H19 - 倉吉市

作成日 平成
点検日 平成
事務事業マネジメントシート (実施計画主要事業 事前評価用)
事務事業名
政策名
施策名
基本事業名
予算科目
若者向け情報サービス提供事業
総
合 1
計
画 3
体
系
会計
1
0
3
新規事業
継続(既存)事業
安心を支える雇用環境づくりの推進
所属部 企画部
所属課 企画課
雇用の維持と確保
所属係 若者定住推進室
課長名 山根 誠
就業情報の提供
担当者名
款
2
項
1
電話番号
美舩 誠
0858-22-8161
(内線) 311
目 事業 若者向け情報サービス
法令根拠 なし
提供事業
7
単年度のみ
事業期間
重点施策
19 年 4 月 12 日作成
年 月 日作成
単年度繰返
期間限定複数年度→全体計画の投入量を記入
( 開始年度
年度 ~ )
( 平成19 年度 ~ 平成22 年度 )
1 担当課の第1案(PLAN)
(1)主要事業を企画した背景(どのようなことを背景に主要事業の企画をしたのか?)
第10次総合計画では重点課題として「若者の定住化促進」を位置づけており、その実現に向け関連する施策を中心に具体的な取り組みを展開することとしてい
る。この若者の定住化では、24歳から28歳の層においては市内に就職してもらう、また29歳から33歳の層においては結婚や子育てをしてからの住まいを市内に
求めてもらうが課題である。このうち24歳から28歳の層については市内に雇用が見つけられないため、進学等を機に転出したまま市外で就職してしまう傾向が見
られる。このため、市内企業と転出した若者との間でコミュニケーションを図る場を提供することで、就業情報を入手してもらい市内での雇用に結びつけてもらうた
め本事業を企画した。
※SNSとは、ソーシャルネットワーキングサイトの略で、人々の「つながり」を重視して趣味や嗜好、仕事関係、男女関係などを電子的に構築することをサポートす
るサービスをいう。
(2) 主要事業の手段・目的・指標
① 手段※期間限定複数年度事業の場合は各年度の活動を記入し、成果目標の達成年度を記入する
○19年度計画(19年度に計画している主な活動)
SNS検討(市内外の若者層への情報提供など)、市内企業への参加募集
○20年度計画(20年度に計画している主な活動)
SNS運用と管理(市内外の若者層への情報提供など)並びに導入検討、市内企業
への参加募集
○21年度計画(21年度に計画している主な活動)
前年度と同様
⑤ 活動指標(事務事業の活動量を表す指標)数字は記入しない
名称
単位
ア SNSのユーザー数
人
イ SNSのユーザーのうち参加企業数
社
ウ
エ
○成果目標の達成年度は 22 年度とする
オ
⑥ 対象指標(対象の大きさを表す指標)数字は記入しない
名称
単位
ア 市民、進学等で市外に転出した若者の数(19歳から28歳) 人
イ
ウ
⑦ 成果指標(対象における意図の達成度を表す指標)数字は記入しない
名称
単位
ア SNS上で若者層の企業者ページへのアクセス件数 件
イ
ウ
⑧上位成果指標(原則として基本事業の成果指標)数字は記入しない
名称
単位
ア 有効求人倍率(求職者1人あたりの求人件数)
イ
ウ
② 対象(誰、何を対象にしているのか)*人や自然資源等
市民、進学等で市外に転出した若者(19歳から28歳)
③ 意図(この事業によって、対象をどう変えるのか)
市内企業の情報やまちの情報が得られる
④ 結果(どんな結果に結び付けるのか)原則として基本事業の対象・意図
就労意欲のある市民が就業情報が得られる
(3) 主要事業の投入量の計画・指標等の目標
※継続(既存)事業の場合には17年度の実績及び18年度見込みを記入 ※事業計画自体の最終年度が21年度以降になる場合は、事業計画最終年度欄に記入 ※右端の欄は事業計画の全体の投入量と活動指標を記入
単位
財
事 源
業 内
投費訳
国庫支出金
都道府県支出金
地方債
その他
一般財源
入
事業費計 (A)
量
人 正規職員従事人数
件
延べ業務時間
費
人件費計 (B)
トータルコスト(A)+(B)
活動指標
対象指標
成果指標
上位成果指標
ア
イ
ウ
エ
オ
ア
イ
ウ
ア
イ
ウ
ア
イ
ウ
千円
千円
千円
千円
千円
千円
人
時間
千円
千円
17年度
(実績)
19年度
18年度
(計画・目標)
(見込み)
0
0
0
0
0
0
1,754
1,720
人
社
人
事業計画最終年度
20年度
21年度
(計画・目標) (計画・目標) (計画・目標)
0
0
1
500
1,621
1,621
80
0
0
1
300
972
972
1,057
1,057
1
300
972
2,029
1,719
1,736
1,718
18年度から事業計画
最終年度までの累計
793
793
1
300
972
1,765
0
0
0
件
0.8
ver.05.01
-1枚目-
主要事業名
若者向け情報サービス提供事業
所属部 企画部
所属課 企画課
(3) 主要事業に関する今後の状況変化見通しと住民等からの意見
① 主要事業を取り巻く状況(対象者や根拠法令等)は今後どの様に変化していくか?
本市の若者層、特に24歳から28歳までの層については、進学等を機に大都市圏へ転出し、その大半はそのまま就職して帰倉しないという傾向にある。これらについては、対
象者において、まちの情報や市内の就業情報が入手しづらいということが考えられており、このことについて、今後、何らかの対策を講じていかなければ、ますます若年人口
の流出につながってしまうものと考えられる。(Uターン促進対策が必要)
② この主要事業に関して関係者(住民、議会、事業対象者、利害関係者等)からどんな意見や要望が寄せられているか?
8月8日のシンポジウムにおけるパネリストからの意見
・県外にいると倉吉の情報が伝わってこないので情報提供には力を入れてほしい、また学校や顔見知りを超えて、同じ志を持った人のネットワークがあると起業やイベントの際
に助かる(大学生)
・SNSはUターン促進としては良いと思う。採用側としてはその人の得意なところや知識、スキルの情報があれば対応できると思う。(企業人事担当者)
2 事前評価の部(PLAN) ※期間限定複数年度事業の場合には19年度の活動だけではなく事業計画全体を捉えること
①政策体系との整合性・上位成果への直結 ・進学等で市外に転出した若者(特にUターンを考えている若者)が、サイトを通じて企業等と情報交換することにより、企業
情報としての就業情報が得られることから上位の目的に結びつく。また、雇用の面から若者と市内企業を、人間関係の面から
度・全庁横断課題解決への直結度
は転出した若者と市内に在住する若者とをつなぎ、転出してしまった若者の関心を本市に向けて積極的な情報交換を促す
ことで全庁横断課題である「若者の定住化促進」にアプローチできる。
この主要事業の目的は上位の施策や基本事業の目的に
直結するか?この主要事業の成果を向上させることが上
位成果を向上することに結びつくか?この主要事業の成果
を向上させることが全庁横断課題である「若者の定住化促
進」に結びつくか?
目
的
妥
当
性
評
価
② 公共関与の妥当性
・SNSは民間事業者が運営しているものが一般的であるが、いわゆる「地域SNS」について言えば、自治体が直接運営してい
る八代市(熊本県)や、総務省が中心となって展開している千代田区(東京都)、長岡市(新潟県)の例もある。政令市クラスで
なぜこの事業を市(町)が行わなければなら は自治体が関与した地域SNSについて民業圧迫を指摘する声もあるが、本市のような小さな市場から見れば特には考えにく
ないのか?税金を投入して、達成する目的 い。SNSが電子的な社会空間を提供する仕組みであることから考えても、市としてサービスを提供することで「就業情報の提
供」につながり、結果的に若者の定住化を促進するものであることから妥当であるといえる。
か?
③ 対象・意図の妥当性
・若者の定住化との整合性から、基本的には24歳から28歳を対象とする必要があるが、まちや企業の情報提供によりUター
ンを促進するという観点から、進学等で転出した時点である19歳からの若者を対象として設定した。また、サイトを通してまち
対象を設定した理由は何か?意図を設定し の情報収集や企業との情報交換により企業情報を入手してもらうことから意図を設定した。
た理由は何か?
継続(既存)事業の場合は、これまでの対
象・意図が適切かどうか?
・Uターンしない原因に雇用問題がある。市外に転出して専門的な知識や広範な経験を習得しても、それを生かせる雇用の
場がない、あるいはその存在を知らないためにUターンを諦めている可能性が高い。市内企業と転出した若者、転出した若
成果指標の現状値がこの主要事業によっ 者と市内に在住している若者とがコミュニケーションを図る場を提供することにより、市内に雇用の場が存在すること、あるいは
て向上できると判断した根拠は何か?成果 雇用の場を発見できうることを認識してもらうことで、サイトへの登録者数(若者、企業)は確保できる。
指標に基づく目標値設定の根拠は何か? ・市内主要企業への意向調査では、SNSの有効性認識率は75%となっており、市が取り組んだ場合の参加希望は、そのうち
50%という結果になっている。
④ 成果向上の期待度合い
・サイトへの参加者(企業を含む)をどう呼び込むかが必要である。母体数が多くないと情報交換も人数が限られてしまい参加
⑤ 成果の実現可能性
有
してくれる人を確保できない。(また、企業と若者のコミュニケーションに就業情報が入り込めるか)
効
成果指標の目標達成に向けて考えられるリ ・サイトでは多数の個人情報を有するため、情報セキュリティの管理が十分でなければユーザーが付いてこない。
性 スク(懸念材料)となる内外要因は何か? ・ユーザーの自由意志に委ねる部分が多いサービスであるため、全体の方向性の誘導・調整、モラルの維持、情報の管理の
評
ために、市として適切なタイミングで適切な情報発信を継続する必要がある。
価
⑥ 次年度着手・実施の必要性
・SNSは近年国内でも急速にサービス数を増加しているITサービスであり、現在も様々な市場を対象としたSNSが増えてい
る。このような中で後発的にサービスを提供しても、他のSNSに押し流されてしまい十分な数のユーザーを確保することが困
この主要事業を何故計画年度から着手・実 難になってしまう。この観点から、早い段階での実施でなければ十分な成果が期待できないと考える。
施しなければならないのか?先延ばし出来
ない理由は何か?
・初年度並びに2年目については、導入の検討と既存サイトにより方向性を見極めるとともに倉吉版SNSを検討する。仮に3年
目に導入となればサーバー導入コストに維持管理経費が必要となるが、4年目以降は維持管理経費のみでの対応となる。な
総事業費の算定にあたってどのようなコスト お、このSNSは、情報を永く書きためていくことにユーザーのモチベーションが働くサービスであるため、アウトソーシングをは
削減策を考えているか?また将来のコスト じめとした将来的な持続可能性を検討することは必要である。
効 増要因に対して対策が考えられているか?
⑦ 総事業費の算定根拠
率
性
⑧ 人件費の算定根拠
評
価
・サーバー導入業務や維持管理業務に関する人件費となるが、情報政策課との連携により、必要最小限での経費対応をめ
ざす。
人件費の算定にあたってどのようなコスト削
減策を考えているか?また将来のコスト増
要因に対して対策が考えられているか?
・SNSはユーザーが増えれば増えるほど各ユーザーにとっての効用も増加するサービスなので、基本的に(インターネットに
⑨ 受益と負担との関係
公
接続できる環境さえあれば)負担を課すべきではない。現に多くの民営SNSも無料でサービスを提供している。むしろ出来る
平
事業の内容は受益と負担との公平性が考 だけ多くの人に利用を促す努力をすべきである。
性 慮されているか?その根拠は?
評
価
⑩ 類似事業との関連性・連携余地
類似事業がない
類似事業がある
(関連や連携のあり方)
本事業と類似の目的を持つ他の事業と類 ・類似の事業はないが、特に若年層向けの情報発信や情報交換の手段として多くの事業と関連を持たせることが可能であろ
似の手段を持つ事業はないか?それらとど うと考える。
のように関連・連携していくか?
手
⑪ 代替案との比較検討結果
段
の
本事業の企画に際してどんな代替案を策定
総 したか?どんな比較検討結果になったか?
合
評
価
⑫ 本事業の休止・終了条件
・若者に向けた手紙やメールマガジン、ホームページなどが考えられるが、対象を絞り込むことが困難であったり、不特定多
数の対象となったりすることが考えられ、成果向上が弱いのではないかと考えた。
・また、既存のSNSの利用や民間SNS事業者の参入を促す方法もあるが、多様な情報の提供や企業との情報交換、働きかけ
る相手を考えた場合、現状では直営方式が効果的ではないかと考える。
・全庁横断課題「若者の定住化促進」の実現に直結する事業であることから、第10次総合計画(基本計画)の期間は継続して
いく必要がある。ただし、情報を永く書きためていくこと自体にユーザのモチベーションが働くサービスであるため、将来的に
本事業はどんな状態になれば休止・終了と 市としてサーバを運用することが困難になった場合、民間やNPOに委ねて運営を継続する仕組みや、場合によっては保存
されている情報だけでも各ユーザーに返却できる方法を担保しておく必要がある。
なるか?
-2枚目-