MOVIX三郷 - 建築設備技術者協会

商業施設 特集
MOVIX三郷
シネマコンプレックスにおける設備計画の特徴
丸
山
晃
AKIRA MARUYAMA
(㈱松田平田設計 設備設計部 副主任)
はじめに
2.建築概要
「MOVIX」は㈱松竹マルチプレックスシアター
事 業 主
㈱松竹マルチプレックスシアターズ
ズにて開発・運営を行っているシネマコンプレッ
建物名称
MOVIX三郷
クスの名称で,1997年の1号店オープンから約10
所 在 地
埼玉県三郷市彦野2−25
年経過した現在,全国に18サイト,179スクリー
構 造
S造
ンを展開するに至った。現在も2ヵ所の工事が進
階 数 地上3階塔屋1階
行中であり今年中には200スクリーンを突破する
(シネコンエリアは2階,3階)
予定である。MOVIX14番目のサイトにあたる12
延床面積 7,054m2(シネコンエリアのみ)
スクリーンを所有するMOVIX三郷は2005年6月
工 期 2005年2月∼2005年5月(内装工事)
にオープンした。
設計監理 ㈱松田平田設計(建築・設備)
ここでは,MOVIX三郷の建築概要とともにシ
㈲プラスタック(インテリア)
ネマコンプレックスにおける設備計画の特徴を紹
音響アドバイザー ㈱ソナ
介する。
施 工 (内装工事)
1.シネマコンプレックスとは?
シネマコンプレックスとは,1つの建物の中に
複数のスクリーンを配置して映写室や改札口を統
〔建築〕
大和ハウス工業㈱
〔機械〕
㈱大気社
〔電気〕
㈱きんでん
〔インテリア〕
合し,複数の映画作品の上映を可能とすることで, 〔映像音響〕
効率的な運営を図った複合型映画館のことである。 スクリーン
㈱八洲クリエーション
㈱ジーベックス,ヒビノ㈱
12スクリーン・2,523席
その場で旅行先を決めて旅に出るように,見たい
〔シアター1〕 255席(うち車イス席2席)
作品をその場で気軽に選択して映画を見ることが
〔シアター2〕 141席(うち車イス席2席)
できることから,MOVIXではシネマコンプレッ
〔シアター3〕 141席(うち車イス席2席)
クスのイメージを空港に例えている。シアター内
〔シアター4〕 141席(うち車イス席2席)
の座席に関しては全席指定とし,段床によるスタ
〔シアター5〕 133席(うち車イス席2席)
ジアム型での座席配置により前の人の頭でスクリ
〔シアター6〕 189席(うち車イス席2席)
ーンが隠れるということがないようにしている。
〔シアター7〕 130席(うち車イス席2席)
前の席との間隔を1m以上確保することにより,
〔シアター8〕 185席(うち車イス席2席)
入退場を容易とし,座席には疲れにくい背もたれ
〔シアター9〕 174席(うち車イス席2席)
が頭まであるシートの採用,肘掛けにはカップホ
〔シアター10〕 229席(うち車イス席2席)
ルダーを設置することで飲食しながらの映画鑑賞
〔シアター11〕 518席(うち車イス席4席)
が快適にできるよう配慮することにより,飛行機
〔シアター12〕 287席(うち車イス席2席)
でいうファーストクラスの快適さの提供を目指し
※建物自体は㈱トステムビバがオーナーであり,
ている。
㈱INA新建築研究所の設計,建築は㈱戸田建設,
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写真−1 シアター内観(スクリーン面)
図−1 2階平面図
写真−2 シアター内観(映写面)
図−2 断面図
電気は住友電設㈱の施工による。1階はテナント
としてゲームセンター,ファーストフードが配置
され2階,3階のテナントとしてMOVIXが入居
ウンドの提供や,映写窓に高透過低反射ガラスを
した。
採用することにより鮮明な画像の提供を実現して
3.シアターの特徴
シネマコンプレックスは効率よくレイアウトす
いる(写真−1,写真−2)
。
4.平面計画
るためシアター同士の壁が隣接する配置となる。
客用エリアとなる2階平面図を図−1,建物の
シネマコンプレックスの入居する建物は大勢の方
断面図を図−2に示す。1階からの大階段で構成
が利用する複合施設となるケースが多く,建物自
されるエントランスを登ると非常に大きなロビー
体から発生する振動や,近接するテナントなどか
空間が確保されている。ロビーはチケットの購入
らの音に対しても配慮が必要である。それに対し
を行うチケットボックス,ドリンク類やポップコ
MOVIXのシアターは,音響アドバイザーの助言
ーン,ホットドッグなどの軽食を販売するコンセ
を得て独自の設計基準を採用している。床・壁・
ッション,映画関係のグッズを販売するストア,
天井の構成は遮音性能を確保する仕様とし,さら
インターネットでの事前予約によるチケットの自
に防振ゴムを最適に配置して隣接したシアターや
動発券機コーナー,トイレで構成されている。ま
建物の構造体と縁を切ることで外部からの振動・
た,ロビー面積が十分に確保されていることから,
騒音を極力抑えた劇場を構築している。
ゆったりとくつろぐことができるカフェをイメー
また,事業主の直接発注である映像・音響設備
ジする休憩コーナーも設置した。ロビーから12ヵ
は,シアターの規模に応じてバランスがよく臨場
所のシアターへ通じるホワイエの導入部であるウ
感豊かな迫力のあるサウンドを提供するスピーカ
ィケットはチケットのもぎりであり,チケット購
ーや,高輝度のスクリーンを採用している。それ
入者のみが上映時間に合わせてホワイエに入場で
に対応し,建築工事では,仕上げ材に吸音材と反
きる。ホワイエへの入場後もドリンクや軽食の購
射板を適切に配置することにより映画音声再生に
入が可能なようにサブコンセッションを配置した。
最適な残響音レベルの実現や,スクリーン裏のス
トイレはロビー側とホワイエ内にそれぞれに配置
ピーカー設置に合わせたバッフルボードを製作し
した。ホワイエに面して入口が配置されているシ
配置することにより,クリアでハイグレードなサ
アターは2階,3階の2層を利用して構成されて
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建築設備士・2006・10
写真−3 ロビー内観
おりホワイエ上部の3階では1室の映写機械室と
なっている。さらに,映写機械室の上部を各シア
写真−4 シアターゲート
ターの空調機を設置する機械室とした。
5.インテリア計画と照明演出
MOVIX三郷のインテリア計画は,ロビーでは
赤やオレンジといった暖色を配した明るいイメー
ジとし,ホワイエではグレー系の色を配した落ち
着いたイメージの仕上がりとした。天井のベース
写真−5 ダクト・配管貫通処理
照明についてもロビーは明るいイメージであり,
ホワイエは照度を落とした少し暗い印象の空間と
明を配置しているが,これは映画上映中などの暗
している。これは,照明を落としたシアター内で
い状況でも通路を認知させるためにシアターの計
映画を見る際に目を順応させるために配慮した照
画上で必要な設備となっている。
明計画である。
ロビーに配置されるチケットボックス,コンセ
ッション,ストアの照明計画は,照度設定を高く
明るく均一とすることを考慮した。
6.シアターの遮音処理・防振対策
空調用ダクト,排煙ダクト,スプリンクラー配
管や電線管の遮音壁の貫通は映写室天井内からシ
ロビーは,吹き抜け空間を利用して予告編を映
アター天井内への飛び込み部分に集中するが,貫
し出す大型スクリーンを設置した。その両側面に
通部は防火区画となることから確実に隙間を塞ぐ
はチップ型LEDを搭載した棒型デジタルライト
とともに,遮音上,鉛シートを貫通部周囲に貼り
を大胆に利用して作られた大型ディスプレイを設
付ける処理とした(写真−5)。
置し,スピーカーからのサウンドに合わせたイコ
また,前述にあるとおり,シアターは防振ゴム
ライザーのイメージ等,コンピューターでプログ
の配置等により,隣接したシアターや建物の構造
ラミングされたいろいろなパターン設定での演出
体と縁を切る構造としている。ダクトやスプリン
を行い,待ち時間でも退屈することのない,入っ
クラー配管などについては建物躯体支持となる部
たその場から楽しめるアミューズメント空間を提
分とシアターの構造体での支持となる部分がある
供している(写真−3)。
ためシアター導入後の支持には緩衝部を設けた。
ウィケットでチケットをもぎり,観客が入場す
る際には,12シアターのどこで映画が上映される
7.関係法規
かを視覚的に認知させるシステムを取り入れてい
シネマコンプレックスの建設計画においてポイ
る。本施設では,ロビー吹き抜けと同様のチップ
ントとなる関係法規を紹介する。シネマコンプレ
型LEDを搭載した棒型デジタルライトを利用し,
ックスの建設は非常にタイトなスケジュールでの
ゲートを面で光らせて色を切り替えることで観客
工事であることが多く,工事監理のスケジュール
を案内する演出とした(写真−4)
。
を押さえる点において,関係法規にまつわる検査
シアター内の通路部分や段床の通路部分には,
等を重要事項として捉えている。
テープライト,ステップライトと呼ばれるゴム製
7.1
のノンスリップ材にLEDライトを埋め込んだ照
シネマコンプレックスの営業にあたって,保健
興行場法,食品衛生法(保健所)
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所と協議を行い,興行場法における営業許可を受
ける必要がある。興行場法には建築プランに影響
を与える映画館の各所の構造や便器の個数に関す
る基準に加え,設備的には照度基準,換気設備に
おける基準が規定されており,その基準は地方自
治体によりさまざまである。本件では埼玉県興行
場法施行条例に基づいて計画した。
図−3 スクリーンでのMOVIX禁煙表示
便器の個数に関しては,シアター面積や収容定
員によって設置個数を決める基準となっている。
照度基準は入場者が利用する場所について指定
されており,本件では20ルックス以上であった。
興行場については,上演中または上映中の照度も
0.2ルックス以上と規定されているが,映画館に
ついては上映中にムラなく均一の照度を確保する
のは難しく,それに関しては説明を行い,ご理解
いただいているのが実情である。
換気設備については,一般的に外気取り入れ量
についての基準が設定されていることが多く,空
図−4 シアター空調フロー図
調機の能力選定のポイントとなる。本件では外気
取り入れ量についての基準はなかったため,ビル
管理衛生法における環境基準を満たす計画とした。
8.空調・換気設備計画
そのほか,保健所の協議としては,コンセッシ
シアターやロビーといった大空間の空調を行う
ョンで飲食物の販売を行っていることから,食品
ために,空調機の設置スペースや機器の荷重は,
衛生における飲食店営業許可を受ける必要があり,
建築プランを計画するうえでの重要なポイントで
計画に反映している。
ある。初期段階でなるべく機器の設置スペースに
7.2
消防法
大勢の観客が集客されるアミューズメント施設
として,避難計画や防災計画は運用と合わせて消
ついての検討を同時に進めていくことが望ましい。
本施設においても建物設計側と数回協議を行い効
率のよい空調機スペースを確保するに至った。
防署と綿密に打ち合わせを行い,建築計画に反映
8.1
している。
ランニングコストを考慮し,ガスを熱源とする
シアター内設置の誘導灯を上映中に消灯するシ
ステムは平成11年に消防法での法令化により一般
空調システム
ガスヒートポンプエアコンとした。
シアターおよびロビーでは,室ごとでのきめ細
化されている。
かな空調制御の要求を考慮し,床置ダクト形の空
「禁煙」,
「危険物の持ち込みの禁止」,
「火気厳禁」
冷パッケージエアコンを採用した。事務室や映写
といった禁止行為の表示といった映画館に必要と
機械室などのバックヤードは,営業時間外での空
される表示に関しても,条例化されている。運用
調運転やその室の使い勝手を考慮したゾーニング
においては,上映前におけるシアターのスクリー
を設定し,空冷パッケージビルマルチエアコンを
ンの映像での周知やロビーの大型スクリーンの映
採用した。
像やアナウンスによる周知も行っている
(図−3)。
8.2
シアター空調フローおよび消音計画
興行場法,消防法について喫煙所を確保する法
シアター内の空調フローを図−4に示す。映画
令があり,シネマコンプレックスの計画において
上映中での空調による音が気にならないようにす
は大きな面積を確保する必要があった。近年制定
るためのポイントは,空調機自体の発生音の消音
された健康増進法における受動喫煙の防止により,
であり,シアター内に設置する制気口までのダク
全面禁煙とすることで喫煙所の設置は免除された。
ト計画が重要となる。消音計算によりサイレンサ
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建築設備士・2006・10
ーおよび消音エルボを設置するほか,ダクト内風
以降のサイトでは自動洗浄を標準化している。
速も低速にて計画した。また,入口扉の開閉障害
女子トイレには男児小便器の設置も標準化され
の防止や,風切り音をさせないためにサプライと
ており,家族連れで楽しむアミューズメント施設
レターンのバランスによる圧力差をなくすように
としても視野を向けている。
風量調整も重要である。
8.3 換気設備
シアターの換気については,興行場法,ビル管
理衛生法に基づいて,必要外気量をシアター空調
機に取り入れる第1種換気としている。映画館で
9.2 給湯設備
コンセッション裏厨房内のシンク部分,従業員
事務室内の湯沸しコーナーに貯湯式電気温水器を
設置した。
9.3
コンセッション廻りの給排水計画
の特殊な換気設備として映写機の排気があげられ
コンセッションと厨房に設置される機器の設置
る。映写機械室に設置される映写機は高熱を発生
と調整は事業主の直接発注の工事にて施工される
するキセノンランプが内蔵されており,排熱は空
が,機器に必要な給排水対応は衛生設備工事にて
冷によるもので映写機上部にある排気接続口にダ
用意している。
クトを接続し,映写機と連動する排気ファンを設
置している。
接客カウンターに設置されるドリンクディスペ
ンサーはシロップ液と水と炭酸をミックスするシ
ロビー,ホワイエにおいては客用便所やコンセ
ステムであり,事業主の直接発注工事で施工され
ッションのポップコーンマシーンなどの排気要素
るが,厨房内に設置されるシロップタンクよりホ
が多く存在する。ロビーの空調機にはそれらの排
ースにてドリンクディスペンサーへ導く必要があ
気とバランスをとることができる給気を取り入れ, り,そのホースを通すための鞘管も設備工事で用
ロビー内は正圧を確保する計画としている。
8.4 自動制御設備
シネマコンプレックス事務室にて客用エリアの
ファンの発停,重要機器の状態・警報の監視,シ
アター内の温度・湿度の表示をするためにタッチ
パネル式の監視盤を設置している。空調機の発停
は空冷パッケージエアコンメーカーの集中コント
ローラーを設置した。
9.衛生設備計画
給水は建物外部に設置された受水槽から加圧ポ
ンプにより供給されており,シネコン区画導入後,
意している。
また,食品衛生法の営業許可の基準にて必要と
なる手洗器をコンセッションと厨房に設置した。
厨房機器は全て電気式であり電源の供給は電気
設備にて行っている。
10.電気設備計画
受変電設備およびシネマコンプレックス設置の
盤までの幹線設備が建物側の工事で施工され,盤
以降の二次側を内装工事としている。
10.1
シアター・映写機械室の電気設備計画
映像・音響設備の機器類の設置と調整は事業主
メーター以降を内装工事としている。主な供給場
の直接発注の工事にて施工されるが,電源の供給
所は便所とコンセッションと厨房部分である。排
やスピーカーのケーブル,スクリーンサイズに合
水については,シネマコンプレックスの入居した
わせた幕の調整のためのマスキングモーターや難
2階スラブの立ち上げまでを建物側の工事にて施
聴者用のアンテナの制御線などは電気設備工事に
工している。下部が他のテナントとなっているこ
て対応している。映写・音響設備に必要な電源盤
とから上部の防水処理も含めて調整が必要であった。
はシアターごとに映写機械室に設置しており,映
9.1 衛生器具設備
写機や上映しながらフィルムの自動巻き取りを行
衛生器具の選定は節水と清潔感を考慮したもの
うプラッターと呼ばれるフィルム台やアンプラッ
としている。ハンドドライヤーの設置は初期の段
階から標準化しているが,本施設ではMOVIXで
クへの電源を供給している(写真−6)
。
シアター内の照明電源は,映写機と連動し調光,
初めて洗浄暖房便座と女子トイレエリアにパウダ
消灯するために,映写機の付属設備を中継して供
ーコーナーを採用した。大便器の洗浄システムは
給している。建物側の工事としているシアター内
レバー式フラッシュバルブとしているが,本施設
の非常照明や誘導灯の電源についてもシアター電
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ピーカーが設置されている。このため,業務用放
送としては映画上映前の入場を案内するための設
備を必要とするのみである。もぎりであるウィケ
ット部分でワイヤレスマイクによりアナウンスを
行い,ロビーエリアに設置されているスピーカー
により放送が可能なシステムを設置している。
非常放送は建物側の工事として全館に設置され
ているが,業務用放送とは切り分けて,非常時の
写真−6 映写機械室
みの利用としている。
10.4
ITV設備
源盤を利用して供給しているほか,誘導灯を映写
シネマコンプレックス事務室内で各所の混雑状
機との連動により消灯させるための信号装置の設
況を確認するためにロビー,ホワイエ部に回転式
置スペースも確保している。
ドームカメラを設置している。
以前は,映画上映に合わせて広告も予告編と同
10.5
炎感知器設備
様に映画本編のフィルムに付け足して上映されて
シネマコンプレックス内は全面禁煙としている
いたが,最近は映画上映のない入場時間にもスク
が,死角となる便所内での喫煙を防止するために
リーンは広告として使用されており,映写機とは
警告のために炎感知器設備を設置している。
別にデジタルプロジェクターを設置し,映写機械
室に設置されたサーバーに蓄積されたデータによ
おわりに
り各シアターに映像を配信している。まだ対象作
MOVIXは,週刊ダイヤモンド誌(2006年6月
品が少ないが,デジタル映写機(DLP)による
24日号)の調査にて顧客満足度の総合ランキング
映画上映もメインシアター部分に導入されてきて
10位,アミューズメント業種においては3位と公
いる。これらの電源の供給やLAN・同軸配線に
表された。㈱松竹マルチプレックスシアターズの
ついても電気設備にて対応している。
開発・運営スタッフの「進化する映画館」を作り
10.2
販売・発券管理システム設備
あげるためのきめ細やかな気遣いを見ていると納
チケットボックスやインターネットでの事前予
得できる結果であると思われる。設計および工事
約によるチケットの自動発券機コーナーでの発券,
監理という立場でその結果に対して少しでも協力
上映時間やチケットの売れ行き状況の案内表示の
ができていたとしたら,うれしいことだと感じて
ための液晶ディスプレイ,コンセッションの入金
いる。
管理については,コンピュータにより管理された
最後に,設計から施工に至るまでご協力を頂い
独自のシステムを導入しており,事業主の直接発
た全ての方々と,快く本原稿の公表にご快諾いた
注の工事にて施工される。電源の供給やLAN・
だきました㈱松竹マルチプレックスシアターズの
同軸配線については電気設備にて対応している。
皆様にこの誌面をお借りして,心から御礼申し上
10.3
放送設備
シアターには映写・音響設備が配置されている
げます。
(平成18年7月20日 原稿受理)
ほか,ロビーには予告編上映用のスクリーンとス
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建築設備士・2006・10
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