平成 21 年度以降入学生用 地中海文化系 履修年次 開講時期 科目名 担当教員 2年 後期 ルネッサンス文化史 土肥 秀行 <テーマ> 500 年 以 上 前 に興 ったルネサンスとはなにか、再 考 してみよう。その際 、イタリア 、特 にフィレン ツェの例 を参 考 にする 。 <授業の目標(学習目標)> まずは 19 世 紀 半 ばから言 われてきたいわゆる「ルネサンス」の概 念 を批 判 的 に再 解 釈 してみる。 それから、われわれが共 にいる 「大 学 」 の 起 源 に も 注 意 をはらい つ つ ルネサ ン スの 精 神 的 支 え で ある 人 文 主 義 に つい て 学 ぶ 。講 座 の 後 半 は ルネサ ン スの成 果 で ある 芸 術 作 品 、フィレンツェに遺 されたもの をみていく 。 <授業の方法> パ ワ ー ポ イン ト 使 用 。 ブル ク ハ ルト 以 来 の ルネサ ン スに つ い ての 定 義 を さら う 。 それ か ら 画 像 を 参 照 し つ つ イ タ リ ア 絵 画 と 彫 刻 の 流 れ を 追 う。 <授業計画> 以 下 のテーマで授 業 を進 める。 各 回 のはじまりにおいて時 事 ニュースについて触 れる。過 去 ・ 伝 統 を学 ぶ 際 に、一 方 で「いま」に関 心 をむけることも欠 かせない。 1.「イントロダク ション: ルネサンスの定 義 」 、2~3 . 「ルネサン スの再 定 義 」 、4~5.「 大 学 の誕 生 と人 文 主 義 」といった 概 念 を扱 ったあと に、6~15 の授 業 を使 ってルネサ ンス芸 術 の実 例 をフ ィ レンツェに確 認 する 。6.「フィレンツェの洗礼者ヨハネ信仰」、7.「フィレンツェの教会 ドゥオモとサンタ・マリア・ノヴェッラ」、8.「フィレンツェの教会 サンタ・クローチェとサン・ロレンツォ」、9.「フィレンツェの教会 ブランカッチ礼拝堂」、1 0.「フィレンツェの美術館 ウッフィーツィ」、11.「フィレンツェの美術館 ピッティ宮」、12.「フィレンツェの美術館 アカデミア」、13.「2013年の展覧会 ラファエロ」、14.「2013年の展覧会 レオナルド」、15.「2013年の展覧会 ミケランジェロ」 <評価の方法・基準> 特 定 のテーマにもとづくレポート で成 績 を判 断 する。 レポートにおける無 断 盗 用 (コピペなど) が発 覚 した場 合 、「C 可 」もしくは「D 不 可 」となる。 出 欠 はとらないが、毎 回 「ひとことカード」に意 見 ・感 想 ・質 問 などを書 いてもらう。 <テキスト> 若 干 の資 料 以 外 、基 本 的 に配 布 物 はない。教 官 の話 をよく聴 いてうまくノートにまとめること。 <参考書> J.R.ヘイル編 『イタリア・ ルネサンス事 典 』( [1981 ]、東 信 堂 、2003) 、G.ザッカニーニ『中 世 イタリアの大 学 生 活 』(平 凡 社 、 1990) 、 モンタネッリ&ジェルヴァーゾ『ルネサンスの歴 史 』(上 下 巻 、中 公 文 庫 ) 、若 桑 みどり『フィレンツェ』( 講 談 社 学 術 文 庫 、20 12) <受講上の注意事項等> 耳 で 聴 く 、目 で 見 るだ けで なく 、耳 で 観 て、目 で聴 き なが ら、あ らゆる 感 覚 を総 動 員 して、偏 見 の ない 「 ルネサ ン ス」 理 解 に むかってほし い。
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