2008 年 10 月 3 日本資料は、サノフィ･アベンティス社（フランス、パリ）が9月 26日（現地時間）に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。本資料の正式言語はフランス語・英語であり、その内容および解釈については両言語が優先します。http://www.sanofi-aventis.comをご参照ください。サノフィ・アベンティス、 RainDance Technologies 社およびルイ・パスツール大学との提携契約に調印し、「アルザスバイオバレー」クラスターに dScreen コンソーシアムを設立新薬発見プロセス促進のための次世代ハイスループット・スクリーニングフランス、パリ、2008年 9月 26日－サノフィ・アベンティスは本日、新薬発見に応用するための次世代ハイスループット・スクリーニング（HTS）開発を目指して、RainDance Technologies社（米マサチューセッツ州レキシントン）およびルイ・パスツール大学（仏ストラスブール）との共同研究イニシアチブdScreenコンソーシアムを設立することを発表しました。同コンソーシアムは、フランスのアルザスバイオバレー TM クラスターによる資金およびプログラム支援を得て設立されました。 dScreenコンソーシアムでは、以下の連携が実現します。 • • • サノフィ・アベンティスの創薬スクリーニングに関する屈指の専門知識ルイ・パスツール大学の科学・超分子工学研究所（ ISIS ： Institute for Science and Supramolecular Engineering）化学・生物学研究室（Chemical Biology Laboratory）の微小液滴生成用マイクロリアクターに関する独自の専門知識 RainDance Technologies社の微小液滴生成を用いたマイクロ流体技術をヒトを対象とした医療および疾患研究に応用する独自のノウハウ「この急速に発展している領域において、2つの画期的な研究グループと提携できることを嬉しく思います。生産性と知識の向上により、当社の新薬発見プログラムが大幅に促進されるはずです。」サノフィ・アベンティス・ストラスブール研究所のサイエンティフィック・ディレクターであるマルタン・ガルヴァン（Martin Galvan Ph.D）博士は、このように述べています。ストラスブールのアルザスバイオバレーを拠点とするコンソーシアムは、ピコリットルレベルと超高速の処理能力を誇るRainDance Technologies社の技術とシステムを活用し、創薬におけるハイスループット・スクリーニング法の飛躍的な性能向上を実現するものと期待されます。 RainDance Technologies社の会長兼最高経営責任者であるクリス・マクナリー（Chris McNary）氏は、次のように述べています。「今回の画期的なプロジェクトは、当社の新たな子会社である RainDance Technologies France SARLにとって、初の共同研究となります。当社の技術を用いれば、迅速かつ簡単に〒163-1488 東京都新宿区西新宿 3-20-2 東京オペラシティタワー www.sanofi-aventis.co.jp 微小液滴を生成できるため、ハイスループット・スクリーニング（HTS）に、必要以上に複雑な自動制御機構は不要です。たった1台の卓上装置で1時間に1,000万液滴を処理することが可能で、貴重なスクリーニング用化合物を無駄にすることなく、新薬発見プロセスを劇的に促進することができるでしょう。」 ISIS化学・生物学研究室長のアンドリュー・グリフィス（Andrew Griffiths）氏は、「本プロジェクトは、新薬発見のためのHTSというまったく新しい応用領域において、エマルジョン液滴の反応区画化技術を開発する絶好の機会です」と述べています。また、ルイ・パスツール大学のジャンマルク・イェルツ（ Jean-Marc Jeltsch）副学長は、「ルイ・パスツール大学は、学生に最高の科学教育を行う一方で、科学に新たな道を開くこのコンソーシアムに参加できることを誇りに思います」と述べています。アルザスバイオバレー代表のパスカル・ヌーヴィル（ Pascal Neuville ）氏は、次のように述べています。「dScreenコンソーシアムには、フランスの「Pôle de Compétitivité（競争力のある拠点）」という方針が明確に示されています。共同研究開発プログラムを通じた創薬スクリーニングの革新的技術開発は、サノフィ・アベンティスの研究所など地域関連施設の強化や、米国企業のアルザス子会社設立につながります。さらに、同プログラムの成果から創薬スクリーニングサービスのプラットフォームが創設されることで、私たちのクラスターの力はいっそう充実するでしょう。」 dScreenについて第一の目的は、精製標的物および細胞レベルの分析を活用し、生物活性のある化合物の定量 HTSのために、デジタル型マイクロ流体システムを開発することです。極めて高度なスループットにより、化合物ライブラリーのあらゆる化合物の用量反応曲線が測定できるようになります。第二の目的は、マイクロ流体装置を用い、各化合物を液滴として保管する新たな化合物ストレージシステムを開発することです。アルザスバイオバレー TM クラスターについてアルザスバイオバレー TM クラスターの使命は、公共、民間を問わず、アルザスのライフサイエンスとヘルスケアに関わる全関係者の発展と成長をとりまとめて支援することです。アルザスバイオバレー TM クラスターは、アルザスのライフサイエンス分野を支える主要な機関を結集し、アルザスに蓄積されたあらゆる資源や技術を全関係者が簡単に、効率的かつ合理的に利用できるよう促進します。アルザスバイオバレー TM クラスターは、プロジェクトを推進する真の触媒であり、また欧州の主要なクラスターの1つであることを自認し、3ヵ国のバイオバレー・クラスター（アルザス、バーゼル、フライブルク）による独自の卓越したネットワークへの門戸を開いています。 RainDance Technologies社について RainDance Technologies社は、ヒトを対象とした医療および疾患研究の分野に、革新的な微小液滴生成ソリューションを提供しています。その迅速で簡便な画期的新技術により、研究者はこれまでには実現できなかったか想像もしなかった方法により、実験をデザインすることができるようになりました。同社の技術は、1時間に1,000万液滴の速度でピコリットルレベルの液滴を生み出します。各液滴は、１本の試験管のような機能を果たし、単一の分子、反応、細胞を包含することができます。この多用途な技術では、プロセスにより生じる偏りや誤差を最小限に抑えつつ、参照頻度の高い検定を、高速ワークフローに適合させることができます。 RainDance Technologies社の技術は、10億ドルのDNA配列市場で最も急成長しているヒトゲノムの標的リシーケンスに、最初に適用される予定です。これにより、個人間および集団間の遺伝的差異に関し、従来の方法では実現できなかった精度の解析が可能となります。 RainDance Technologies社は、ハーバード大学、ケンブリッジ大学医学研究センター、パリESPCIの科学者により、2004年に設立されました。詳細は、www.raindancetechnologies.comをご参照ください。ルイ・パスツール大学についてルイ・パスツール大学（ ULP 、仏ストラスブール http://www-ulp.strasbg.fr ）は、 EUCOR （ European Federation of Universities of the Upper Rhine：ライン川上流域欧州大学連合）の設立メンバーであり、 LERU（League of European Research Universities：欧州研究大学連盟）（http://www.leru.org）にも加盟しています。また、フランスの主要な研究機関（CNRS、INSERM、INRA）とも強力な提携関係にあります。 ULPは、民間企業との契約による研究の分野でも、既に（1987年以降）産業関係および技術移転の部門（ULP-Industrie）を設立しており、科学者に効率的な支援を行っています。 2 サノフィ･アベンティスについて世界をリードする製薬企業の一社であるサノフィ･アベンティスは、医薬品の創薬発見・開発・販売を通じて、人々の生活の質の向上に取り組んでいます。サノフィ・アベンティスは、パリ（Euronext: SAN）およびニューヨーク（NYSE:SNY）に上場しています。今後の見通しに関する記述このプレスリリースには、1995年民間有価証券訴訟改正法（修正を含む）でいう「今後の見通しに関する記述」が含まれています。今後の見通しに関する記述とは、歴史的事実を述べるものではない記述です。これらの記述には、財務計画と予測ならびにそれらの根拠となる前提、将来の事象、事業、製品およびサービスに関する計画、目標、意向および期待に関する記述、ならびに、将来の実績に関する記述が含まれます。一般的に、今後の見通しに関する記述は、「予想」、「期待」、「見込み」、「予定」、「予測」、「計画」などの表現によって識別されます。サノフィ・アベンティスの経営陣はそのような今後の見通しに関する記述に反映された予想を妥当と考えますが、投資家は今後の見通しに関する情報と記述がさまざまなリスクと不確実性の影響を受けやすく、それらの多くが予測困難であり、通常サノフィ・アベンティスが制御できず、そのために実際の結果と進展が、今後の見通しに関する情報と記述の中で表現された、暗示された、または予測されたものとは大幅に異なる可能性があることに注意して下さい。これらのリスクおよび不確実性には、サノフィ・アベンティスの2007年 12月 31日終了事業年度フォーム20-F年次報告書の「リスク要因」および「今後の見通しに関する記述」項目を含む、サノフィ・アベンティスが作成したSECおよびAMFに対する公の届け出の中で議論されているかまたは特定されているものに付随する不確実性とその他の事項が含まれます。サノフィ・アベンティスは、適用法によって義務付けられている場合を除き、今後の見通しに関する情報または記述の更新または見直しを行う義務を負うものではありません。 3