第2学年 生活科学習指導案(改善プラン)

第2学年
生活科学習指導案(改善プラン)
成果があったところ
改善したところ
◎研究主題
子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科・生活科
実感を伴った理解を図る指導の工夫
◎低学年分科会のテーマ
児童が自然とかかわる活動や体験を通して,自然の不思議さや面白さを実感する指導
方法を工夫する。
1
2
3
単元名
「作って
ためして」
単元の目標
身近にある自然や物などを利用して,遊びや遊びに使う物を工夫して作ることで,その面白
さや自然の不思議さに気付き,みんなで遊びを楽しむことができるようにする。
単元の評価規準
関心・意欲・態度
思考・表現
気付き
①身近にある自然や物などを
利用して,遊べるおもちゃを
作ろうとしている。
②みんなで遊びを楽しもうと
している。
①おもちゃの仕組みについて
考えている。
②身近な物で遊べるおもちゃ
を作るために,考えたり工夫
したりしている。
③楽しかったことや工夫した
ことなど,自分なりの方法で
表現している。
①身近な自然や物を使ってお
もちゃが作れることやそれ
らで楽しく遊べることに気
付いている。
②自分や友達のおもちゃの良
さに気付いている。
③協力したり工夫したりする
と,遊びや生活がより楽しく
なることに気付いている。
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単元について
生活の変化に伴い,児童の遊びは室内で個人または少人数で完成品や電子玩具,キットなどで
遊ぶことが多くなり,自ら工夫して遊びを楽しむ経験が少なくなってきている。
本学年の児童も,素材を生かした造形活動は好きであるが,家庭では電子玩具等を使った遊び
が多くなり,学校以外での造形活動や工夫して遊びを楽しむ経験が少なくなっている 。そこで,
児童が自らの創意を生かし,身近にある自然や物などを利用して,遊びや遊びに使う物を工夫し
て作ることで,その面白さや自然の不思議さを実感し,みんなで遊びを楽しむことができるよう
にしたいと考え,本単元を設定した。
1年生では,自然(四季)を利用した遊びや制作を楽しんだので,2年生では,主に身近にあ
る物を使って遊べるおもちゃを作って遊ぶ活動を展開する。ここでは,
「比べる・繰り返す・試す」
活動が重要となる。中には,遊べるおもちゃが思いついてもその仕組みに気付かなかったり,よ
りよくする方法を考えられなかったりする児童がいる。そこで,具体的な作業を繰り返し行った
り,友達のおもちゃと比較する場や情報を交換する場を設けたりして,その過程からおもちゃの
仕組みや働きをよくする方法に気付かせたいと考えた。
≪単元の関連≫
第1学年
「はると ともだち」
「なつと ともだち」
第2学年
生活科
「あきと ともだち」
「ふゆと ともだち」
他教科・領域・その他
生活科
国語科
学校
たんけん
「あったらいいなこんなもの」
「しかけカードの作り方」
作ってためして
図画工作科
めざせ
野さい
そだて名人
「なにかに へんしん」
「はーい いらっしゃい」
「つくって
生きもの
その他
おもしろ発見教室
大すき
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あそんで」
第 3 学年
理科
A 物質・エネルギー
(2)風やゴムの動き
第 4 学年
理科
A 物質・エネルギー
(1)空気と水の性質
(4)磁石の性質
研究主題との関連・指導上の工夫
【自然の不思議さや面白さの実感】について
自然の不思議さや面白さ
・見通しと事実が異なった時の疑問
不
思 ・目に見えないもののはたらき
議 ・自然の中のきまり
さ
・自然現象そのものから感じる不思議
実
感
今後の学習での役立ち
・身近な対象と自分とのかかわ
自然と直接かかわ
りに関心をもつ。
る活動や体験を通し
・自分で選び,決めて実行する。
て得られる実感
・予想と違う体験をする。
・原体験を広げる。
面 ・遊びに浸り没頭する遊び自体の面白さ
白 ・遊びを工夫し遊びを作り出す面白さ
さ ・友達と一緒に遊ぶことの面白さ
身近な人々と伝え
合い交流することに
よって得られる実感
・生活上必要な習慣や技能を身
に付ける。
・積極的な生きる力になる。
研究の視点1 自然と直接かかわる活動や体験を十分に取り入れる。
○児童は,自然と直接かかわる体験や活動を通して,対象への関心を高めたり,対象と主体的に
かかわろうとしたりする。また,一人一人が深く対象とかかわることにより,自然の不思議さ
や面白さを実感することができる。
手立て
本単元の工夫
自然の不思議さや
面白さの実感
導入で,様々な素材やおもちゃを使って十分
に遊ぶ。
わっ!よく聞こえるぞ。
次はどのおもちゃで遊
ぼうかな。
諸感覚を生かし
た豊かな体験が
できる活動や場
を設定する。
材料・作り方・使い方などにより,違いが出
ることに気付けるよう,自分のおもちゃを作っ
たり遊んだりする場を繰り返し設定する。
やったあ!たくさん釣れたよ。
身近な自然とのか
かわりを一層深め,
自然の美しさや巧み
さ,不思議さや面白
さなどの自然のすば
らしさに気付くこと
による実感
次はもっと大きな魚を釣りた
いな。どうすればもっと大きな魚
が釣れるようになるだろう?
研究の視点2 身近な人々との伝え合いを重視する
○児童は,身近な自然を利用したり,身近にある物を使ったりなどして,遊びや遊びに使うもの
を工夫してつくり,その面白さや自然の不思議さに気付き,実感する。それらの活動や体験は,
身近な人々とのかかわり合いがあるとさらに充実し,気付きを促す。
手立て
本単元の工夫
自然の不思議さや
面白さの実感
よりよく動くように友達のおもちゃと競争
させたり,比べたりする。
一緒に遊ぼう!
すごーい!そのロケット,よく
跳ぶね!
身近な人々とか
かわり合う活動
や体験の場を設
定する。
友達と一緒に遊ぶことを通して,友達のお
もちゃのよさから学んだり,コツを教え合っ
たりしながら,材料・作り方・使い方などに
より違いが出ることに気付けるようにする。
車輪はダンボールより,ペット
ボトルのキャップを使うといい
よ。帆も軽くて丈夫なトレーを使
うとうまくいくよ。
身近な自然や物を利
用して,遊びや遊び
に使う物を工夫して
つくり,自然の不思
議さに気付くことに
よる実感
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指導計画(18 時間)
次 時
○学習活動
□教材・指導計画の工夫
・教師の働きかけ ◇評価
□教材・指導計画の工夫
○遊べるおもちゃの例を見て,遊んだ経験を想 □児童の意欲を喚起するために,手
起したり,用意したおもちゃで遊んだりする。
作りおもちゃを多数用意し,存分
に遊ぶ場を設定する。
1
作
っ 1
て ・
た 2
め
し
て
○どんな仕組みで遊べるのか考え,話し合う。
○自分でもおもちゃを作ってみたいという意欲
を高めるために,おもちゃ作りについて話し
合う。
□どのような活動を行いたいか話し合い,今後
の活動の流れを決める。
○経験や資料をもとに,自分が作りたいおもち
ゃを決める。
2
計
画 3
を ・
立 4
て
よ
う
○おもちゃを作るために必要な物や手順を考
え,計画書に記入する。
※□国語「おもちゃの作り方」で,作り方の
説明文を書く。
○おもちゃを作るために必要な道具や材料を準
備する。
○道具や材料の扱い方を知る。
◇遊べるおもちゃに関心をもち,自
分でおもちゃを作ろうとしてい
る。
(関①)【発】【行】
◇身近な物を使ったおもちゃで楽
しく遊べることに気付いている。
(気①)【発】【行】
◇おもちゃの仕組みについて,考え
ている。
(思①)【発】【行】
□教科書だけでなく,おもちゃの作
り方に関する図書を多くそろえ
る。
◇自分が作りたいおもちゃを決め,
準備をしようとしている。
(関①)【発】【行】
◇おもちゃの作り方や必要な物を
考え,計画書を書いている。
(思②)【発】【作】
◇おもちゃを作るために必要な物
や準備の仕方,それらの扱い方に
気付いている。
(気①)
【発】
【行】
○道具や材料の片付け方,おもちゃ作りの作業
での注意を知る。
3
作
っ
て
遊
ぼ
う
5
・
6
・
7
・
8
・
9
・
10
○計画書をもとに,手順を考えて作りたいおも
ちゃを作る。
○色を塗ったり,飾りをつけたりして,おもち
ゃを完成させる。
○自分が作ったおもちゃで遊んでみる。
○自分が作ったおもちゃで遊んだり,友達のお
もちゃと競争したり,比べたりする。
4
作
っ
た
お
も
ち
ゃ
を
工
夫
し
よ
う
11
・
12
・
13
・
14
○おもちゃをよりよくするためには,どうした
らいいのかを考える。
○おもちゃをよりよくするために,手直しをす
る。
○「おもちゃ大会」について話し合う。
5
15
み
ん ・
な 16
で ・
17
楽
・
し
も 18
う
○「おもちゃ大会」に必要な看板やルールの表
示,会場などの準備をする。
○3年生を「おもちゃ大会」に招待し,一緒に
楽しむ。役割を自覚し,3年生が楽しめる工
夫をする。
○活動を振り返り,感じたことをカードなどに
表現する。
評価方法:【発】発言分析 【行】行動観察 【作】作品分析
◇計画書をもとに,作りたいおもち
ゃを作ろうとしている。
(関①)【発】【行】【作】
・活動が滞っている児童には,各自
のめあてを想起させ児童の思い
を明確にし,問題を解決できるよ
うにするために,教師が一緒に作
ったり遊んだりする。
◇仕組みや手順を考えて,おもちゃ
を作っている。
(思②)【発】【行】【作】
◇おもちゃの仕組みや身近なもの
を使って自分でもおもちゃが作
れることに気付いている。
(気①)【発】【行】【作】
◇自分や友達が作ったおもちゃで
楽しく遊び,よりよくしようとし
ている。(関②)【行】【作】【聞】
◇自分や友達のおもちゃのよさに
気付いている。
(気②)【発】【行】【作】【自】
・児童がおもちゃをよりよくするた
めの方法を考え出せるように,見
つけたよさを発表し合う場を設
定する。
◇おもちゃをよりよくするための
工夫を考えたり,作業したりして
いる。 (思②)【発】【行】【作】
◇進んでおもちゃ大会の準備をし
たり,友達と一緒におもちゃ大会
を楽しんだりしようとしている。
(関②)【発】【行】【作】
◇おもちゃ大会を開くために必要
なことや,自分たちでも協力した
り,工夫したりすると遊びや生活
が楽しめることに気付いている。
(気③)【発】【行】【作】【自】
◇作ったおもちゃで楽しく遊ぶ方
法を考えたり,活動を振り返り感
じたことをカードなどに表現し
たりしている。
(思③)【発】【行】【作】
【聞】聞き取り 【自】自己評価
7 本時の指導(5/18)2年1組
(1)目標
身の回りにある物を使って,自分の思いを生かしたおもちゃを工夫して作ることができる。
(2)展開
学習活動
○
・教師の働きかけ
◇評価
本時の課題を確認する。
おもちゃをたのしくつくろう。
○
○
自分がこの時間につくるものを確認
する。
学習の流れを知る。
○
一人ひとりが,自分の作りたいおもち
ゃを作る。
<膨らませて遊ぶもの>
空気砲
<走らせて遊ぶもの>
ゴム車,風を使った車,風船車
<すべらせてあそぶもの>
ケーブルカー,あやつり人形
<飛ばしてあそぶもの>
飛行機,ロケット
<浮かばせてあそぶもの>
風を使った船,モーターボート,魚つり
○ 友達がどんな作品を作っているか,
教室の中を見て回る。
○ 自分の場所に戻り,続きを作る。
どうしたらよくまわるかな。
速く車を走らせるにはどうしたらいいかな。
どうして少ししか飛ばないのかな。
わたしも,○○さんと同じようにやってみ
たら,おもしろいおもちゃができそうだな。
○
できたところまでの作品を紹介し合い
工夫したところ・うまくできたところ・
次に頑張りたいところ等を発表する。
も っと 楽し く遊 べる おも ちゃを 作 り
たい。
○○さんがいろいろ教えてくれたので
名人だと思いました。
・集めた材料と,前時までに書いた設計図を
見ながら,自分の作品の作り方を確認する
よう指示する。
・1 時間の授業の見通しが持てるように,
①作る ②友だちと交流する ③作る
という学習の流れを示す。
・場の設定と,安全にもの作りをするための
約束を確認する。
・活動が滞っている児童には,各自のめあて
を想起させ児童の思いを明確にし,問題を
解決できるようにするために,教師が一緒
に作ったり遊んだりする。
◇計画書をもとに作りたいおもちゃを作ろ
うとしている。
(関①)
【発】
【行】
【作】
・意欲的に活動したり友達と教えあったりし
ている児童のよさを見つけ称賛し励まし
の言葉かけをする。
・児童相互の情報交換の場として,アドバイ
スカードやヒントカードを提示しておく。
・いいなと思った友だちの工夫は積極的に取
り入れてよいことを伝える。
・作品が出来上がった児童には,遊びながら
他に工夫できるところがないか,考えるこ
とができるように遊びのお試しコーナー
を設定する。
・たくさんの気付きを逃さず残すために,ビ
デオカメラを用意し,気付いたことをすぐ
に報告(録画)できるようにもしておく。
◇おもちゃの仕組みや手順を考えておもち
ゃを作っている。
(思考②)
【発】
【行】
【作】
・工夫したところ,うまくできたところ,遊
んで楽しかったところなどを発表できる
ように振り返りの視点を提示する。
・児童の作りたいという意欲をつなげるよう
に今日の気付きや次に頑張ることを発表
し終わった後,続きは次時にじっくり作れ
ることを予告する。
8 本時の指導(11/18)2年2組
(1)目標
自分が作ったおもちゃを動かして遊び,友達と一緒に遊んだり競争したりして,自分や友
達のおもちゃのよさに気付き,もっとよくするための工夫を考える。
(2)展開
○学習活動
○
作ったおもちゃを簡単に紹介し合い,
本時のめあてを確認する。
みんなのおもちゃの
○
・教師の働きかけ
□本時のめあても児童と一緒に考え ,決め
る。
(例)「よいところはっけん名人」になろう
友だちのおもちゃのよいところを
たくさん見つけよう
よいところを見つけよう
自分が作ったおもちゃで遊び,友達のお
もちゃと競争したり,比べたりする。
自分が作ったおもちゃや友達の作っ
たおもちゃで遊びましょう。
作ったおもちゃを競争させようよ。
それ面白い走り方だね!
◇評価
・なるべくたくさんのおもちゃで遊び,身近
な物で作ったおもちゃで遊ぶ面白さを見
出せるような場を設定する。
・遊び場所や遊び方などの注意点を伝える。
・壊れたらすぐに修理できるように道具を用
意しておく。補助教員は修理場所につき,
児童の活動の補助と安全の確保をする。
どうしたら,○○さんの車のように
速くなるんだろう。
○
見付けたよさを付箋に書く。
おもちゃで遊びながら,気付いたよ
いところを付箋に書きましょう。
○○さんの車は,速く走るよ。
△△さんのロケットは高く飛ぶね。
□□ さんのおもち ゃは動きが面 白
いよ。
○
見付けたよさを発表し合い,おもちゃ
をよりよくするためには,どうしたらよ
いかを考える。
○○さんの車は,ぼくの車と比べて
帆が大きかったよ。
風が よく当たるよ うに帆を大き く
したら,速く走るんじゃないかな。
・つぶやきなどから,友達のおもちゃのよい
ところに気付いている児童を称賛し,その
気付きを全体に広げる。補助教員も同様に
よい気付きを称賛し,他の児童へ広げたり
担任へ伝えたりする。
・たくさんの気付きを逃さず残すために,ビ
デオカメラを用意し,気付いたことをすぐ
に報告(録画)できるようにしておく。
◇自分や友達のおもちゃのよさに気付いて
いる。(気付き②)【発】【行】【作】【自】
・児童がおもちゃをよりよくするための方法
を考え出せるように,見つけたよさを発表
し合う場を設定する。
◇自分や友達が作ったおもちゃで楽しく遊
び,よりよくしようとしている。
(関心・意欲・態度②)【行】【作】【聞】
○
次時の活動について考える。
次の時間は何をしたいですか?
・児童が次時の活動への意欲を高めたり,次
時に向けての準備をしたりできるように,
次時に何をしたいか問いかける。
おもちゃをもっと作りたいです。
材料や道具をそろえて…
自分のおもちゃをもっとよくし
たいです!
だれかを招待したいです。
おもちゃでもっと遊びたいです。
どの順番でやっていくといいかな?
はじめに,おもちゃをよくしたり
数を増やしたりして,おもちゃ遊び
をもっと楽しくします。
次に,自分たちで遊んでみて,楽
しく遊べたら,だれかを招待する準
備をします。
それから,だれかを招待して遊ん
でもらうのがいいと思います。
※どんな活動をしたらよいかを繰り返し考
えることにより,自分たちで活動のよりよ
い流れを考えられるようになる。