若くして子宮腺癌になったうさぎ

Heart Animal Hospital
若くして子宮腺癌になったうさぎ
ハート動物病院
Heart Animal Hospital
子宮腺癌
• 子宮内膜の腺癌は、メスのウサギで最も
多発する腫瘍
• 発病率は年齢と共に増加
3歳以上で60%のメスウサギが子宮腺癌
になったという報告も
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子宮腺癌・・その症状は
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尿に血が混じる(オーナー様が一番気付きやすい症状)
陰部からの血液膿性の粘液
乳腺にしこりがある
攻撃性が増してきた
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子宮腺癌・・ほっておくとどうなる
• 重篤な子宮出血による貧血
• 癌細胞の転移 多くは肺に転移
その他に、脳・眼・皮膚・ 骨・肝臓に転移することも
一度転移してしまうと予後が非常に悪い
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子宮腺癌・・どういう子がなるの
• 避妊手術をしていないメス
• すべてのウサギの品種でなる
• 3,4歳以上のメスが非常になりやすい
2歳齢以下では稀
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子宮腺癌・・2歳以下で発症
• 1歳:食欲が少し乏しく、糞が小さいとのこ
とで来院。
お腹の触診で子宮の腫れがあり、X線検
査を行った。
X線検査でも子宮の腫れを確認
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外科的に摘出
• 卵巣・子宮摘出術
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病理検査結果
• 左子宮角:子宮腺癌
左子宮内膜において、子宮腺上皮由来
の腫瘍細胞が、管内乳頭状、管状に増
殖している。増殖細胞は、中等度にお異
型性を示し、核分裂像が多く観察される。
悪性の腫瘍であるということ
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ささいな症状でも軽視しない
• 本症例の1歳のうさぎは、子宮腺癌のうさぎ
に多く見られる尿に血が混じるや、乳腺にし
こりがあるといった症状はなかった。
食欲が乏しく、糞が小さいといった体調が優
れない時の一般的な症状のみであった。
ささいな症状でも軽視せず健康診断をうける
ことが重要!
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定期的な健康診断
• 今回の1歳のうさぎも、ささいな症状からの
来院が子宮腺癌という恐ろしい病気の早期
発見につながった。
• 月1回の爪切りを目安とした健康診断がお
すすめです。
大事な家族を恐ろしい病気から守りましょう
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抜本的な予防=避妊手術
• やはり若いうちに避妊手術を行うことを
おすすめします。
卵巣・子宮疾患になる可能性を無くせ
る他、乳腺腫瘍の予防効果やマーキン
グ行動の抑制にもつながります。
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参考
• ハート動物病院診察室