じん肺管理区分について Q じん肺管理区分2で、現在非粉じん作業(事務職)に従事している社員について。 6 年前までは、管理区分 1(レントゲンは 0 型:0/1)としてきましたが、3 年前に管理区分 2 と判 定して申請しましたところ、地方じん肺審査医の判定でも管理区分 2 となり、以後管理区分2とし てフォローしてきました。 ところが、昨年度より管理区分2以上の人は、年 1 回胸部 CT の実施が義務化され、それに沿 って、昨年、今年と CT を実施したところ、CT ではじん肺所見は認められないとのことでした。現に CT を見ても、 私には確かに認識できませんでした。 本年は、3 年毎の通常のじん肺健診の年であり、胸部単純レントゲンも同時実施しますと、やはり管理区分2(レ ントゲンとしては 1 型:1/0)として妥当と思われる所見でした。そこで、単純に考えますと CT の方がより細かい所 見が分かるような印象ですので、単純レントゲンより CT を重視して管理区分は 1(レントゲンの型は 0 型:0/1)と 判定して、CT を添えて変更申請をしました。ところが、胸部単純レントゲンを重視するとのことで、管理区分は 2 の ままで戻ってきました。CTは肺がんの見落としを防ぐために義務化されており、じん肺健診の管理区分はあくま でも胸部単純レントゲンによるものであるため、とのことです。 現行のじん肺法では上記コメントの通りかと、半分納得しましたが、やはり理論的には CT の方が優先されるべき と思います。その場合、じん肺でもないのに、じん肺と診断しているのではという疑問が残っています。どのように したらよいのか、教えてください。 A じん肺の程度は胸部 X 線写真で判 定するのが原則です。ILO は CT の ても判断にずれが生じてしまいます。じん肺の審査に 当たって、その点で問題が出れば見直しをするように 標準フィルムを作成しておりますが、 日本にはまだありません。したがって、 胸部 CT はあくまでも参考ですが、現 実には PR1/0 と 0/1 の差が極めて小さいので、どうし 23 なっておりますので、意見をつけて再提出されてはい かがでしょうか。再検討される可能性はあると思います。 特に肺がんが合併症と認められるようになり、審査は より厳密に行なわれるようになっています。
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