20∼21世紀における戦争の変遷 Overview 20世紀の世界戦争の傷跡

Overview
20∼21世紀における戦争の変遷
• 20世紀の世界戦争の傷跡
• ポスト冷戦時代の紛争
• テロ──多様化した聖戦
─ ヒロシマ、アウシュビッツの傷跡 ─
ポスト冷戦時代の紛争
20世紀の世界戦争の傷跡
国家(群)の間の利害・
正 戦
アウシュヴィッツ
(ホロコースト)
イデオロギーの衝突を原
ヒロシマ
ナガサキ
(原爆投下)
反 戦
因とする戦争
•
が関与する戦争
現代世界における紛争・戦争を説明するための概念的枠組み
600万人 20万人
•
文明の衝突(S. ハンチントン)
不条理な死
•
世俗主義と原理主義の対決
テロ──多様化した聖戦
テロの種類
•
宗教と関係のあるテロ
•
かつてのテロは政治犯の解放など政治目的のものが多かった(航空
機のハイジャックなど)。米ソの冷戦の終焉(1989年)にともなっ
ユダヤ教過激派によるテロ(1994年、ヘブロン虐殺事件など)、イ
スラーム過激派によるテロ、カルト宗教によるテロ(1995年、オウ
ム真理教地下鉄サリン事件)、アメリカにおける反中絶テロ(1990
て共通の世界観も失われていった。その過程の中で、テロの目的や
手段も多様化していく。
民族・宗教・文化の衝突
年代)
•
宗教と関係のないテロ(アンチモダン・テロ)
•
環境テロ、動物テロ
【参考文献】
「9.11」以降の「テロに対する戦い」
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アフガン空爆(2001年、タリバーン勢力の打倒)
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イラク戦争(2003年、サダム・フセイン体制の打倒)
•
その後
•
サミュエル・ハンチントン『文明の衝突』集英社、1998年。
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マーク・ユルゲンスマイヤー『ナショナリズムの世俗性と宗教性』(阿部美哉訳)玉
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──『グローバル時代の宗教とテロリズム』(古賀林幸・櫻井元雄訳)明石書店、
川大学出版部、1995年。
2003年。
•
ジョセフ・S・ナイ『国際紛争――理論と歴史』(田中明彦、村田晃嗣訳)有斐閣、
2002年。
•
加藤朗『テロ――現代暴力論』中央公論新社、2002年。
•
チャールズ・タンゼンド『テロリズム』(宮坂直史訳・解説)岩波書店、2003年。
•
ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』(池田香代子訳)みすず書房、2002年。
•
大江健三郎『ヒロシマ・ノート』岩波書店、1965年。
•
小原好隆「小さな島の大きな悲劇」、竹内良男編『凍りついた夏の記憶――ヒロシ
•
米山リサ『暴力・戦争・リドレス――多文化主義のポリティクス』岩波書店、2003
•
こうの史代『夕凪の街 桜の国』双葉社、2004年(マンガ、2007年映画化)。
マ・50年目の証言』雲母書房、1995年(添付資料)。
年。特に第3章「記憶と歴史をめぐる争い――スミソニアン原爆展と文化戦争」。
ベッティナ・シュティーゲル『ノーベル賞受賞者にきく
子どものなぜ?なに』主婦の友社、2003年
小原好隆「小さな島の大きな悲劇」、竹内良男編『凍りついた夏の記憶
――ヒロシマ・50年目の証言』雲母書房、1995年、69-97頁。