（１５）四季報平成１８年３月６日（月４回・月曜日発行）週刊平成６年１１月２４日第三種郵便物認可第４６８号ビル業界四季報松栄不動産株式会社宮城県仙台市宮城野区榴岡１−２−８ ★会社概要 ★テナント１階デジタル２階ケーユーワークス、建設システム、ジャクトフーズ、創生社３階東軌工業、ヤマヒサ４階アイシンプライゼスネットワーク、ヒューマンレジ、ユニハイト５階アール・シー・エス、ダイキ、ヨシタケ６階アイドールエンジニヤリング、タンガロイ、吉徳 ★沿革昭和４４年に松坂宏氏が設立。百貨店に勤務しながら宅建資格を取得し、会社設立当初は百貨店業務との兼業だったという。平成３年、松栄宮城野ビルが竣工。現在ではコインパーキング事業にも進出し、１２００台ある収容台数を将来的には２０００台に拡大することを目指している。また、現在２０件ほど施主から請け負っている建築企画コンサルティング業務の強化、独自の強みを持つ仙台東部地域へ、不動産業を通して貢献していくことが今後の目標である。東京都港区芝大門２−１１−１５設立平成６年代表菊嶋宏事業内容貸ビル業不動産仲介業不動産管理業 ★代表ビル概要 ★ビル経営名称松栄宮城野ビル竣工平成３年３月設計浦山建築設計事務所施工共立建設管理松栄不動産規模地上６階敷地面積４６２㎡延床面積２７８０㎡所在地宮城県仙台市宮城野区宮城野１ −１２−１５有限会社ティー・アール・イーコーポレーション ★会社概要設立昭和４４年代表松坂宏事業内容土地・建物・マンションの売買・仲介業、アパート・マンション、商業ビル・事務所の斡旋・仲介・管理業、一般有料駐車場経営・管理業、貸ビル・貸倉庫、多目的イベントホール経営業、建築企画コンサルティング業務所有棟数６棟関連会社松坂商事 ★代表ビル概要 " 菊嶋ビル松栄宮城野ビル " 平成２年に土地を取得し、同年ビル建設に着工。翌３年、松栄宮城野ビルが竣工した。竣工以来ほぼ満室を維持し、テナントが退去してもそれほど時間を置かずに次のテナントが決まるという。「空室フロアのテナント誘致を自社で行える強みと、駅東側の賃料相場より約２割安い賃料設定が引き合いの多い理由だと考えています」（代表取締役副社長松坂卓夫氏）開発が進んでいる仙台駅西側に比べ、東部は未開発のエリアが多く、松栄宮城野ビル周辺では、平成１１年に１車線から２車線への道路工事が行われているものの大きな開発もなく、周囲はまだ開発の余地が残るエリアである。「ビル竣工当時は日本全国がバブルの時代でした。日本全体がそうだったように、当社も建設に至る明確なプロセスを持って建設したわけではありませんでした」（松坂氏）その後バブルが崩壊し、地域開発はなかなか進まなかったが、平成１６年に楽天のプロ野球参入が決定。その結果、仙台駅と松栄宮城野ビルの道路延長上にフルキャストスタジアムが完成した。「仙台駅東口は野球場の他にも分譲マンションや駅前商業施設等、開発が盛んになってきています。不動産売買価格は１年間で約１．５倍に上昇しました。しかし所有ビルの不動産価値は高まっていますが、賃料水準の上昇までには至っていません」（松坂氏）交通アクセス各線仙台駅徒歩１０分名称菊嶋ビル竣工昭和４６年施工岡田建設規模地上６階所在地東京都港区芝大門２−１１−１５ ★入居テナント港印刷、未来図建設 ★沿革現在の代表取締役である菊嶋宏氏の父は、洋服仕立職人として、同地に作業場を置き、東京都中央区銀座にて洋服店を経営。同氏は、大学卒業後に、父のもとで洋服仕立て職人として働きつつ、親類の経営する調布の不動産会社で勤務。マンションの分譲などを経験し、不動産業を学んでいた。その後、時代背景から、洋服仕立て職人として手仕事を業とするよりも、不動産業の方が、高く安定した収入が望めると考え、ビル経営を決意した。昭和４６年に、作業場を取り壊し、地元で５、６軒のビルを建設している岡田建設に施工を頼み、ビルを建設、貸ビル業を営むこととなった。平成６年、子息が宅地建物取引主任者の資格を取得したこときっかけに、親類の不動産会社から独立し、同社を設立した。現在は、貸しビル業の他に、ビル・マンション用地の仲介業、管理業等も行っている。 ★ビル経営芝大門周辺は、都営浅草線で羽田空港まで直通で行くことが可能であり、また東京駅からも近いという好立地から、地方に本社があり、東京に支社を置きたいと考える企業の利用が多いという。「このビルは現在、３階部分が空室になっていますが、話がまとまりそうな企業もやはり、東京に支社を置きたいのだそうです。芝大門は昔からそういう地域でした」（代表取締役菊嶋宏氏）また、芝大門の特徴として、印刷所が多いということだそうだ。「神田、神保町なら古本の街なので、印刷所が多いのも理解できるのですが、何故だか、芝大門周辺にも印刷所が多いのです」（菊嶋氏）実際、印刷所からの入居希望が多いという。しかし、ビルオーナーからすると、印刷所の作業場に貸すことは、なかなか難しいことであるそうだ。「印刷所の作業場の場合、一番の問題は騒音です。技術が発達し、機械が改良されて昔のような大きな騒音は起こらないと思います。しかし、他の業種に比べるとやはり騒音が出てしまうのでしょう。ビルオーナーからすると、印刷所のイメージは未だに良いものではないようです」（菊嶋氏）同ビルでも、以前入居していたテナントに、印刷関係の企業がいたそうだが、事業内容が、印刷の作業場ではなく、事務所のみだったため、騒音の心配も無いと考え、賃貸していたという。最後に、芝大門周辺賃貸ビル市況についてこう語る。「現在の芝大門周辺の賃料の相場は、空中階で１万円程、１階であれば、事務所で１万５０００円程、店舗で２万円程のようです。オフィスを構えるには適度な値段ではないでしょうか」（菊嶋氏）交通アクセス都営大江戸線／浅草線大門駅徒歩３分都営三田線御成門駅徒歩４分ＪＲ浜松町駅徒歩４分