犬のインスリノーマ - ハート 動物病院

Heart Animal Hospital
犬のインスリノーマ
症例報告
ハート動物病院
Heart Animal Hospital
症状
• 発作が最も多く見られる
その他に
• 後駆不全麻痺
• 虚弱
• 虚脱
• 筋肉のふるえ
• 異常行動
• 元気消沈
•
•
•
•
•
運動失調
多食
体重増加
多飲多尿
運動不耐性
Heart Animal Hospital
発症しやすい品種
•
•
•
•
•
•
•
プードル
ボクサー
フォックス・テリア
アイリッシュ・セッター
シェパード
ゴールデンレトリーバー
コリー
Heart Animal Hospital
発症しやすい年齢・性差
• 中年齢∼高年齢
• 平均10.5歳
• 範囲は3∼14歳
• 性差はなし
Heart Animal Hospital
検査
• 血液検査:
低血糖(90%以上の症
例で70mg/dl未満)
• 画像診断
胸部・腹部のX線撮影
と腹部エコー検査で
は正常であることが
多い
ほとんどのインスリノー
マは試験的開腹手術で
確認できる
Heart Animal Hospital
治療
• 発作と重度の低血糖 • 食餌管理
症状をコントロールす 少量の食物を1日4∼6
るには、50%ブドウ糖
回与える
を1ml/kgでゆっくりと
静脈内投与。
たんぱく質、脂肪、複
合炭水化物が豊富で
、単糖類が少ないも
のを与える
• その後、2.5%ブドウ糖
液の輸液
Heart Animal Hospital
治療
• 外科手術
手術により確定診断が可能で、
生存期間と寛解期間が延長し、
薬剤療法への反応も改善する
Heart Animal Hospital
投薬
• グルココルチコイド
食餌療法のみでは効
果が得られない時、
投薬開始
• ジアゾキシド
グルココルチコイドと
食餌療法で効果がな
くなった時に治療に
加える
• サンドスタチン
通常の治療法が無効
である場合に投薬を
行う(高価)
Heart Animal Hospital
経過
• 悪性の可能性が高い
平均生存期間は
約16∼19ヵ月
手術により生存期間は延長する
Heart Animal Hospital
まとめ
• X線撮影やエコー検査だけでは、診
断に至らないことも多く、他の臓器
への転移も起こりうるために、食餌
療法、投薬に付け加え、早期の外
科手術を行うことをお勧めします。