2016 年度 科目区分 基礎 理論系 科 目 名 担 当 者 名 日本映画史 佐藤 忠男 科目分類 授業形態 単位数 配当年次 学期 講義型 校舎 選択 講義 2 1 前期 F(その他) 新百合ヶ丘 履修 条件 ― 授業 概要 毎回2コマ連続の授業とし、はじめに古典的な映画を1本上映し、続く時間にその作品の解説と分析と批評を行う。歴史的背景や技 術的発展を講義し、あわせて製作、配給、上映などの産業的発展についても述べる。 到達 目標 それぞれの時代に日本の映画人たちがどれほど豊かな創造性を発揮して新しい主題や方法を発見していったかを知って、それに感 動と誇りをもてるようになってもらいたい。 内 容 回数 1 2 3 4 5 6 授 業 計 画 7 8 9 10 11 12 【第1日】 映画「生まれてはみたけれど」 1932年松竹蒲田作品を鑑賞する。 サイレント映画の技法について。小津安二郎監督の主題と技法について。 【第2日】 映画「残菊物語」 1939年松竹作品を鑑賞する。 溝口健二監督の主題と技法について。前回の「生まれてはみたけれど」の小津安二郎監督との比較。 【第3日】 映画「生きる」 1952年東宝作品を鑑賞する。 黒澤監督の主題と技法について。 【第4日】 映画「稲妻」 1952年大映作品を鑑賞する。 成瀬 巳喜男監督の主題と技法を分析する。 【第5日】 映画「復讐するは我にあり」 1979年松竹-今村プロ作品を鑑賞する。 今村昌平監督の主題と技法について論じる。 【第6日】 映画「けんかえれじい」を鑑賞する。 鈴木清順監督の主題と技法を論じる。 13 14 【第7日】 映画「少年」を鑑賞する。 日本映画の伝統と将来を考える。 大島渚監督の主題と技法を論じる。 15 授業外 学習 授業で論じた監督の他の作品を図書館のDVDなどで、極力多く見て比較研究すること。 教科書 「日本映画史」の授業に教科書は使用しない。強いて言えば図書室に多数置いてある佐藤忠男著「日本映画史」(全四巻、岩波書 店)が教科書である。ただ大部で高価な本だから買わなくても図書室で読んでくれるだけでいい。 主要 参考書 小津安二郎、溝口健二、今村昌平、大島渚などについては多くの研究書がある。極力、多様な観点をそれらの研究書で学ぶことをす すめる。 評価 方法 受講態度(20%)とレポート等の課題(80%)を総合して判定・評価する。
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