ラオス (373KB、2015年10月)

ラオス医療情報
以下は必ずしも最新の医療事情ではありません。詳細(特に緊急時対応や予防薬の服用方
法など)については現地医療事情に詳しい医療専門家から常に最新のアドバイスを受ける
ようにしてください。
最新更新履歴:2015 年 10 月更新
1.赴任前の準備
(1)予防接種
入国に際し義務付けられている予防接種はないが、長期滞在の方は、破傷風、A 型・B 型
肝炎、狂犬病、日本脳炎及び腸チフスの予防接種を受けることが望ましい。首都ビエンチャ
ン市内の Center Medical de l‘ Ambassade de France Embassy Medical Center ((CMAF
Clinic))、Alliance International Medical Center ((AIMC))、又は LAO ASEAN 病院では WHO
が推奨する安全、且つ有効なワクチン接種を受けることができるが、ワクチン接種スケジュ
ールが日本とは違う場合もあるので、日本で完了する事が望ましい。
予防接種の為に医療機関を受診する場合、予防接種歴を確認される事があるので、接種
記録を持参したほうが良い。
(2)その他の準備
ラオスの地方都市には個人経営の歯科クリニック、公立病院の歯科があるが、技術、設
備面で信頼できる歯科を見つける事は困難である。
首都ビエンチャンで日本人が利用する事が多い歯科は、CMAF Clinic 内歯科、IDC
(International Dental Clinic) 、TSK Dental Clinic の 3 か所があるが、いずれも応急処置が可
能なレベル。歯科は治療を済ませてから赴任することが望ましい。
コンタクトレンズ取扱店も開業し、ソフト用ならビエンチャン市内で購入できるが、種類が多
くないことから持参が望ましい。コンタクト洗浄液は、ソフト用洗浄液しか入手できず、ハード
使用中の場合は本邦より洗浄液を準備してくる必要がある。眼鏡は、ビエンチャン市内のク
リニック AIMC で、乱視用、遠近両用などウドンタニに発注(1 週間から 10 日を要する)し日
本製・フランス製・韓国製等を購入することができるが、予備を持参することを勧める。
現在、内服治療中であれば滞在中の服用分を可能な限り持参したほうが良い。
ビエンチャン市内のクリニックに英文診断書(薬の商品名でなく成分名と用量を記載したもの)
を持参すれば、日本での処方薬と同じ成分または近い成分の薬を処方をしてもらえる場合も
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あるが、処方された薬で代替薬となるか日本の主治医と相談できる環境を整えておくべきで
ある。
2.医療事情
(1)医療機関
首都ビエンチャンには、旅行者/駐在員を対象として英語でのコミュニュケーションが可能な
私立クリニックが二カ所と私立病院(Lao Asesen 病院)一カ所があり、一般診察、予防接種、
健康診断に利用できる。
2013 年にオープンした Lao Asean 病院は 24 時間体制で救急外来、入院ベッド 20 床を有し
ており、外国人が入院できる施設とサービスを提供しているが、食事については朝食のみ。
CMAF Clinic は多くの在住欧米外国人が利用している。フランス人歯科医が同医院内に
歯科も開院している。必要であれば整形外科医、皮膚科医、婦人科の診察をアレンジしてく
れる。メインの医師はベルギー人の内科医で、小児の相談にも応じてくれる。医院なので診
察は月曜から土曜日で日祝日、及び夜間は休診。入院施設はないが、24 時間対応の医師
の携帯電話に連絡すれば、夜間・休日の緊急時の診察や往診に対応してもらえる。同クリニ
ックには、レントゲン設備がない。
AIMC も同じく入院施設をもたないクリニックである。タイの私立病院である Watthana
Group が 2011 年にビエンチャン市内にオープンした。内科がメインで、その他週 1~2 回ほ
ど皮膚科、眼科、小児科、産婦人科の診察を受けられる。施設内には X 線撮影・マンモグラ
フィー・超音波設備を有しており、臨床検査室もある。また、観察室が 2 室あり点滴投与を受
けながら経過観察も可能である。
2 つのクリニック以外にラオスの中核病院であるマホソット病院に旅行者/駐在員対応窓口
がある。
国立、県立病院に関しては、近年、各国の援助にて施設や器具などは充実してきており、
地方でも CT 検査を受けられる県病院がある。しかし、医療機器のメンテナンスが良好な状
態でなかったり、技師が不在等の理由で機器があっても稼働していないケースがある。公立
病院での検査については、緊急の場合でも病院勤務の医師の指示書が無ければ受けられ
ない為、精密検査や経過観察が必要な場合は、ビエンチャン市内のクリニック医師の紹介
状を持って、タイ・ノンカイの Wattana 病院、ウドンタニの Aek Udon International 病院、BKK
Udon 病院を利用する駐在員も多い。
また、公立の医療機関は、入院時の食事サービスはなく、寝具も自分で持参しなければな
らない場合もある。完全看護の体制ではない為に、医師より処方箋を受け取り、付添が院内
外の薬局に行き、医薬品を購入し、医師/看護師に渡し、処置、手術が実施される。ラオス国
内で外国人/駐在員が一人で入院する事はコミュニュケ―ション、医療体制から困難である。
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1994 年 4 月にメコン友好橋が完成してからは、タイへの入国も容易になった。ビエンチャン
からタイ・ウドンタニまでは、出入国の手続きも含め約 2 時間を要する。但し、橋の通行時間
は 6:00~22:00 であるため、夕方に何らかの症状がある時は我慢せずに、橋が閉鎖する
前に出国して受診することを勧める。
ビエンチャンで日本人が利用する医療機関は次の 4 ヶ所である。
① C.M.A.F (Center Medical de l‘ Ambassade de France)
クリニック正面
診察室
所在地:Boulevard. Kouvineg, Simuang, (Nong Chan Park の向かい)
電話:021-214150 緊急時医師携帯(24 時間対応)020-6554794(往診可)
診療時間:月、火、木、金 8:30~12:00、13:30~19:00
水 8:30~12:00、13:30~17:00
土 9:00~12:00 日祝日は休日
診療科目:内科・歯科・整形外科・皮膚科・婦人科:要予約
理学療法:要予約 (1 セッションは 30 分)
言語療法:予約により診療あり
備考:・2007 年オープンのベルギー人医師の private clinic。
・設備:心電図、超音波、検査室、薬局、経過観察用ベッド1床。
・レントゲン機器、入院施設はなし。
・ワクチン、医薬品はフランスから輸入。
・日本語対応は不可。
・予防接種有り。
支払はドル・キップ・バーツ・ユーロいずれかの現金のみ。
② Alliance International Medical Clinic(AIMC)
クリニック正面
外来
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所在地 Sikhonttabong District (空港近くの HONDA 敷地内)
電話:021-513095 以下外来診察時間外の診察は受け付けていない。
診療時間: 内科: 月~金 8:00~20:00
土 8:00~17:00
小児科: 月~金 曜日により勤務時間が違う
産婦人科: 週 1 回(土曜日)
皮膚科: 週 1 回(木曜日)
各種予防接種あり。
小児科、産婦人科、皮膚科は、スケジュール変更があるので要確認
設備:レントゲン、超音波、マンモグラフィー、検査室、薬局、
ショートステイ用ベッド 2 床。
備考:2011 年 6 月タイ・Wattaha Hospital の系列クリニックとしてビエンチャン市内に新規オ
ープン。タイ人医師が診療をする。看護師複数名が勤務。医師、看護師とも英語、ラ
オス語での会話が可能。
緊急入院が必要な場合は、系列病院の Nonkhai Wattana General Hospital に救急
車の手配を依頼することができる。救急車には看護師が同乗する。
支払いは、ユーロ、US ドル、バーツ、キープ現金、クレジットカード可((注)ラオスで
クレジットカードを利用する場合は 3%の手数料が掛かる)
③ Lao ASEAN Hospital(ラオス初の私立病院) 元セタテラートインターナショナルクリニック
病院前景
入院個室
所在地:Khamphengmeuang Road, Donkoi village, Sisattanak District,
Vientiane,
電話:021-330374/5、又は 021-330445~7
FAX:021-330376
Web:www.lms.la
e-mail:[email protected]
診療科目:内科、消化器内科、小児科、産婦人科、放射線科、
入院ベッド:20 床(全個室)
設備:24 時間オープン救急外来、臨床検査室、レントゲン、超音波、内視鏡、
心電図、理学療法室、健診車
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備考:2013 年夏にオープンしたラオス初の私立病院、台湾人医師 1 名、ラオス人医師 2
名の計 3 名が常勤医。タイ人、パキスタン人のマネージャー、フィリピン人のレントゲ
ン技師、フィリピン人、タイ人、ラオス人の看護師が常勤。
入院費用:475,000Kip~1,120,000Kip/泊(≒6,000 円~14,000 円/泊)
④ 国立マホソット病院内
インターナショナルクリニック(外国人専用)
クリニック正面
CTスキャン
所在地:Fa Ngum 通り
電話:214022
FAX:214021
受診時間:24 時間(8:30~16:00 は、外来診療を行っているが、夜間の緊急は担当医師
が対応する。)
診療科目:一般内科、必要時はマホソット病院(総合病院/CT 有り)に送る。
備考:国立マホソット病院の敷地内にあるクリニック。入院は全て個室でトイレ、シャワー付
きだが、建物は老朽化しており設備も古く、食事や寝具のサービスがないため、付
添者が全て用意をすることになる。看護師はラオス語しか話せず、英語でのコミュニ
ケーションは難しい。
(2)緊急時の対応と措置
旅行者/在留邦人、ラオスの富裕層の人々は、緊急傷病時にタイの病院へ行くことが多い。
ビエンチャンであれば、ウドンタニ(約 70km)の Aek Udon International 病院や BKK Udon 病
院へ移動するのが最も早いが、定期便を利用してバンコクへ移動することもある。
陸路での患者搬送の場合は、ビエンチャン市ならノンカイかウドンタニの病院、カムアン県
ならナコムパノムの病院、サバナケット県ならムクダハンの病院、チャンパサック県ならウボ
ンラチャタニの病院に依頼すれば、救急車でラオスまで患者を迎えに来てくれる。北部は一
旦ビエンチャンまで移送するか、ルアンパバーンからチェンマイやバンコクへ空路で行くこと
が可能である。
国立、県立病院は救急車を保有しているが、タイの車両保険に加入していない車はタイに
入国できない為、通常救急車でタイ側医療機関への移動は、ラオス、タイ両国の車両保険を
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持っているタイ側医療機関の救急車となる。
国境を閉鎖する夜間(22 時~6 時)搬送の場合は以下の注意を要する。
 ラオス側は夜間(22:00~6:00)でも緊急時であれば友好橋を通過させてもらえるが、タ
イ側からラオスへの入国は出来ない為、タイ側救急車は国境で待機することになる。
 ラオスで手配した車で橋を渡り出国の手続きをして依頼したタイ(ウドンタニ)の救急車
に乗り換えて病院へ向かう。この場合、国境閉鎖時間は、タイイミグレーションも閉鎖す
るので入国スタンプが無いまま入国することになるため、翌日以下の手続きが必要とな
る。
 タイ側の医療機関で夜間入院したことを証明したレターを発行してもらいラオスに戻る
(イミグレーションでの手続きには時間を要する)。または、医療機関によっては、病院ス
タッフが入国管理事務所まで行き、出入国の手続き(入国スタンプ)を行ってくれるサー
ビスがある(有料)
タイ側の病院は対応もよく、医師の信頼度も高い。更に私立病院であれば、様々なサービ
スを受けられるので、帰路の車の手配などの相談も可能である。
3.医薬品、衛生用品
(1)携行することが望ましい医薬品
日本製の胃腸薬、湿布薬に当たるものは入手できない。また、慢性疾患治療薬を常用し
ている方や、皮膚科の薬を使用している方、使い慣れた薬がある方は日本から持参したほう
が良い。外国製の虫除けスプレー(アロマ配合のもの、DEET30%のもの)があるが、皮膚の
弱い方や DEET の副作用が気になる方は、防蚊対策用品も日本から持参した方が良い。
下痢のときに必要になるバランス飲料剤として ORS があるが、味に馴染めない人が多い
ので、粉末のポカリスエットがあれば便利である。但し、これらはタイ・バンコクで購入可能で
ある。コンタクトレンズ使用中の方は、洗浄液や保存液など持参する必要がある。
(2)現地で調達できる医薬品
一通りの薬品が入手できる。ドイツやベルギー等のヨーロッパ製は高価で、同じ成分でも
タイ、ベトナム、ラオス製は安価である。但し、薬の説明はすべてタイ、ベトナム、ラオス語で
書かれており、英語の説明がない事が多い。中国系経営の漢方専門の薬局には漢方胃腸
薬がある。ポピドンヨードガーグルや発熱時の冷却シートもビエンチャン市内の薬局で購入
できる。
入院患者は、抗生剤や点滴等の薬剤だけでなく、注射器からガーゼなどの医薬用品まで
医師の処方箋に基づき家族が薬局で購入し病院に渡して治療を受ける。
抗生物質は処方箋がなくとも購入可能であるが、病院を受診し正しい処方を受けることを
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勧める。解熱鎮痛剤“パラセタモール”はどこの薬局でも購入可能であり小児用シロップもあ
る。
(3)現地で調達できる衛生用品
生理用品は購入可能だが、タンポンは入手不可能。
(4)薬局
医薬分業体制であるが、医師の処方箋がなくても自由に購入できる。各薬局でタイなどか
ら仕入れる為に、同じ薬でも値段は薬局ごとに異なる。また市中薬局は病院よりも、良い薬
をそろえているところが多い。
空調設備が整えられていない薬局では、薬品の保管に不安があることがあるため注意が
必要である。
<医薬品を使用する場合の留意点>
日本と同じ商品名の薬でも、成分含有量が日本のものと異なることがある為、購入時には
成分と有効期限の確認が必要である。
4.妊娠、出産、育児
(1)妊娠した場合の対応
当国で、産婦人科で分娩室と新生児室があるのは、公立病院のみ。ラオスには、異常分
娩や新生児に異常があった場合に迅速に対応できる設備がなく、妊娠中にデング熱やマラ
リア等に罹患する危険性もあり母子の生命に関わる問題が生じる可能性があるためラオス
での出産は勧められない。安定期に入り移動が可能な時期に日本へ帰国して出産すること
を強く勧める。
帰国までの妊婦健診はタイ(ウドンタニの Aek Udon International 病院や BKK Udon 病院)
で受けることができる。
なお、各航空会社によって、搭乗できる妊娠週数が異なったり、搭乗時に医師の証明書
の提示が必要となったりするので事前に情報収集をしておく必要がある。
(2)出産後の対応
産後の児に対する予防接種と乳幼児健診は、ビエンチャン市内の二カ所の私立クリニック
で可能である。
(3)育児
育児用品は、哺乳瓶、紙おむつ、粉ミルク、ベビーソープとひととおり入手できる。乳幼児
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の衣類は最近タイ製品が増えてきている。ビエンチャンよりウドンタニへ行って選んだ方が品
揃えも多く、より質の良いもの、好みのものが購入可能である。タイではタイ製の日本メーカ
ーの粉ミルクもある。
乳児を育てる上で、防蚊対策も重要である。またベビーベッドにアリが入ることもあるので
注意を要する。
また、ベビーシッターに育児を依頼する場合は、日本人の求める清潔と育児に関する考え
方に相違があるため、満足出来るベビーシッターを見つけることは困難を伴うことが多い。
5.手術
(1)現地で可能な手術
診断、衛生管理、術後管理等を考慮すると、緊急手術以外はラオスでの手術は避けたほ
うが良い。
(2)手術設備の状況
医療機器・器具は新しいものが入っている。しかし、衛生物品の取り扱いや、消毒は適切
であるとは言えない。
(3)その他の留意点
緊急事態になる前に、症状があったら早めに対応する事が賢明である。また、飲酒運転
による交通事故が多いため、携帯電話のほかに、緊急時連絡先が分かるもの(ID など)を常
に携帯しておいた方が良い。
6.現地での傷病
(1)一般の疾病
肺炎などの呼吸器疾患、下痢、脳循環器疾患が主要な疾患である。また交通量の増加に
より交通事故が多い。
(2)風土病、感染症
マラリア、デング熱がみられる。マラリアは 1990 年代後半から開始された大規模なマラリ
ア対策の結果、マラリアの罹患率、死亡率共に低下してきているが、南部のセコン県、アタプ
ー県、サバナケット県、サラワン県に発生が集中しており、流行度は地域差がある。同地域
に赴任、或いは出張に出掛ける際は防蚊対策を講ずる必要がある。
デング熱については、4 月~10 月の雨期に全国的な流行がみられる。2012 年のデング
熱罹患者数が 1 万人だったのに対し、2013 年は 3 万人が罹患しており、感染者は、農村部
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より首都ビエンチャン市の方が多い。屋内外問わず、防蚊対策を講じ、日頃から体力の保持
に留意することが予防につながる。
2007 年 3 月初旬に鳥インフルエンザに罹患して 2 名の死亡者がビエンチャンで発生した。
世界的にも、また隣国ベトナム、カンボジアでは鳥インフルエンザ発生の報告があり、ラオス
もその動向に目が離せない状況である。
マラリアとデング熱に加えて、肝吸虫症、鉤虫症、線虫症や赤痢アメーバによる寄生虫疾
患があるため、半生の淡水魚、豚肉、牛肉の接種には充分な注意が必要である。蚊に対し
ては十分な予防策と注意が必要である。
(3)有害動物、病害虫
当国内には、野良犬が非常に多く、咬傷に注意が必要である。特に乳幼児には近寄らな
いよう指導が必要である。また、まれではあるがコブラなどの毒蛇やサソリがいる。庭のたま
り水などがデング熱を媒介する蚊の発生源となるため、周辺にたまり水を作らないよう注意
する。
7.保健衛生
(1)飲料水
一般の市民も市販のボトルウォーターを飲料水としていて、大瓶で購入している。また、ど
こでも 1.5ℓ や 500ml の瓶が購入可能である。地方でもプラスチック容器入りのボトルウォー
ターが出回っている。地方出張や農村への出張時は井戸水や河の水が多いので注意が必
要である。浄水場での水は各家庭に供給される段階で水道管の不備により飲用水の汚染
が考えられるが、充分煮沸すれば問題はなく、飲料水として利用できる。
(2)濾過器の入手
濾過器は購入可。(実際のところ飲料水を購入できるため、使用している人はほとんどい
ない。)
(3)その他の留意点
インフルエンザ予防接種を推奨する。
季節による大流行はないが、乾季で温度が下がってくる時期にインフルエンザの報告が
多くなる。また、隣国タイとは、経済的、地理的に密接な関係があり、タイの流行時期の 7 月
頃にもインフルエンザの患者が増加する。
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