこれは蓋を開けて攪拌するため、急激に酸化が進んでしまい、
せっかくの風味が損なわれてしまうデメリットがあります。また撹拌する
器具が清潔でない場合、バクテリアなどが混入してしまうリスクを伴
います。
そこで近年導入が進んでいるのが、「オクソライン」と呼ばれるシステム
です。
写真の通り、樽はスチールのラックに保管されます。オクソラインの場合
、樽同士が接触しておらず、樽を回すことができます。これにより、蓋を
開けずに澱がワインの中を舞うことが可能になります。
シャトー・ル・コーヌではオクソラインを採用。定期的に樽を回
すことによって樽の中のジュースと澱がよく混ざり合い、酸化の心配なく
健全な状態で、澱の中の旨みを抽出する事が出来ます。
コンサルタントには、あのエリック・ボワスノ氏
!
2011年9月、ル・コーヌはエリック・ボワスノ氏をコンサルタントとして
迎え入れました。
エリック・ボワスノ氏といえばラフィット、マルゴー、ムートン、
ラトゥールをはじめ、名だたる超一流シャトーのコンサルを任される
伝説的人物。コンサルを行っているシャトーのリストを見ると、
ほとんどがメドックの、それも著名な格付シャトーばかり!そんな中で アドバイスを行うボワスノ氏(右)
ブライのシャトーをコンサルするとあって、専門誌なども取り上げるほど
注目されています。
すでにコンクールなど国内外での評価の高いシャトー・ル・コーヌ。今後
はボワスノ氏のサポートが加わり、さらなる飛躍が期待されます。
ル・モナーク2009ヴィンテージが ダブル金賞を
受賞!!
受賞履歴
◆ル・モナーク 2009年
コンクール・モンディアル・ブリュッセル2013 金賞受賞!
チャレンジ・インターナショナル・デュ・ヴァン2013 金賞受賞!