平成25年度3学期終業式 校長あいさつ 平成26年3月17日 おはよう

平成25年度3学期終業式
校長あいさつ
平成26年3月17日
おはようございます。
今日は大変温かく、いよいよ春らしくなってきましたね。
さて、今日で学校の1年間は終わりです。次にここに集まるときにはみな
さんは新しい学年になっています。
そのみなさんにまず報告。3月1日の土曜日、第39期生の卒業式を行い
ました。私はこれまで卒業生の名前を読んだことは何回もありますが、卒業
証書を渡すのは初めてでしたので大変感慨深いものでした。卒業生のみんな
が緊張した中にもいい表情をしていました。
万感をこめて読んでくれた答辞、全員が登場するビデオ、そして担任の先
生への感謝の言葉など、卒業生のみなさんはこのさっきずっと心に残ること
と思います。
この日出席してくれた在校生の人は卒業式のあと教室まで卒業生を送り出
してくれてありがとう。
2年生のみなさんはあと1年です。あなたにとっても、みんなにとっても
いい卒業式を迎えられるよう、今からその日のことを思い描きながら頑張っ
てください。
さて、1年間の最後にあたり、これから先考えてほしいことについて一言
二言のべます。
まず、規律ある学校生活を送ってほしいということ。一つは2学期の終業
式でも言いましたが遅刻をする人が目立ってきました。遅刻をしないという
のは朝起きて顔を洗ったり、歯を磨いたりと同じ習慣の問題です。今日は大
丈夫だ、今日は遅れそうだと考えているようではダメです。いつもと同じよ
うに行動して遅れないように登校する、これであたり前です。それができて
いない人は生活習慣ができていないと言われても仕方がありません。社会に
出て、どんな仕事や分野であろうと、時間を守る、遅刻をしない、あいさつ
をするといったことは最低限の基本です。ここでリセットして、次の1年は
遅刻なしをめざしてください。
もう一つは、生活空間である学校をきれいにしようということです。この
1年間に何回かあったオープンキャンパスや学校説明会で、たくさんの中学
生や保護者の方が長尾高校に来られました。そこで「少し汚れてますよ」と
いう声を何回も聞きました。長尾高校は創立40年を超える伝統校です。当
然校舎は古くなってきます。ペンキがはげたり色があせたりもします。それ
は伝統のなせるものであって、そういった風情が学校の歴史を物語り、長尾
高校の風格をつくってきたものでもあります。だから何でもかんでも新しく
てピカピカでいいというものではありません。しかし、古いからといって汚
れていていいはずはありません。ぜひ自分たちの廻りを掃除できれいにして
ほしいと思います。
また、みんなの授業を受ける様子を見させてもらったときに、教室の中が
雑然としていると感じたことがあります。それはなぜかなと思ってみると、
例えば机の上に教科書やノート、プリントが積み上げてあったりしています。
授業が始まると、そのまま机の上の残りの狭い空間でノートやプリントを書
いたりしています。それぞれ自分なりに工夫して授業を受けているつもりだ
とは思いますが、感心しません。机の上は毎時間きっちり片づけ、その時間
ごとにその時間に必要なものを机の上いっぱいに広げて学習に臨んでほしい
と思います。50分間その授業に集中すること、これはしっかりと心がけて
やるだけで学習効果はずいぶん違うはずです。
そして、特に2年生のみなさんに。2年生はいよいよ進路を決める本番に
なります。卒業生のみなさんも進路実現に向けて大変がんばりました。みな
さんも、ここまでは自分でよく考え、周りの人、家族や先生とよく相談して
きて、どのような進路を選んでいくのかはだいたい固まってきたことと思い
ます。ここからさきは、とにかく最後まで、努力することです。今山登りの
最中だとしましょう。緑がうっそうと茂った山道から少し見晴らしがよくな
ったところで前を見ると、曲がりくねった山道の先に頂上が見えます。よし
あそこまでもう少しだ、がんばろう。ところが、その頂上の前にいくつもい
ただきが見えれば、あそこまででもういいかなと思ってしまうかもしれませ
ん。それが力を出し切った結果ならいいかもしれませんが、そうでなかった
ら本当の頂上へ行くチャンスを失ってしまうことになります。ここまで蓄え
てきた力、ここからさらに伸びる力を最後まで出し切る努力をしてください。
それでは充実した次の学年を迎えるにあたって充実した春休みを過ごして
ください。