◇第5学年 道徳 授業の実際 授業テーマ 子どもたちに身近な出来事を扱った資料を用い、主人公の立場になって考えることにより、「誠 実であること」や「正直な態度」の大切さに気づくことのできる授業 ◇主題名 自分に誠実に(誠実、明朗)[1-(4)] 資料名 「見えた答案」 ◇本時のねらい 正直で陰ひなたなく、常に明るく誠実に行動しようとする態度を養う。 ◇本時で目指す青少年赤十字との関わり(期待する気づき) 家の都合でテスト勉強が出来なかったことに不安な主人公の気持ちに共感しつつも、友だちの答 案を見て書いてしまい、後悔する姿から、誠実に行動することの大切さへの気づきを生かして生活 しようとする態度を育てる。 ◇授業の実際 学習活動 ・ 内容 授 業 の 記 録 1 学習や運動で、できなかった時の気持 C:算数で問題が全然解けなくて、悔しくなった。 ちを話し合う。 C:運動でみんなが簡単にできることを私はできなく 2 「見えた答案」を読んで、主人公の気 て、「どうしてできないんだ?」と思った。 持ちを考える。 (1)前半を読み、テストの時の花子の気 T:どんな気持ちでテストを受けていたと思います 持ちを考え、話し合う。 か。 ・ 問題を解いている時 C:問題が解けるかどうか心配。 ・ よし子の答案が見えた時 C:早く起きて、勉強すればよかった。 (2)後半を読み、返された答案を見て、 花子がみじめな気持ちになったのはな ○ 見えた解き方を夢中で書いた時とテストを渡さ ぜか、話し合う。 れた後のみじめな気持ちを比較し、後味の悪さは どこからくるものか考えさせる。 (手立て1) T:返されたテストを見て、どんな気分だったでしょ う。 C:人(友だち)のを見て書いた。 C:悪いことをした。 C:(百点は)自分の力ではない。 (3)花子が「こんなことは、もう二度と ○「こんなことは、もう二度としてはいけない。」 してはいけない。」と思ったのか、ワ と思った花子の気持ちを想像し、正直であること ークシートに記入し、考えを交流する。 は大切であると考えることが出来る。 (手立て2) T:「こんなことは、もう二度としてはいけない。」 と思ったのはなぜでしょう。 C:いやな気分になる。 C:いい点数をとっても、自分の力にはならない。 C:(人の答案を見て書くのは)間違ったことだから。 3 自分の生活を振り返り、正直に言えた T:生活の中で、正直に言えたこと、言えなかったこ ことや言えなかったことをワークシート とはありませんか。その時、どんな気持ちだったで に書き、そのことについて交流する。 しょうか。 C:ドッジボールをした時、相手には見えなかったが 正直に「当たった」と言えた。 C:お姉ちゃんの残したお菓子を食べてしまい、食べ 4「自分に誠実であること」を扱った資料 なければ良かったと思った。 を読んでまとめとする。 ◇成果と課題 ○ 児童に身近な出来事なので、花子の立場で気持ちを考え、意見を交流することができた。 ○ 自分の生活を振り返り、正直に行動することは大切であることに気づくことが出来た。 ● 遊びやゲームでは、熱中するあまり、自分の都合の良いように考えてしまうことがある。機会を とらえて、正直に行動することの大切さに気づかせていく必要がある。 - 15 - - 16 -
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