二重まぶた手術 埋没法の見地から

SY-3-1
シンポジウム 3【眼瞼:埋没法 vs 切開法】
18日(水)
Room B
二重まぶた手術 埋没法の見地から
Buried suture technique
池田欣生
Yoshio Ikeda, M.D.
東京皮膚科・形成外科 銀座院
Tokyo Skin and Plastic surgery Clinic Ginza
■抄録
二重まぶた手術はもともと逆さまつげを治すために 1896 年、Mikamo Koutaro により世界で初めて切開法が報告された。
1960 年代、戦後アメリカの美容文化が入ることにより外人顔になりたい女性が増えて東京に約 30 件の美容外科があった
とされる。当時の技術では腫れがすごく、もとに戻らない手術を行う医師が名医とされたため、瞼板前脂肪織をできるだ
け切除する術式であった。1970 年代、十仁病院(JSAS)でダウンタイムを少なくする埋没法が発表されたが、当時は日本
美容外科学会会員(JSAS)の間でのみ行われている秘伝の手術であった。1990 年代、チェーン展開を行うクリニックが現
れて広告とともに市場が拡大、2000 年代には美容外科プラクティスの発刊とともに形成外科領域の技術も相まって自然に
見える術式が開発されていった。
現在アジア各国で行われている二重まぶた手術は十仁病院他、日本美容外科学会の先人達の努力のおかげであることを感
謝するとともに、現在我々が行っているより腫れの少ない、自然さを追及する二重まぶた手術埋没法、MT 新法につき報
告したい。
■Abstract
In the past, the main form of double eyelid surgery was required incision. Because of that, patients had a
rather long down time and deal with various degrees of complications.
In 1953, the buried suture technique was developed by Jujin Hospital in Tokyo, Japan, but was mostly kept
secret and limited to a few hospitals.
In 1972 Dr. Muto of Jujin Hospital finally publically announced the buried suture technique to the world. In
the year 2000, it was published in a textbook for plastic surgery techniques in Japan and became very
popular.
Now I will explain my newly refined technique, which uses new specially designed instruments to reduce
both swelling and pain as well as to provide longer lasting results.
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