日比谷カレッジ 上廣・日比谷ライブラリーレクチャー (全3回) 「源氏物語 縦横無尽!」 日本の古典のなかでも飛び抜けた傑作と誰もが認める『源氏物語』。しかし、文章は長く入り組み解釈が難しく、読みたいと思いなが ら、つい敬遠してしまう人が多いかもしれません。『源氏物語』の面白さを現代の読者に伝えようと現代語訳に取り組まれている林望 氏(作家・国文学者)を講師として、難攻不落の『源氏物語』に様々な光を当て、ゲストを交えながら縦横無尽にその楽しさを味わっ ていただく連続 3 回シリーズです。 【第 1 回】2012 年 10 月 11 日(木)18:30~20:00 林 望 氏(作家・国文学者) 「源氏物語と人生の諸相」 『源氏物語』には、恋物語としてのエロス的面白さ、ユーモア小説的要素、ホラー風の面白み、などなど多面的な面白さが指摘で きるが、しかし、それらを総合して、現代の私たちにまで通じてくる、人生の諸相、いいかえると「もののあはれ」が活き活きと 描き取られているところが、もっとも面白いところである。決して遠い昔の絵空事ではない、生々しい人生の諸相を読み味わうべ き小説としての『源氏物語』を読み解く。 撮影 齋藤大輔 はやし・のぞむ 1949 年東京都生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。専門は 日本書誌学、国文学。『イギリスはおいしい』(平凡社)で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(ケンブリッジ大学出版)で国際交流 奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞を受賞。『すらすら読める風姿花伝』(講談社)、『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)、『恋の歌、 恋の物語』(岩波ジュニア新書)、『夕顔の恋』(朝日出版社)等の古典に関する著書も多数。現在、『謹訳 源氏物語』(祥伝社)全十巻中、八巻まで刊行。エッセイ、 小説のほか、歌曲の詩作、能評論等も多数手がける。 【第 2 回】2012 年 11 月 8 日(木)18:30~20:30 林 望 氏「源氏物語の視線」 対談:三浦しをん 氏(作家) 「源氏物語のココが好き」 第1部は林望氏の講演「源氏物語の視線」、第2部は三浦しをん氏をゲストに迎えての対談「源氏物語のココが好き」。講演では『源 氏物語』の「描き方」の巧みさを、実際の作品を読みながら解明していくもので、まるで映画でも観るように、 『源氏物語』が読め ていくと、こんなにも面白いというお話。林望氏と三浦しをん氏との対談は、 『源氏物語』のどこがどう面白いかということを巡っ て、丁々発止と斬り結ぶトークセッション。 みうら・しをん 1976 年東京生まれ。作家。2000 年、小説『格闘する者に○』でデビュー。2006 年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012 年『舟を編む』で本屋大賞 受賞。小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『神去なあなあ日常』『木暮荘物語』など、エッセイに『あやつられ文楽鑑賞』『悶絶スパイラル』『ふむふむ おしえて、 お仕事!』『お友だちからお願いします』など著書多数。 撮影 松蔭浩之 【第 3 回】2012 年 12 月 13 日(木)18:30~20:30 林 望 氏「美しい表現としての源氏物語」 朗読:檀 ふみ 氏(女優) 第1部は林望氏の講演「美しい表現としての源氏物語」、第2部は檀ふみ氏をゲストに迎え、朗読セッションを試みます。講演では 『源氏物語』の文章表現の美の秘密を原文に即して窺います。朗読では、林望氏と檀ふみ氏が原文と謹訳との朗読セッションを通 じて、紫式部の文章の、美しい調べを味わいます。 だん・ふみ 作家 檀一雄の長女。慶應義塾大学経済学部卒業。映画「男はつらいよ・寅次郎純情詩集」「山桜」、ドラマ「日本の面影」「藏」他、数多くの作品に出演 する一方で、「N響アワー」「新日曜美術館」の司会で音楽や美術の楽しさを、「日めくり万葉集」では古典のすばらしさを伝えてきた。近年ではエッセイも好評で、阿 川佐和子さんとの共著「ああ言えばこう食う」はベストセラーとなり、第 15 回講談社エッセイ賞を受賞。他に「檀流きものみち」「父の縁側、私の書斎」「檀ふみの茶の湯 はじめ」等。 会場:千代田区立日比谷図書文化館 B1 日比谷コンベンションホール(200 名) 参加費:500 円(区内在住者および学生無料。住所の確認できるもの、学生証等をお持ちください) 主催:財団法人上廣倫理財団 http://www.rinri.or.jp 共催:千代田区立 日比谷図書文化館 http://hibiyal.jp <お申込み方法> 日比谷図書文化館1階受付カウンター、電話(03-3502-3340)または E メール([email protected])にて講座名、お名 前(よみがな)、お電話番号をご連絡ください。なお、「源氏物語 縦横無尽!」の第 2 回、第 3 回は、第 1 回の申込みをされた方か ら優先的に受付けいたします。1回につき先着 200 名。キャンセルの場合はご連絡ください。 上廣・日比谷ライブラリーレクチャー オリンピックの金メダリストに学ぶ!(全3回) 財団法人上廣倫理財団(特例民法法人)は、日比谷図書文化館との共催により、特別企画として歴代 の金メダリストとベテランジャーナリストとの全3回の講演・対談イベントを開催いたします。 多くの人が憧れる世界最大のスポーツイベント“オリンピック” 。トップアスリートの活躍は観るもの に生きる勇気と元気、そしてひたむきに努力することへの素晴らしさと感動を与えてくれます。 金メダリストたちが語る自らの経験は、混迷する現代社会を生きる私たちの道標となるでしょう。 2012.6.7(木)18:30~河西昌枝氏(東京五輪女子バレー代表主将) 「東洋の魔女~バレーボールと私」 “東洋の魔女”として、日本女子バレー代表主将、名セッターとして大松博文監督のもと 1962 年世界選 手権、64 年東京オリンピック優勝。全国にバレーブームを巻き起こす。後、ママさんバレーを全国に普 及、04 年アテネ五輪全日本女子バレーチーム団長。08 年バレーボール殿堂入りを果たす。 2012.7.5(木)18:30~荻原健司氏(スキーノルディック複合金メダリスト) 「キング・オブ・スキーと呼ばれた男」 1992 年アルベールビル冬季オリンピック、94 年リレハンメル冬季オリンピックの団体で連続金メダルに 輝く。またワールドカップでも個人総合 3 連覇という偉業を成し遂げた。98 年長野冬季オリンピックでは 日本代表選手団の主将を務めた。 2012.8.23(木)18:30~岩崎恭子氏(バルセロナ五輪競泳金メダリスト) 「水泳人生」 1978 年静岡県沼津市うまれ。5歳より姉の影響で水泳を始める。14 歳で出場した 92年のバルセロナ 五輪で 200m 平泳ぎで金メダルを史上最年少で獲得した。現在は水泳指導ならびに水泳の楽しさを伝 える活動に取組む。2011 年春に第一子を出産。母親としても日々奮闘中。 ナビゲーター 吉井妙子氏(ジャーナリスト) 13 年勤務した朝日新聞社を退社後、1991 年からスポーツジャーナリストとして独立。『帰らざる季節― 中嶋悟F1 五年目の真実』(文藝春秋)で 91 年度ミズノスポーツライター賞を受賞。スポーツのジャンル に限らず人物ノンフィクションを手がけ、経済や芸術の分野でも幅広く執筆している。 会場 日比谷図書文化館 主催 財団法人上廣倫理財団 B1 日比谷コンベンションホール(千代田区日比谷公園 1-4) The Uehiro Foundation 共催 <参加申込み方法> 講座名、お名前(よみがな)・お電話番号をご連絡ください。日比谷図書文化館1階受付でもご予約承り ます。定員(200名)になり次第、締め切らせて頂きます。キャンセルの場合はご連絡ください。 参加費500円(千代田区在住者は無料) ■申込み先 日比谷図書文化館 TEL.03-3502-3340)又はEメール [email protected]
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