ベネズエラ (201KB、2012年5月)

ベネズエラ医療情報
以下は必ずしも最新の医療事情ではありません。詳細(特に緊急時対応や予防薬の
服用方法など)については現地医療事情に詳しい医療専門家から常に最新のアドバ
イスを受けるようにしてください。
最新更新履歴:2012 年 5 月
1.赴任前の準備
(1)予防接種
入国に際して義務付けられている予防接種は特にないが、黄熱病、破傷風、狂犬
病、A型肝炎、B型肝炎の予防接種は受けておいたほうがよい。他国へ出国の際や
地方に出向いた際、黄熱病の予防接種証明書がないと搭乗(入国)を拒否されたり、
通行を禁止されることもある。
新生児、乳幼児の予防接種は現地でもひととおり受けられるが、ワクチンの種類や
接種の間隔も異なるので、できるだけ本邦で済ませることを勧める。アレルギーのあ
る子供や、基礎免疫獲得前に赴任する場合などは、赴任前にかかりつけの医師とよ
く相談しておいたほうがよい。
(2)その他の準備
歯科医は多く、小児歯科などもあるが高額なので、できるならば日本で治療を済ま
せておいたほうがよい。疾患や持病のある人は、赴任前にかかりつけの医師などに
相談し、薬剤の一般名、用法、用量を記載した英文の診断書を作成してもらうこと。念
のため3カ月分程度の薬剤を準備しておくことが好ましい。
眼鏡やコンタクトレンズの類は予備を持参したほうがよいが、現地でも入手可能であ
る。大きなショッピングセンター内にはたいてい眼鏡店があり、検眼師がいる。フレー
ムは国産を始めイタリア製などの輸入品も多く、レンズはアメリカ製が多い。偏光レン
ズをつくる場合は、受け取りまでに日数がかかる。コンタクトレンズのソフトと酸素透過
性レンズは、大部分がアメリカ製である。使い捨てコンタクトレンズは、今のところ日本
より安い。洗浄用具、薬品、小物類も一応揃っている。
2.医療事情
(1)医療機関
医療機関は大きく分けると公立病院(ホスピタル)、個人開業医、クリニカに分けられ
る。公立病院は低料金だが、常に大変込み合っており、医療品や薬品も不足していて、
衛生上の問題もあるので、個人開業医かクリニカの利用を勧める。
クリニカとは、検査室、レントゲン室、手術室、分娩室、入院施設、救急などの近代
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的な設備が整ったビルに、テナントとして個人開業医が入っている医療機関である。
ただし、立派なクリニカにオフィスを構えていても、必ずしも名医とは限らないので、医
師を選ぶ時は十分な注意が必要である。
個人開業医はアパートなどにもオフィスを構えている。個人開業医のオフィスには
医師と秘書だけがいて、検査が必要な場合は、先にクリニカで検査をしてから診断を
受けることになる。また、分娩、手術、入院などは、契約によってはクリニカの施設を
使うこともある。診察はほとんどが予約制。医薬分業で、患者は医師に処方箋をもら
い、薬局で薬を買う。たとえば Clinica El Avila の場合は、PB(地上 1 階)に薬局が
あるので、そこで薬を買う。ただし、ここを使わず、街の薬局を利用してもよい。また、
病院の医師に処方された薬が院内薬局にない場合もあり、他の薬局を必然的に利用
しなければならないこともある。薬局は各地区に 1 軒あり、当番の薬局は 24 時間、
土・日曜日・祝日も開業している。当番制薬局は、昼でも夜でも表に「ツルノ(Turno)」
というネオンサインが目印。
医師は予防接種以外の注射は行わず、注射が必要な時は薬局で注射器と薬を買
い、注射を行える資格を持っている人を探すことになる。薬剤師は注射することがで
きるが、薬局で適任者が見つからない時は、クリニカの救急(エメルヘンシア)に薬と
注射器を持っていき、有料で注射してもらう。
主なクリニカは、次のとおりである。英語が多少わかる医師も多いが、診療を受ける
ためにはスペイン語も必要である。
Clinica ElAvila、Clinica IDET、Policlinica Metropolitana C.A. などが多く利用され
ている。
<クリニカ>
・Clinica El Avila
Av. S.J.Bosco y 6a Transv.,Altamira
TEL:0212-276-1111 (代表)、
0212-276-1660、
0212-276-1013(救急/Emergencia)
診療時間:救急は 24 時間。
・Clinica IDET
Av. Luis Roche Altamia
TEL: 0212-285-271(代表)
0212-285-8929(救急)
救急は 7 時から 19 時まで(12 時間)
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・Hospital del Clinicas Caracas
救急は 24 時間。カラカスで最も設備が充実しているが、最も費用が高
い。診療の場合は、それぞれの科の医師に問い合わせる。ほとんどの
病室がトイレ・シャワー付き。
・Policlinica Metropolitana C.A.
Calle A‐1, Urbanizacion, Caurimare
TEL:0212-908-0100(代表)
救急は 24 時間。
ドクター、アパルセーロ氏(Dr. Miguel Aparcero 、電話:0212-986-6787、Room
2V)は胃腸科が専門で、日本へ留学した経験があり、夫人が日本人でもあるため、あ
る程度の日本語はわかる。
診察時間 7:00~12:00(月~金、要予約)。
(2)緊急時の対応と措置
かかりつけの医師がいる場合は、休日や時間外でも電話で応じてくれることが多い
が、それ以外は、重病でなくてもクリニカの救急(エメルヘンシア)を利用する。クリニ
カの救急では、常駐しているのは内科医、小児科医で、Clinica El Avila(アビラ病院)
が、必要に応じて専門医を呼ぶシステムになっている。救急用の入口は、通常の外
来入口とは別のところにあり、車が横付けできるようになっているので、自分の車やタ
クシーで行く場合も、そこに付ける。救急を利用する場合は、まず病院に電話を入れ、
必要な医者を手配しておいてもらうこと。
<救急車を呼ぶ方法>
救急車は、病院に運んでほしい時以外に、急に治療が必要な時にも呼ぶことがで
き、救急車に乗っている医師やスタッフが診察、治療、注射や薬の処方までしてくれる。
消防の救急車は、居住地域によって取扱われ方が異なる。救急車の出動・治療費は、
居住地区の救急車を使用した場合は無料である。ただし、住人でない場合事情は異
なる。たとえば、居住地区とは異なる地区で働いていて、脚の骨を折った場合、「171」
に電話をかければ救急車が来て、応急のギブスなどを付けて居住地区の病院に運
んでくれるが、病院に着いたとたんギブスをはずして帰ってしまう。また、移送先が公
立病院の場合は、治療に必要なものが揃っていないので、注射器、ガーゼ、薬、ギブ
スなどの治療に必要なものをすべて、近くにある薬局に買いに行かなくてはならない
こともある。
また、日本人が多く住むスクレ地区のサンタ・エドビヒスには、公共の救急車サービ
スはないので、Rescarven(レスカルベン)、Sanita(サニタ)などの保険会社の救急車
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を呼ぶことになる。保険に入っていないとこの救急車を呼べないので、注意が必要で
ある。なお、「117」に電話してもあてにならない場合もあるので、その場合はかかりつ
けのクリニカに行って診てもらったほうがよい。
<旅行中の場合>
旅行中、カラカス以外の地でよい医師を見つけることは非常に難しいが、一流ホテ
ルには委託医師がいる。地方で救急車が必要な時は、次の携帯電話各社のエメル
ヘンシア(救急)に電話して依頼するとよい。
・Movistar :「911」
・Mobilnet :「*1」
・Digitel :「112」
3.医薬品、衛生用品
(1)携行することが望ましい医薬品
経済悪化のため、ボリバル通貨が暴落している上に、外国為替が政府によって管理
され、薬が輸入しにくくなった時期があり、現在でも医療品や医薬品不足が心配され
ている。必要なものは可能な限り日本から持参したほうがよい。
しかし、ベネズエラでは、個人による医薬品の輸入は禁止されているので、万一税
関で荷物を開けられ見つかった場合は、英語もしくはスペイン語の処方箋を見せ、個
人の使用のためであり、どうしても必要であることなどを主張するといった交渉が必要
になる。荷物に新品で同じものがいくつも入っている場合は、赴任後に日本から小包
などで送っても、見つかれば没収される可能性が高い。
日本人に多い疾病の風邪は、喉がひどく痛む、せきが長く続く、下痢や嘔吐を伴う
など、症状はさまざまである。現地では医療機関の診療時間が短く、仕事を休まない
と診てもらえないことが多いので、使い慣れた風邪薬があれば日本から持参してきた
ほうがよい。
そのほか、胃腸薬、消毒薬、目薬(水泳をする機会が多いため)、アセトアミノフェン
系解熱鎮痛剤(デング熱があるので、バッファリンなどアスピリン系の鎮痛解熱剤は、
絶対に避けること)、じんま疹などのアレルギーを抑える薬、化膿止め、子供用乗り物
の酔い止め薬(日本人学校への通学はバスで片道 40~50 分かかるので、酔う子供
がいる。)、抗生物質の軟膏などの薬は、現地でも入手できる。しかし、小児用解熱鎮
痛用座薬、湿布薬、「キンカン」などは現地では入手できないので、できることならば
日本から持参したい。また、現地で出回っている体温計や、家庭で使う医療器具(吸
入器など)は、日本製ほどよいものはない。
医薬品ではないが、病気全般について書かれた本(例『ハンディ家庭の医学』保健
同人社)や、スペイン語の医学用語の本は必要である。
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そのほか、英語やスペイン語の一般人向け医療用語の本を持参するとよい。婦人
体温計は現地で入手できないので、日本から携行する必要がある。
(2)現地で調達できる医薬品
ドイツ、アメリカ、フランスなどの製薬会社が、現地で薬を生産している。
輸入薬の割合も多いが、政府の為替管理政策による輸入制限を原因とする薬不
足が心配されている。
(3)現地で調達できる衛生用品
歯ブラシ、歯磨き粉、デンタルクロス、生理用品、日焼け止めクリーム、ガーゼ、包
帯、綿、綿棒など、ほとんどの衛生用品は、現地で入手できる。
ただし、生理用ショーツは販売していない。また、コンドーム、幼児用歯ブラシは日
本から持参するほうがよい。「ニベア」と「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の製品は、ベ
ネズエラで生産されているので、豊富に揃っている。
(4)薬局
以前は、個人経営の薬局がほとんどであったが、最近はチェーンの薬局に代わっ
た。薬局は、多すぎるくらいある。軽い食べ物や、日用品も売っている日本のコンビニ
エンスストアのような店にも薬局がある。Farma Hollo(ファルマ・オロ)、Farma Todo
(ファルマ・トド)、Ofermat(オフェルマット)、GlovoFarumacia(グロボ・ファルマシア)、
Locatel(ロカテル)などのチェーン店がある。
4.妊娠、出産、育児
(1)妊娠した場合の対応
現地の病院は、分娩、異常分娩、早産、流産などに対応可能ではあるものの、ベネ
ズエラでは輸血用血液の検査、緊急時の対応が十分でないことを考慮し、帰国して
出産することを勧める。出産に伴う公的機関による検査や指導は一切ない。
定期健診に関しては、超音波診断装置(ウルトラソニード)を持っている医師が多く、
内診を行うことは少ない。また、ウルトラソニードでの診察の際に胎児の性別がわか
るとすぐに本人に伝えるので、希望しない場合は、事前にその旨を伝えておく必要が
ある。母親学級は、医師に紹介してもらい、夜間に夫婦で受講することになる。現地
では日本のように短時間で学ぶのではなく、時間をかけて学習する。中絶は法律で
禁止されている。
(2)出産後の対応
母親は出産から半月経った時点で、妊娠中と出産時に担当してもらった医師のもと
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で健診を受ける。児の健診は別途適切な小児科医を決め、毎月定期健診を行っても
らうようにする。定期健診の際には、医師が必要な予防接種を順々に行っている。日
本のように地方自治体が予防接種を一斉に行ってくれることはない。
予防接種の目安は次のとおりである。
・ポリオ、三種混合 :四種同時に生後 2 カ月、4 カ月、6 カ月、18 カ月時に各 1 回。
・ポリオ、二種混合 :三種同時に 5 歳、9 歳、13 歳時に各 1 回。
・BCG :生後 3 日以降、生後 30 日までの間に 1 回。生後 30 日を過ぎている場合
は、ツベルクリンを行ってから 1 回。
・トリバレンテ(はしか、おたふく風邪、風疹) :生後 12~15 カ月時に 1 回。
・A 型肝炎 :生後 12 カ月、19 カ月時に各 1 回。
・B 型肝炎 :生後 1 カ月、3 カ月、7 カ月時に各 1 回。
・水疱瘡 :生後 13 カ月。
髄膜炎の予防接種も勧められる。
BCG を含むすべての幼児用の予防接種は、個人の小児科医で行える。ただし、
予約が必要。接種証明書は発行されないので、医師に日本に帰国後必要となる旨を
伝え、書いてもらうよう依頼する。ロット番号や製造会社名を書いたシールをもらえる
こともあるので、日本で医師とよく相談するとよい。
(3)育児
現地でも、哺乳瓶などの育児用品は出回っている。紙おむつも「パンパース」
「CHICCO」「Garber」などの製品が一般的に普及している。綿 100%の布製のおむ
つは、ベネズエラ製と、とても高価ではあるがアメリカ製のものがあるが、いつでも手
に入るとは限らない。パンツ型のおむつはあるが、おむつカバーとトレーニングパンツ
はないので、日本から持ってきたほうがよい。
また、現地の水道は水質がよくないので、乳児の目のまわりの洗浄などの際に必
要な個別包装の洗浄綿を日本から持参すると重宝する。乳児用の衣類は豊富である
が、日本人は頭が大きく、現地のものでは頭が入らない場合がある。ベビーオイル、
ベビーシャンプーなどは、「ジョンソン・エンド・ジョンソン」や「Mennen」などの製品が
手に入る。粉ミルクも多種あり、大豆ミルクもある。瓶入りベビーフードは「ハインツ」
「Gerber」などの製品があるが、日本のような粉ミルクやレトルトパックのベビーフード
は少ない。非常時や旅行の時などにあるととても便利なので、日本からの持参を勧め
る。また、乳児用のおやつも少ない。
乳児用おもちゃは、「ピジョン」の製品が探せばある。ベビーカーは各種あるが、高
価である。また、幼児用のおまるはあるが、水洗トイレに付ける幼児用便座は、現地
では入手できない。育児のさまざまな問題に対処するためにも、育児書、母親用の医
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学書などはぜひ日本から持参するとよい。
また、現地では水質に問題があるので、出産してから乳児のへその傷口が乾くま
での間は、乳児の沐浴の際に給湯器の湯を使わない方がよい。宅配の瓶入りの水や
ミネラルウオーターを温めて使ったり、それに水道水を煮沸させたものを加えたりして
使っている。
5.手術
(1)現地で可能な手術
ベネズエラの医師のレベルは高く、設備も整っており、大概の手術は可能である。
しかし、設備管理の問題や輸血の安全性が確立されていないので、緊急時以外の手
術は避けるべきである。
(2)手術設備の状況
上記参照。
(3)その他の留意点
入院する場合は前払い金を支払わなければならない。金額は、実施される治療内
容と予想される治療内容によって異なるが、最低でもおよそ 2 千ボリバル・フエルテ
(USD500 前後)である。これは退院時に精算される。なお、過剰診療と思われるケー
スもあるので、手術が必要と診断された場合は、急を要する場合を除いて、必ず別の
医師にも診察してもらうことが大切である。
6.現地での傷病
(1)一般の疾病
ベネズエラでかかりやすい病気には、次のようなものがある。
・乳児 :重症胃腸炎、呼吸器の感染症、アレルギー。
・子供 :重症胃腸炎、呼吸器の感染症、アレルギー、寄生虫。
・大人 :心臓病、高血圧、糖尿病、脳血管障害、胆石、胆のう炎。流産も多い。
その年の気候にもよるが、流行性感冒が雨季(特に 8 月ごろ)に猛威を振るうこと
がある。また、小児は中耳炎を患うことが多い。目の充血や、尿道感染症、膀胱炎な
ども見られる。
個人差はあるが、食べ物が原因と思われる下痢も多いので、食べ物や飲み物など
には十分に注意を払う必要がある。はしか(麻疹)、百日咳、風疹は、予防接種が行
われているので、あまり見られない。
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(2)風土病、感染症
まれにコレラ、黄熱病も見られる。性病や肝炎は多い。
2010 年にはマラリアとデング熱が流行した。デング熱は、気候の温暖化が原因で増
えている。最近では日本人の居住地区であるロス・パロス・グランデスの周辺でも、デ
ング熱発症が報告されているので防蚊対策が必要である。ピリン系解熱鎮痛剤を使
用すると出血傾向が助長する可能性があるので、発熱疼痛時にはアセトアミノフェン
系の解熱鎮痛剤を使用し、必ず医療機関を受診すること。
(3)有害動物、病害虫
カラカス市内でよく見られるのは、蚊、ハエ、ゴキブリ、ハチ、ガ、ネズミなどである。
場所によっては、サソリや毒ヘビの被害が発生している。ヘビは種類によっては猛毒
を持っているものもいるので、注意を要する。万一、毒ヘビにかまれた場合は、かま
れた部分の上部(心臓に近いほう)を固く縛り、ただちに病院へ行って診察を受けるこ
と。血清は毒ヘビの種類によって異なるので、かまれたヘビの色や模様などの特徴を
覚えておき、医師に報告する必要がある。
小児が虫にさされ、その箇所が硬くなったり赤くなったり、なかなか治らない場合は
そのまま放置せず受診すること。
7.保健衛生
(1)飲料水
宅配される 18 リットル入りの瓶の水、もしくは食料品店で売られているプラスチッ
ク容器入りのミネラルウオーターを利用している。ミネラルウオーターはそのまま飲用
できるが、宅配される水は煮沸してから飲用するほうがよい。水道水は硬水(カルシ
ウムやマグネシウムが含まれている)であり、そのまま飲用することは勧めない。
(2)濾過器の入手
現地で国産の品物や輸入品が入手できる。また、住居によっては、濾過器が設置
されている場合もある。
(3)その他の留意点
断水や大雨のあとに水道水が濁った場合のお風呂は、衛生上浴槽にお湯を溜め
ずシャワーのみにしたほうがよい。また、水道水でハードコンタクトレンズを洗うと、表
面に傷がつき使用できなくなる場合もあるので注意すること。
一概には述べられないが、胃腸が弱い人や小児は、次のものに注意する。
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・水道水(ウオータークーラーの水も同様)とレストランで出される水。
・外出先で出される氷。
・生ジュース(不衛生な場合もあり、砂糖が大量に入っている)。
・牛乳、生クリーム、低脂肪牛乳、長期保存用牛乳。(粉ミルクは飲んでも問題はな
い。)
・グワサカカなど、火の通っていないソース。
・生の貝は絶対に食べないこと。
・クリームを使ったケーキ類。
・外食のパビジョン(ご飯、豆、挽き肉の料理)。日本人好みの料理だが、火が通りにく
いので食中毒になりやすい。
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