ご参考資料 Pictet Market Monthly ピクテ・マーケット・マンスリー 2013年4月発行 バイオ医薬品市場 2013年3月のバイオ医薬品市場 金融緩和や景気回復期待などを背景に米国株式市場が堅調に推移する中、米国企業中心のバイオ医薬品関連 企業の株価は新薬承認や良好な治験結果のニュースや、今後も高い成長が期待されることなどから、米国株式の 平均を上回って上昇しました。 バイオ医薬品関連企業の株価動向 3月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース)は月間 で上昇しました。 承認関連のニュースでは、バイオジェン・アイデック(米 国)の多発性硬化症治療薬が米食品医薬品局(FDA)に 承認されました。一方、ユナイテッド・セラピューティクス (米国)の肺動脈高血圧症治療薬候補の承認は却下さ れました。 NPS ファーマシューティカルズ(米国)は、組み換え GLP-2(テデュグルチド)と組み換えヒト副甲状腺ホルモ ン1-84(PTH 1-84)の全世界の販売権を同社が再取得 する合意を武田薬品と締結したと発表しました。 治験関連のニュースでは、セルジーン(米国)の慢性尋 常性乾癬治療薬候補で良好なフェーズ3の治験結果が 発表されました。また、バイオジェン・アイデックとアイシ ス・ファーマシューティカルズ(米国)の神経/神経筋疾患 治療薬候補のフェーズ1治験結果も良好な内容となりま した。一方、ノボ・ノルディスク(デンマーク)の肥満治療 薬候補のフェーズ3治験では、投資家の予想を上回る結 果が得られませんでした。 その他のニュースでは、アフィマックス(米国)の貧血治 療薬の自主回収を受けて、競合薬を手がけるアムジェン (米国)の株価は堅調に推移しました。 後、今の予想を上回る決算や治験結果を発表すること は徐々に難しくなっています。また、予想を下回る決算 や治験結果を発表する企業も出てくる可能性も否めな いため、注視が必要と考えます。 大型株と中型株を中心に、画期的かつニーズが高く将 来性が期待される薬品や、既存薬に無い特徴を有した 薬品で、開発の最終段階に近づいている企業に注目 が集まると考えます。 (※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変 更される場合があります。) バイオ医薬品株価指数 (ナスダック・バイオテック指数)の推移 2013年3月29日時点 前月比 過去3ヵ月 過去1年 ナスダック・バイオテック 指数(ドルベース) ナスダック・バイオテック 指数(円換算ベース) ダウ工業株30種平均 指数(円換算ベース) 円/ドル レート (参考) 円/ドル レート PSR (実績ベース)※ 当月 94.05 5.8 8.3% 16.7% 30.3% 10.1% 26.7% 49.1% 5.5% 20.9% 26.3% 1.7% 8.6% 14.4% 前月 92.51 5.3 3ヵ月前 86.58 4.8 1年前 82.19 4.7 過去3年 過去5年 過去10年 今後のバイオ医薬品市場見通し 医薬品価格引き下げ圧力の高まりなどのマイナス材料 もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望 な新薬のパイプラインの動向から、バイオ医薬品関連 企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今 後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成 長が期待できると見ています。 こうした成長性に加えて、一般的に期待感が低くなって いる中で、良好な治験結果が示されれば、中長期的に はゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待 できると考えます。しかし、ここ最近、ゲノム関連企業の 株価は良好なパフォーマンスを続けていることもあり、 バリュエーション(投資価値評価)水準は上昇していま す。成長への期待感は株価に織り込まれつつあり、今 ピクテ投信投資顧問株式会社 ナスダック・バイオテック 指数(ドルベース) ナスダック・バイオテック 指数(円換算ベース) ダウ工業株30種平均 指数(円換算ベース) 円/ドル レート (参考) 円/ドル レート PSR (実績ベース)※ 77.8% 113.8% 225.9% 79.7% 100.7% 155.0% 35.7% 11.6% 42.7% 1.1% -6.1% -21.8% 3年前 93.04 4.7 5年前 100.19 5.3 10年前 120.20 8.4 ※為替レートは対顧客電信売買相場の仲値 ※PSR:株価売上高倍率 ※2012年12月末時点のナスダック・バイオテック指数構成銘柄を基に算出 出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資 顧問株式会社作成 記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として 紹介したものであり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではあり ません。 巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。 1 2 ご参考資料 Pictet Market Monthly バイオ医薬品市場 今後製造承認・販売が期待されるバイオ新薬 (ピーク時予想売上高2.5億ドル以上) ナスダック・バイオテック指数 (期間:過去10年、月次、ドルベース) 1,800 薬品名 会社名 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 03年3月 05年3月 07年3月 09年3月 11年3月 13年3月 治療対象病名 承認・ 販売目標 ゼルリックス ニュ ーパス ポマリドミド セルジ ーン T-DM1 イミ ュ ノジ ェン BG-12 バイオジ ェン・ ア イデッ ク ポナチニブ ア リ ア ド・ ファーマシ ュ ーテ ィカルズ ヘプリサブ ダイナバクス・ テ クノロジ ーズ レバデックス M APファーマシ ュ ーテ ィカルズ ブレオ/レルバー テ ラバンス ※2012年12月末時点のナスダック・バイオテック指数構成銘柄を基に算出 出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧 問株式会社作成 ナスダック・バイオテック指数とPSR (月次、ドルベース) 倍 9 1,800 1,600 ナスダック・バイオテック指数(左軸) 8 PSR(右軸) 1,400 7 1,200 6 1,000 5 800 ソリリス ア レクシ ョン・ ファーマシ ュ ーテ ィカルズ 出所:各種資料を使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成 4 600 400 07年3月 チボザニブ ア ヴェオ SCリツキサン ハロザイム・ セラピュ ーテ ィクス/ ロシ ュ アルファラディン ア ルジ ェタ マシテンタン ア クテ リ オン GALNS バイオマリ ン・ ファーマシ ュ ーテ ィカルズ rhFVIII-Fc バイオジ ェン・ ア イデッ ク アブラキサン セルジ ーン QVA149 ベクチュ ラ・ グループ GS-7977 ギ リ ア ド・ サイエ ンシ ズ 急性片頭痛 2 0 1 3 年1 月承認・ 販売 再発性/難治性多発性骨髄腫 2 0 1 3 年2 月承認・ 販売 乳がん 2 0 1 3 年2 月承認・ 販売 多発性硬化症 2 0 1 3 年3 月承認・ 販売 慢性骨髄性白血病(適応拡大) 2 0 1 3 年第2 四半期以降 B型肝炎(ワクチン) 2 0 1 3 年第2 四半期以降 急性片頭痛 2 0 1 3 年第2 四半期 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、ぜんそく 2 0 1 3 年第2 四半期(C OPDは欧・ 米、 ぜんそく は欧州) 腎細胞がん 2 0 1 3 年第3 四半期 非ホジキンリンパ腫(皮下注射) 2 0 1 3 年下期(欧州) 前立腺がん 2 0 1 3 年下期 肺動脈高血圧 2 0 1 3 年下期 モルキオ症候群 2 0 1 3 年下期 血友病A 2 0 1 3 年下期 すい臓がん(適応拡大) 2 0 1 3 年下期 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 2 0 1 3 年下期(欧州) C型肝炎 2 0 1 3 年下期 志賀毒素産生大腸菌由来尿毒症候群 (適応拡大) 2 0 1 3 年下期 09年3月 11年3月 3 13年3月 ※PSR:株価売上高倍率 ※2012年12月末時点のナスダック・バイオテック指数構成銘柄を基に算出 出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧 問株式会社作成 今後のバイオ関連学会予定 開催期間 学会名 2013年5月28日~6月1日 国際骨代謝会議(IBMS) 2013年5月31日~6月4日 米国がん治療学会議(ASCO) 2013年6月12日~6月15日 欧州リウマチ学会議(EULAR) 2013年6月13日~6月16日 欧州血液学会議(EHA) 2013年6月14日~6月17日 欧州高血圧学会議(ESH) 2013年6月15日~6月18日 米国内分泌学会議(ENDO) 2013年6月21日~6月25日 米国糖尿病学会議 (ADA) 2013年9月10日~9月13日 インターサイエンス学会議(ICAAC) 2013年10月4日~10月7日 米国骨代謝学会議(ASBMR) 2013年10月13日~10月15日 米国神経学会議(ANA) 記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として紹介し たものであり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。 2013年10月25日~10月30日 米国リウマチ学会議(ACR/ARHP) ※表に掲載の学会の開催期間は変更、延期、中止されることがあります。 出所:各種資料を使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成 当資料をご利用にあたっての注意事項等 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場 の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将 来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性を保証 するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託は預金等では なく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象ではありません。●登録金 融機関でご購入いただいた投資信託は、投資家保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資 その他に係る助言を構成するものではありません。 2 2 商品内容説明資料補完書面(投資信託) リスクについて • • • 投資信託、投資証券はその投資対象となっている株券、債券、投資信託、不動産、商品 等(以下、 『裏付け資産』 『※』といいます。 )の価格や評価額に連動して基準価格が変動 し損失が生じるおそれがあります。したがって、投資元本が保証されているものではな く、これを割込むことがあります。その他外貨建て資産に投資した場合には為替変動リ スク等もあります。 投資信託、投資証券は裏付け資産の発行者の業務や財産の状況等に変化が生じた場合、 投資信託、投資証券の価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。 投資信託等には、解約することができない一定の期間(クローズド期間)が定められて いるものもありますのでご留意下さい。 ※ 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場 合には、その最終的な裏付け資産を含みます。 手数料等諸費用について ■ 申込時に直接ご負担いただく費用等 ・申込手数料等 所定の申込手数料等をご負担いただく場合がありますが商品ごとに異なるため、ここで は表示することができません。 ■ 換金時に直接ご負担いただく費用等 ・換金(解約)手数料、信託財産留保額 所定の換金(解約)手数料、信託財産留保額をご負担いただく場合がありますが商品ごと に異なるため、ここでは表示することができません。 ■ 投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用等 ・信託報酬 所定の信託報酬をご負担いただく場合がありますが商品ごとに異なるため、ここでは表 示することができません。 ・その他の費用・手数料 監査費用、有価証券等の売買にかかる手数料等、その他のファンドの運営・管理に関す る費用・手数料等をご負担いただく場合がございますが、これらの費用・手数料等は、 事前に計算が出来ないため、その総額・計算方法を記載しておりません。 ※当該手数料等の合計額については、保有期間等に応じて異なりますので、表示することはでき ません。 投資信託に係るリスク、手数料等の詳細については投資信託説明書(交付目論見書)に詳しく記 載されておりますのでご覧ください。 当ファンドの販売会社について 商号等: 加入協会: 東海東京証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 140 号 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 201205
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