このプレスリリースはサノフィパスツール（本社：フランスリヨン）がフランス現地時間 2006 年 9 月 29 日に発表したものを参考和訳として日本で翻訳したものです。英語版はwww.sanofipasteur.comでご覧になれます。参考和訳サノフィパスツールと小児デングワクチンイニシアチブ(PDVI)がデング熱に関するパートナーシップを締結ニューヨーク, ニューヨーク発- 2006 年 9 月 29 日- サノフィ・アベンティスグループのワクチン事業部門であるサノフィパスツールと小児デングワクチンイニシアチブ（Pediatric Dengue Vaccine Initiative : PDVI）は、マラリアに次いで最も広範に蔓延している熱帯病であるデング熱の世界的な予防に向けて、広く接種が可能なデング熱ワクチンの開発や供給をサポートするためのパートナーシップを締結したことを本日発表いたしました。デング熱は子供を中心として毎年 1 億人以上が感染をしている蚊媒介性疾患で、世界保健機関（WHO : World Health Organization）¼の推定によると、重症型の病態であるデング出血熱およびデング熱ショック症候群によって毎年 20,000 人が死亡しています。総体的にみると、デング熱は世界人口の半数近くにとって潜在的な脅威となっています。 PDVIのハロルド・マルゴリス（Harold Margolis）理事長は、「疾患に対する認識の低さ、それに診断法やモニタリングの欠如などの理由によって、デング熱の罹患率と疾患がもたらすインパクトは世界的に過小評価されています。私たちの主な目的は、ワクチンが接種可能になり次第、すべての流行国の予防接種プログラムにデング熱ワクチンを迅速に組み込むことです。」と、述べています。デング熱は主に熱帯地域と亜熱帯地域に発生します。流行地域は毎年拡大しており、オーストラリア北部、中東、米国（テキサスおよびハワイ）でもデング熱の症例が報告されています。デング熱の流行地域に旅行した相当数の人も毎年デング熱に感染しています。 1990年代より開始された研究開発プログラムに基づいて、サノフィパスツールは現在ラテンアメリカとアジアにおいて第II相臨床試験を行い、ワクチン候補の評価を実施しています。サノフィパスツール社長兼CEOのデイブ・ウィリアムズ（Dave Williams）は、「私たちの目標は、デング熱をワクチンで予防可能な疾病にすることです。今回のPDVIとサノフィパスツールのパートナーシップは予防接種に携わる人々の、デング熱への関心を高めることに貢献するでしょう。実際デング熱に対しては、すべての医療関係者の力を必要としているのですから。」と述べています。国際ワクチン研究所（International Vaccine Institute: IVI）と小児デングワクチンイニシアチブ（Pediatric Dengue Vaccine Initiative: PDVI）について国際ワクチン研究所（IVI）は、1969 年のウィーン条約の修正に基づき国連開発計画(United Nations Development Programme: UNDP) の主導のもとで設立された国際組織です。IVIは 38 カ国と WHOが調印した条約に基づいて運営されており、独立した評議員会によって監督されています。小児デングワクチンイニシアチブ（PDVI）は、ビル＆メリンダ・ゲイツ財団、ロックフェラー財団、大韓民国政府から資金提供を受けて実施されている国際ワクチン研究所のプログラムです。 PDVIの任務は、デング熱ワクチン候補の評価をスピードアップさせ、新しい診断法の開発や導入を推進し、最終的にはデング流行国に安全かつ有効なワクチンを導入することです。詳細につきましてはhttp://www.pdvi.orgをご覧ください。サノフィ･アベンティスについてサノフィ･アベンティスは世界で第 3 位、ヨーロッパでは第 1 位の製薬会社です。サノフィ･アベンティスは世界クラスの研究開発組織を基盤とし、循環器、血栓症、がん、代謝障害、中枢神経系、内科、およびワクチンの主要 7 治療領域で主導的な地位を占めています。サノフィ･アベンィスは、パリ（Euronext：SAN）およびニューヨーク（NYSE：SNY）に上場しています。サノフィパスツールはサノフィ･アベンティスグループのワクチン事業部門で、2004 年には 10 億ドーズ分（10 億接種分）以上のワクチンを販売しました。これは世界中で 5 億人以上の人々をワクチンで予防できる疾患から守ったことに相当します。また弊社は 20 もの細菌性、ウイルス性疾患から人々を守る多くのワクチンを届けています。より詳しくは www.sanofipasteur.com もご覧ください。 *Reference: * State of the art of vaccine research and development. WHO/IVB/06.01