Ⅰ.鍼灸医療リスクマネジメント研修事業 事故を未然に防ぎ、「安心して

Ⅰ.鍼灸医療リスクマネジメント研修事業
事故を未然に防ぎ、「安心して受けられる安全な鍼灸治療」を普及させるため、年間20
時間以上にわたる専門領域研修事業を実施しております。カリキュラムは以下の通りです。
鍼灸を取り巻く安全意識と患者さまが求める医療に対する変化は、ここ数年の間に大き
な転換期に突入しています。特に安全で適切な鍼灸医療の提供は、鍼灸専門業団あるいは
会員一人一人に課せられた医療人としての責務と認識しております。
第4回目の専門領域研修制度は「鍼灸医療リスクマネジメント」と定め平成19年度か
ら実施しております。
◆履修単位について
1.研修カリキュラムは、基礎科目・共通科目・専門科目とする。
(1)基礎科目は、厚生大臣指定講習会のはり師・きゅう師課程の80単位を基準とする。
(2)共通科目は、20単位とする。指定の共通課目履修研修を選択し、共通課目指定研
修申請書を事前に受講申請書と沿えて提出する。
(3)専門科目は、50単位とする。
◆専門研修カリキュラムの内容について
テキスト:『鍼灸医療安全ガイドライン』医歯薬出版株式会社(2007)
第1部
第1節
医療における感染防止の基本
第2節
手洗い・手指消毒
第3節
施術野の消毒
第4節
刺鍼・抜鍼時の清潔操作
第5節
鍼や器具の洗浄、滅菌と保管
第6節
快適な鍼灸医療環境の構築・保持と省エネルギー
第7節
廃棄物の処理
第2部
※
鍼灸医療での感染防止対策
鍼灸医療事故、有害事象の防止対策
第1節
医療事故の防止対策
第2節
鍼灸治療の禁忌と注意すべき病態
第3節
重要臓器の傷害事故の防止
第4節
鍼灸医療事故、有害事象対策
第5節
鍼灸カルテの意義と管理
第6節
施術者の定期検診と感染予防
専門領域研修制度は、第1回目は平成5年度から「スポーツ傷害」、第2回目は平成8
年度から「老年医学」、第3回目は平成13年度から「婦人科疾患」領域について研修を行
って参りました。全国各都道府県におきまして多くの方たちの参加をいただき大きな成果
をあげました。