小学校教師の理想像 ~恐い先生か

小学校教師の理想像
~恐い先生か、優しい先生か~
所属:心理・教育系
2年2組13番
栗原 雅人
第1章 はじめに
第1節 主題設定の理由
自分は将来、小学校教師になりたいと考え、大学も教育学部を志望しています。
「小学生」という時期は、本格的な学習が始まる時期であり、友達との友情関係を築く大
切な時期でもあります。だからこそ、小学校教師が担う役割と責任は莫大なものであり、
したがって小学校教師がいい加減であると、生徒の、人間としての基盤が崩れ、将来が不
安になってしまいます。そこで、テーマにも述べたように、小学校教師の理想像を自分な
りに考えてみたいと考え、このテーマにしました。
第2節 研究のねらい
自分なりにデータを分析し、事実と根拠に基づいて小学校教師の理想像を考えるねら
い。
第3節 研究の見通し
資料と自分なりの考察に基づいて、小学校教師は恐い存在であるべきか、やさしい存
在であるべきかを明白にする。
第4節 研究内容
1.小学生の特徴
2.怖い教師か、優しい教師か
3.理想の教師像に近づくために
第5節 研究方法
インターネット、書物、研修旅行
第2章 研究の展開
便宜上…
怖い教師 → 怖師(ふし)
優しい教師 → 優師(ゆうし) と呼ばせていただく。
第1節 小学生の特徴
まず、怖師と優師の優劣を調べる前に、小学生の特徴を把握しとかなければと考え、調
べた。
大まかに小学生は3つの特徴を持っていることが分かり、これを四字熟語で表し
てみた。
Ⅰ.瞠若驚嘆 (どうじゃくきょうたん)
驚いて目を見張り、
大いに感動すること。
(大終館 四字熟語辞典)
・中学、高校生の脳内は、出来事が入ってきた際、この出来事は記憶しておくべきものな
のかなと取捨選択する。影響の大きかった出来事は取捨選択されずに、自然と記憶される。
・小学生の場合は、上記の、取捨選択が無く、影響の大きかった出来事だけを記憶する。
このことから…
生徒に多大かつインパクトのある影響を与えることが大切。
Ⅱ.悪く言えば
軽挙妄動
(けいきょもうどう)
良く言えば
勇気凛然
(ゆうきりんぜん)
軽挙妄動
軽はずみで向こう見ずな行動をすること。
勇気凛然
失敗や危険を恐れずに物事に立ち向かっていこうとする様子。
経験が無いので、この行動が危ない、この行動は他人に悪影響を及ぼす
ということを知
らない。
+
好奇心旺盛
=
軽はずみな行動・失敗も
「失敗」という大きな影響をもって初めて、永久記憶として脳内に保存され、二度としな
いようになる。
⇒ 学習
→生徒が失敗したときに、どんな方法であれ、
生徒に大きな影響を与えることが必要。
Ⅲ.君子豹変
態度を急に変えること。
怒られてもすぐに心が切り替わり、
まるでさっきまで怒られていたことが嘘のように、
普段と変わらずに接することが出来る。
→当たり前ではあるが、教師も、
様々なことを後にずるずると引っ張ってはいけない。
第2節 怖師か、優師か、
このように小学生の特徴がある程度把握してきたところで、怖師と優師の優劣をつける
ために、この3つの観点から考察し、優劣をつけたいと考えた。
1.過去のドラマ
2.問題行動
3.生徒の成長
1.過去のドラマ
ウィキペディアに載っている、教師を題材としたドラマのうち、主人公の人柄が怖師か、
優師か、またそれ以外かを独自に調査した。
小学生のだけに注目すると、これだけでは優劣の区別が付かない。
→
一概には言えない
2.問題行動
・小学生に関する問題行動・行為
悪ふざけ、自殺、モンスターペアレント
(中高生と比較すると、いじめや自殺などの深刻な問題は多くないがやはり、いじめ
ま
たは嫌がらせ を苦にして自殺するといった小学生も年間0ではない。)
原因は教師にある。
なぜ?
小学生のいじめ ⇒ よりオープン
=教師が気付きやすい
にも関わらず、 関与しようとしない。
なぜ?
モンスターペアレントの脅威 があるから。
⇒
小学校教師に必要なことは、モンスターペアレントにも負けない強い心
優劣の区別が付かない。→
一概には言えない。
3.生徒の成長
生徒の成長
→ 「優しさ」が大切
ここでの「優しさ」とは、辞書的な意味での優しさではなく、生徒がいい方向へと成長
するように仕向ける「優しさ」である。
優師の場合…
生徒に優しく接する
→生徒のやる気がある限りにおいては何でも言うことを聞く。
しかし、
やる気が無くなると…
なにふり構わず反抗 ⇒
学級崩壊
怖師の場合…
怒る (=生徒に対して強大な影響を与える)
「これはしてはいけないのだな」
と学習する。
怒られた後は、引きずることなく普通に接することが小学生には出来る
(不登校・自殺にまで追い込まれにくい)。
また、
ごくたまの温情ある行い
⇒
優師よりもずっと優しいと思われる

優師の甘さ
⇒ 気付かずとも生徒全体を傷つける。

怖師の怖さ
⇒ 1人の生徒を傷つけるだけで済む。
→結果的には怖師のほうが優師よりも生徒に多大な影響を与える。
結果
自分の中での理想像
→ 怖師
第3節 理想に近づくために
とあるアメリカの大学院で考えられた、「小学校教師の 10 個の心得」が、自分の考えに
もマッチしていたので、紹介して、まとめとしよう。
①君が教えようとしていることは 「とても大切でとても面白い」ことを忘れてはいけ
ない。
②君は、君のクラスにいる生徒よりも「いいひと」ではないことを自覚しろ。
③君はあらゆる手段を尽くして、何とかして生徒と繋がりなさい。
④生徒たちは良い授業を受けるために大金を払っていることを忘れてはいけない。
⑤自分に合ったスタイルを築き上げなさい。
⑥生徒の名前を覚え、名指ししなさい。
⑦君は、教室には授業開始数分前に着き、授業終了後もしばらくそこにとどまりなさい。
⑧しかし、決して授業を延長してはならない。
⑨どんなことがあっても生徒に反復させなさい。
⑩「無知」と「愚かさ」は決して混同してはいけない。
第3章

まとめの考察
おそらく、僕の意見は間違っている
という人もいて、優しい教師こそが小
学校教師だと思う人も多いだろう。

それはそれでまた、教師一人ひとりの理想像が違うということであって、そ
の均衡がうまく保たれて初めて、学校という教育機関が成り立っていると思う。

大人になるとどんな形であれ必ず指導する立場になると思う。自分なりの理
想像を考え、多大な影響を人に与えるような指導者になって欲しい。
<参考文献>
http://www.tv-asahi.co.jp/hagane/
http://ja.m.wikipedia.org/wiki
http://shinribukuro.com/chara/1334/
http://d.hatena.ne.jp/gorotaku/touch/20110908/1315487472
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/637466/537177/57684111