News Release 日本語版ツイッター@JLLNews_JP 2015 年 10 月 27 日 報道各位 JLL (ジョーンズ ラング ラサール株式会社) 2015 年第 3 四半期 日本の商業用不動産投資に関する分析レポートを発表 1-9 月累計海外からの投資額が前年同期比 45%増 2015 年通年の投資額は前年比 10-15%増の 5.0-5.5 兆円と予測 総合不動産サービス大手の JLL(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 河西利信)は、日本の 商業用不動産投資を分析したレポート「ジャパン・キャピタル・フロー 2015 年第 3 四半期」を発行いた しました。 2015 年第 3 四半期レポートのハイライトは以下の通りです。なお、一部情報は、2015 年 10 月 22 日配 信の「世界の不動産投資額(2015 年第 3 四半期 確報)」でも発表しています。 日本の 2015 年第 3 四半期の投資額は、前年同期比 30%増の 1 兆 900 億円※1(米ドル建てでは 11%増の 89 億ドル※2)となった。また、2015 年 1 月-9 月までの投資額は、前年同期比 15%増の 3 兆 4,000 億円(米ドル建てでは 1%減の 282 億ドル)となった。(図表 1) J-REIT 市場においては、7 月にジャパン・シニアリビング投資法人が資産規模約 280 億円で上 場するなど新規上場の動きがみられた。そのほか、日本リート投資法人が複数の売主からオフィ ス 11 物件を約 467 億円で取得、GLP 投資法人がスポンサーである GLP の特定目的会社から物 流施設 5 物件を約 381 億円で取得、インヴィンシブル投資法人がスポンサーであるフォートレス の SPC からホテル 11 物件、住宅 3 物件を約 353 億円で取得するなどの既存 REIT による継続 的な物件取得の動きがみられた。 J-REIT 以外のプレイヤーでは、PAG インベストメント・マネジメントが不動産投資事業からの撤退 を予定している GE キャピタル・リアルエステートから計 26 棟の不動産ポートフォリオを約 1,000 億円(報道による)で取得した。また、SOFAZ(アゼルバイジャンの政府系ファンド)がオリックスと エリオット・マネジメントの SPC から銀座の商業施設 KIRARITO GINZA を 523 億円で取得した。さ らにプラダジャパンの SPC がプラダブティック青山店をヴェロックスの SPC から買い戻すなどの 動きがあった。 世界の都市別投資額を見ると、東京都内の 2015 年 1 月-9 月の投資額は約 136 億ドルとなり世 界第 3 位となった。円安による影響や、第 1 位のニューヨークと第 2 位のロンドンの堅調な投資 額の伸びにより、上位 2 都市との差は大きくなっているが、アジアで唯一トップ 10 入りしている。 (図表 2) 2015 年 1 月-9 月の私募ファンドによる投資額は約 1.2 兆円となり、前年同期比で 60%増加した。 私募ファンドによる投資額割合も前年の 27%から 35%へと上昇している。(図表 3) 2015 年 1 月-9 月の海外投資家による投資額は、前年同期比 45%増の約 7,600 億円となった。全 体投資額に占める割合は全体の約 22%を占め、引き続き増加している。(図表 4) 2015 年 1 月-9 月のセクター別の投資額は、オフィスに対する投資が全体の 59%を占め、今期は 大型オフィスの取引もみられた。(図表 5) 都心 5 区※3 内の物件に対する投資額割合は、前年同期比で 5%減少し 40%となり、5 区を除く 東京都内の物件に対する投資額割合も 8%減少し 17%となった。一方で、東京都を除く東京圏 ※4 に対する投資額割合は前年比 7%増の 20%となり大幅に拡大している。また、東京圏でみると 全体の 77%、その他エリアで 23%となっており、2014 年と比較すると地方圏への投資が拡大して いる。(図表 6) 今後も不動産価格上昇および投資額増加は継続すると予測し、JLL では 2015 年の日本国内商 業用不動産投資額を 10%-15%増の 5 兆円-5.5 兆円程度になると予測している。 JLL リサーチ事業部アシスタントマネージャー 伊藤翔は次のように述べています。 「中国景気減退などが懸念されるなか、安全資産と認識される日本国内の不動産に対する投資額は 引き続き増加となりました。SOFAZ の日本市場初進出に代表されるように海外投資家の投資意欲も 高く、貴重な投資機会を求めて多くの需要が競合する状況は今後も継続するものと考えられます。し たがって、国内投資額は今後も増加傾向で推移していくものと予測されます」 図表 1:日本国内の投資総額推移 図表 2:都市別投資総額ランキング(2015 年 1 月~9 月) 図表 3:購入者属性別投資額割合 図表 4:海外投資家投資額推移 図表 5:セクター別投資額割合推移 図表 6:地域別投資額割合 ※1: 2015 年 7 月から 9 月における平均為替レートを採用(1 ドル=122.1 円) ※2: 通貨単位は、別途記載がない限りすべて米ドルとします。 ※3: 都心 5 区:千代田区、中央区、港区、渋谷区、新宿区 ※4:東京圏:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県 この投資分析レポートは、日本の不動産投資マネーの動きを解説するレポートで、四半期ごとに刊 行しています。レポートの詳細は、当社ホームページをご覧ください。 www.joneslanglasalle.co.jp この件に関する問い合わせ先: 広報担当(エイレックス)吉岡・西田 電話:03-3560-1289 JLL グローバルについて JLL グローバル(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、包括的な不動産サー ビスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。世界 80 ヵ国、従業員約 58,000 名、230 超拠点で展開し、年間 の手数料収入は約 47 億米ドル、総売上高は 54 億米ドルに上ります。2014 年度は、プロパティマネジメント及び企業向け ファシリティマネジメントにおいて、約 3 億 1,620 ㎡(約 9,486 万坪)の不動産ポートフォリオを管理し、1,180 億米ドルの取引 を完了しました。JLL グループで不動産投資・運用を担当するラサール インベスト マネジメントは、総額 560 億米ドルの資産 を運用しています。JLL は、ジョーンズ ラング ラサール インクの企業呼称及び登録商標です。 JLL のアジア太平洋地域での活動は 50 年以上にわたり、現在 16 ヵ国、83 事業所で 30,100 名超のスタッフを擁しています。 2015 年ユーロマネー・リアル・エステート・アワードにおいて、最優秀リアル・エステート・アバイザーに選出されました。また、 2014 年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィックでは 7 ヵ国・地域で「最優秀不動産コンサルタント賞」 を受賞しました。詳細な情報はホームページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.co.jp
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