「おいしい」の体験をたいせつに おでかけひろばSHIP 栄養だより もぐもぐ ごっくん 2010.12 NO.4 味覚を判断するもとになる「味の記憶」は、幼少期の食事の体験が味覚情報となり脳に蓄積されます。「味 の記憶」は人によって違い、それが食の好き嫌いにつながるといわれています。そのため、離乳期から幼 児期を通してさまざまな食品の味を経験することが大切です。味の記憶の仕組みは、食品の味だけでな く食事環境や食べさせ方、盛り付け、食習慣などさまざまな情報が複合的に脳に入り記憶となります。こ れまで母乳やミルクを飲んできた赤ちゃんが、少しずつ固さや形、味のある食べ物に慣れていく過程を進 めていく中で思うようにいかなくても焦らずに、大人がゆったりとした気持ちで取り組むことが大切です。離 乳食を食べさせるとき、母乳やミルクを与えるとき、お子さまに「おいしいね」「たくさん飲んでね」などと声 をかけ、大人の笑顔や優しい言葉で食事中の明るい雰囲気をつくることによって、子どもは食べることが 楽しいとう感覚をはぐくんでいきます。食事の喜びを知ることは、この時期にこそできる大切な食育です。 具合のわるいときの食事 うがい・手洗い・バランスのよい食事で風邪予防 風邪やインフルエンザが流行する季節です。外から帰ったらうがい手洗いをする ようにしましょう。また、日ごろからしっかり栄養をとり抵抗力と体力をつけておくこ とも大切です。また、たっぷりと睡眠をとり規則正しい生活を心がけて体力を維持 しましょう。 ■ビタミンACE(エース)で風邪予防 冬の旬の野菜は血行をよくするビタミンEや抗ストレス作用を持つ ビタミンC、免疫力を強化するビタミンAを豊富に含んでおり風邪 の予防に役立ちます。 ■体を温める食品を積極的に摂りましょう。 根菜類は体を温めるはたらきがあり、冷え性に効き目があります。 体を温めることにより免疫力を高め、風邪の予防にもなります。 大根 自分の味を主張しすぎないので他の 食材の味を取り込み独自のおいしさを 作り出しでんぷん分解酵素のジアス ターゼが消化吸収を助ける。 かぶ 胃腸を温め冷えからくる腹痛を和らげ てくれる。葉には根以上の栄養があり ビタミンやミネラルが豊富。火が通り やすいので煮崩れに注意。 ごぼう 食物繊維が豊富。食用にするのは 日本だけ。肉や魚の臭みを消す役 割も果たす。香りとうまみは皮にあ るので、皮はこそげ取る程度に。 れんこん 切るとネバネバする粘り気の元は 納豆と同じムチンという成分。 ビタミンCはレモンと同じくらい 含まれている。 ●脱水症状予防のため、湯冷まし、麦茶、乳幼児用 イオン飲料などで水分を十分補給します。 ●果汁、果物、野菜スープなど、のどごしのよいもの でエネルギーとビタミン・ミネラル類を補給します。 ●食欲が出てきたらおかゆなどの炭水化物を与え エネルギーを補給し、良質のタンパク質(豆腐・白身 魚・卵)などを少量ずつ与えましょう。 ●白湯、麦茶、ほうじ茶、野菜スープ、乳幼児用イオン 飲料などで失われた水分とナトリウムやカリウムなど を補給します。 ●食欲があれば、米がゆやじゃがいものでんぷんなど 消化のよいでんぷん質を中心に。りんごやにんじん には、下痢の改善のために有効な成分が含まれて います。 ●おかゆだけの食事が続くと栄養が不足して全体の 回復が遅れるので下痢が治まってきたら様子をみ ながらきるだけ早くもとの食事にもどしていきます。 ●吐き気がひどい時は離乳食を食べられないことが 多く、誤嚥するおそれもあるので水分だけを補給し て様子をみます。白湯、麦茶、番茶、乳幼児用イオ ン飲料をスプーンで少量ずつ与えていきます。 ほうじ茶には、吐き気をしずめる作用があります。 ●食欲に合わせながら、果汁、野菜スープ、おもゆ、 米がゆ、煮うどん、煮野菜など消化のよいものを 与えていきます。 いずれの場合も、 ドクターの診断の もと脱水症状の予防 として水分の補給を 忘れずに行います。 この食品はNG 繊維の多いもの 牛乳、脂肪類、 この食品はNG かんきつ類など すっぱいもの、桃 牛乳、ヨーグルト
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