2013年 6月 コレステロールを下げる食事のコツ

栄養士だより 6月
初夏の候、今年は例年よりも早い梅雨入りですが、農業を営む方は、
梅雨が早すぎても遅すぎても
また、雨が多すぎても、少なすぎても困られます。
毎日の食事も同じこと、栄養バランスがとれ、
丁度良いくらいの量がとても難しいですね。
さて、今月は『コレステロール値を下げる食事のコツについて…』
高コレステロール血症は食事で改善することが出来ます。
まず、自分の食生活を振り返り、
あなたのコレステロール値が高い原因を探りましょう。
原因がわかれば食生活をどのように変えればいいかが見えてきます。
そのポイントは ①抗酸化物質 ②食物繊維 ③魚の油、を充分にとることです。
これらの成分を含んだ大豆、大豆製品、魚や野菜、きのこ、
海藻類を摂ることが大切になります。
∼あなたの食生活、こう変えましょう∼
あなたの食生活は?
なぜいけないの?
肉より大豆・大豆製品を 肉の脂肪は
食べる頻度が少ない
コレステロール値を
上げる直接の原因
になります。
大豆にはコレステロールの
酸化を抑える抗酸化物質や
余分なコレステロールを
排泄する食物繊維が豊富に
含まれています。
肉より魚を食べる
頻度が少ない
こうしましょう!
肉を主菜にするのは
週3回以下にして大豆、
大豆製品を使ったおかずを
増やしましょう。
肉の中でもレバーなどの
内臓にはコレステロールを
多く含むので控えましょう。
※ただし、肉は良質蛋白源で、
コレステロールも本来は体に
必要な成分なので、むやみに
避けることは避けましょう。
魚を積極的に食べましょう。 肉を主菜にする
特に、青魚はEPA・DHAなど おかずは週3回以下
コレステロールを低下 にして、
させる働きがあります。 魚を使ったおかずを
増やしましょう。
緑黄色野菜は
添え物程度と少ない
野菜には余分な
コレステロールを体外に
排出してくれる食物繊維や
抗酸化物質を豊富に
含みます。
野菜は緑黄色野菜と
淡色野菜とをとり混ぜて
毎食150g以上は
摂るようにしましょう。
抗酸化物質は淡色野菜
よりも緑黄色野菜に
多く含みます。
きのこ・海藻類は
ほとんど食べない
きのこや海藻類には野菜と
同様に食物繊維や
抗酸化物質を多く含み、
コレステロール値を
下げるのに欠かせない
食品です。
ケーキ、アイスクリーム、
チョコレートなどの
洋菓子をよく食べる
牛乳やヨーグルトを1日に
コップ2杯以上摂る
洋菓子には卵、バター、
生クリームといった材料が
多く使われていて、
これらの動物性脂肪は
コレステロール値を
上げる直接の原因に
なります。
牛乳やヨーグルトなどの
乳製品に含まれる
動物性脂肪は
コレステロールを
多く含みます。
1日1回は
きのこや海藻を使った
料理を食べましょう。
お菓子を食べるなら、
動物性脂肪を含まない
せんべいや
まんじゅうなどの
和菓子にしましょう。
※甘いものの食べすぎは
中性脂肪が高くなりやすく
なります。
コレステロール値の高い
人は牛乳やヨーグルトは
低脂肪製品にして
1日に合わせて
コップ2杯まで
にしましょう。
●抗酸化物質ってなに?
抗酸化物質はコレステロールの酸化を抑え、動脈硬化を防ぐ働きをします。
コレステロールが酸化した状態が動脈硬化を引き起こすと考えられており、
この酸化を抑える抗酸化物質が注目されています。
具体的には
●ビタミンE(大豆・大豆製品・胚芽など) ●ビタミンC(野菜・果物)
●βカロテン(緑黄色野菜) ●イソフラボン(大豆・納豆・きな粉など)
●ポリフェノール(赤ワイン・ウーロン茶・紅茶・コーヒーなど)
安富診療所では個々の食生活状況に応じた説明をさせて頂いていますので
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