コーヒーブレイクは健康につながる? - So-net

生活習慣病だより
十月号
生活習慣病だよりのバックナンバーは勝山サテライトクリニックのホームページで公開しています
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健康に役立つコーヒーの作用
★冷え性の改善
カフェインには、心臓の働きをよくし、毛細血管を広げ、血液の循
環をよくする働きがあり、冷え性や肩こりが改善されることがあり
ます。
★空腹感をおさえ、食べ過ぎを防ぐ
★血管を若く保つ
食前にコーヒーを飲むと、食事の直後から継続して空腹感が抑えら
れます。
す。注目は動脈硬化に合併した血栓症の予防です。
突然死や重大な後遺障害を残す危険性がある脳梗塞や心筋梗塞
★運動中の酸素摂取量を増やす
ダイエットに適したウオーキングなどの有酸素運動の効率を上げる
には、いかに酸素をたくさん摂取するかにかかります。コーヒーに
はこの酸素摂取量を高める効果があり、体内の脂肪の利用量を増や
す効果も期待できます。
★抗酸化作用でがん予防
コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、強い抗酸化作用を持つポリ フェノールの一種です。がん発症のリスク軽減につながるといわれ
ています。
★計算能力の向上
コーヒーに含まれるカフェインは脳の中枢神経に働き、計算能力や
記憶力を高めると考えられています。
★香りとカフェインでリラックス
コーヒーの香りを嗅ぐと、リラックスしたときの脳波であるα波が
多くあらわれます。カフェインにはストレスを軽減しリラックスさ
せる効果が実験で確認されています。
生活習慣病、メタボリックシンドロームなどに関して、ご質問などがございまし
と考える、④コーヒーを飲んでから運動する、が基本です。
たら遠慮なくお知らせください。 勝山サテライトクリニック 西尾 ︵勝山クリニック 医師 西尾 敬︶
①空腹時に香りを楽しむ︵がぶ飲みをせず、ブラックで︶、②就寝前
には飲まない、③食後のコーヒーは、それ以後は間食をしないサイン
コーヒーに、交感神経の働きを促進し、脂肪の燃焼を助け、食欲を
抑える働きがあります。コーヒーをダイエットに上手にいかすには、
ダイエットの味方
飲み過ぎは禁物で一日五∼六杯
程度ならいいと思われます。
コーヒーを飲む量の上限は?
るキサンチン︵カフェインなど︶が血栓の原因となる血小板の働きを抑
制するためです。
たりするのが脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。コーヒーにはこ
うした血栓の形成を阻害する力があります。コーヒーに含まれてい
血管内壁にもコレステロールなどがたまります。そして突然やわらか
い血管の壁が破れて血の塊である血栓ができて小さな血管に詰まっ
善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールの酸化を抑える
効果があると考えられています。
スタイムです。実は、このコーヒー、心理的な要因だけでなく、医学的
にもさまざまな健康に役立つ作用があることが実証されているので
働き盛りの世代の方々にとって、コーヒーブレイクは貴重なリラック
平成19年10月15日発行
茜会 生活習慣病
小委員会
といった血栓性疾患は動脈硬化による血栓が引き起こす病気です。
長く使用している水道管にゴミがたまるように、加齢によって人間の
コーヒーブレイクは健康につながる?