友情を考えよう 国府中学校 1年 SМ 皆さんにとって、友達の存在とは何

友情を考えよう
国府中学校
1年 SМ
皆さんにとって、友達の存在とは何ですか。皆さんの考える、友情とは何ですか?
私にとって友達は、なくてはならない存在です。今の私があるのは、友達がいてくれ
たからだと思います。私は昔から、言いたい事を心の奥にしまってきました。それは、
上辺だけの友情を大切にしていたからです。上辺だけというのは、本当の…心からの友
達ではない人のことです。相手の友達には、私より仲のいい人、親友がいました。私は、
その中には入れない。そう、最初からあきらめていたのかもしれません。それではだめ
だと、自分を作ってはだめだと言ってくれた人がいました。その時私は、何だか安心し
ました。
「あ、私を見てくれてる人がいたんだな。」と。私は自分の中に閉じこもるのをやめよ
うと決心しました。今、その人は他の学校へ行ってしまいました。でも、たまに話をし
ます。その人のおかげで今の私がいます。今、親友と呼べる人がいます。
私は、心からの友達と、自分が一人ならないための友達を考えてみました。親友とは、
言いたいことを言い合える友達ではないでしょうか。いやな事はいやだと、何でも話せ
る人を親友と呼ぶのではないでしょうか。つらい事があったら、話を聞いてくれて、そ
ばにいてくれるのが親友ではないでしょうか。
「親友っている?」
そう聞かれたとき、すぐに名前を出せる人はいますか。その人は、つらい時、話を聞い
てそばにいてくれますか?つらい時、自分に話をしてくれますか。自分だけが満足して
いませんか。何があっても味方。けんかして、またけんかして…泣いて、笑って、それ
で親友ではありませんか。自分が一人にならないための“道具”として友達を使っては
いけません。それは、相手からしたら裏切りです。あなたが友達だと思っていた人に、
利用されていたと知ったら、傷つかない人はいないと思います。よく考えてみてくださ
い。本当の友達とは何なのかを、心で考えてみましょう。
「友達は仲良くしましょう。」
そう、小さいころ言われました。その仲よくとは、上辺だけの仲よく、でしょうか。違
います。一緒に過ごしてきた時間は、長い、短いは関係ないのです。お腹から声を出し
て思い切り笑ったり、声がかれてしまうくらい泣いたり、それが本当の友達だと私は思
います。家族以外に、信用してる人はいますか。何でも話せて、言い合えてこそ、友達
なんです。支えて、支えられて、友達です。私の友達は、言いたい事を心にしまってい
る子でした。私はその子をみたとき、話したときに思いました。
「この子、前の私と似ているな」
と。だからでしょうか。気付くと言っていたのです。その子に向かって、私を変えてく
れた人が言ってくれたように…
「自分を作っちゃだめだよ」
そういうと、その子は泣きそうな声で、でも笑顔で言ったんです。
「ありがとう」
私はその言葉を聞いて、やっぱり似ているなと思いました。今でもその子とは友達です。
大切な友達です。支えてくれた人です。
この話をして、私がみなさんに伝えたいことは一つです。それは、本当の友達につい
て考えてほしいということです。なぜなら、自分を作らず笑って泣ける人がいたほうが
いいからです。私は、自分を作っていたときよりも、今が楽しいです。作り笑いをして
いたときより、ずっとずっと楽しいです。みなさんにも知ってほしいです。心から笑っ
て泣ける幸せを、知ってください。支えてもらっていたら、絶対にくずれません。一度
しかない今を、作ってかざってしまわないでください。何年たっても笑って話せる思い
出にしましょう。心を痛めながら話す思い出はただただつらいだけだと思います。親友
がいれば、何事も楽しく行えます。相手のことを考えて自分を作るより、相手に悪く思
われても、本当の自分を見せたほうがいいと思います。自分をかくして生きるより、な
にがあってもくずれない友情があったほうがいいと思いました。