きょうりゅうぜつめつ恐竜の絶滅のなぞ地球を支配していた恐竜が絶滅その時、一体何が起こったのか！？大昔の地球を支配していた生き物といえば何を思い浮（う）かべますか？ヒトが生まれるよりずっと昔、陸上を支配していたのは恐竜です。そんな恐竜がなぜ絶滅してしまったのか、今回は科学者になった気分で、一緒（いっしょ）に考えてみましょう。１．恐竜の生きていた時代とは地球の歴史では「中生代（ちゅうせいだい）」と呼ばれる時代に、恐竜は生きていました。およそ２億３０００万年前から６６００万年前にわたる長い歴史があります。最近では、鳥は恐竜の子孫であるとも言われているので、恐竜の進化の歴史はもっと長いとも考えられます。２．恐竜の絶滅のなぞ１最初の手がかりは、１９８０年にアメリカの研究者が発見した地層（ちそう）にありました。恐竜が絶滅したころの地層に、地上ではとても珍（めずら）しい物質「イリジウム」が異常に多く含（ふく）まれていたのです。「イリジウム」は宇宙から落ちてきた隕石（いんせき）に多く含まれるものなので、当時の地球に隕石が衝突（しょうとつ）したと考えられるようになりました。イリジウムの地層は世界中の６０カ所で確認されています。３．恐竜の絶滅のなぞ２２つ目の手がかりは、１９９０年にメキシコのユカタン半島の土の中にありました。直径１００ｋｍ以上の大きなクレーター（隕石の衝突あと）が発見されたのです。このクレーターの大きさから、直径１０ｋｍの隕石が落ちてきたと考えられています。４．恐竜の絶滅のなぞ３隕石が衝突後すぐに、恐竜が滅（ほろ）んだとは限りません。隕石が衝突した地球では、大きな火事や津波（つなみ）など、大規模な災害が発生したと考えられます。地球の気候が大きく変わって、植物が育たなくなったり酸性雨（さんせいう）が降ったりしたことが、恐竜の絶滅に関係していると、最近の研究では考えられています。なぁんだ！なるほど！恐竜の絶滅のなぞは、まだはっきりしたことが分かっていません。もしかしたら、宇宙人が地球に攻（せ）めてきた！なんてことが原因だったりするかもしれませんよ。これから先、地球の歴史がひっくりかえるような発見をするのは、あなたかもしれません。教えてくれた人長崎市科学館科学教育グループ渡邉鮎子さん「長崎市科学館では、９月２３日まで『大恐竜王国』を開催（かいさい）中。恐竜が絶滅したころのイリジウムが含（ふく）まれる地層も展示しています。ぜひ本物を見に来てください！９月１９日から２２日には、大恐竜王国のチケットで入れる『恐竜折り紙教室」もあります。詳（くわ）しくはスターシップニュースやホームページをチェックしてください」所長崎市油木町７−２ ☎ ０９５・８４２・０５０５開９時半∼１７時