事業評価調書

事業評価調書
◎基本情報
年度
一般会計
2013
会計コード
10
事業コード
37203
事業名 討論型世論調査事業費
評価担当 所属コード 市長政策室広報部市民の声を聞く課
課
担当者名 伊藤(綾)
電話番号 211-2045
政策名
主 5-1-1 市民自治の実践による地域づくりの支援
施策名
副
事業の性質 ● 経常経費 [ ○ 内部管理 ● 内部管理以外 ]
○ 臨時的経費
市政への市民参加を推進し市民自治の実現を図るため、市民意見聴取の新たな手法として検証
を行うことを目的に実施した。
※討論型世論調査∼通常の世論調査に加え、テーマについての資料や専門家からの十分な情報
提供のもと行われる「討論フォーラム(小グループ討論+全体会議)」により、じっくりと検討したの
ち、再度アンケート調査を行い、意見や態度の変化をみる調査手法。
○調査テーマ:雪とわたしたちのくらし
○事前世論調査(T1)
・調査対象:18歳以上の市民3,000名
目的と
・設問数:78問
事
取組の
・調査方法:調査票を郵送し、同封した返信用封筒で回収
業
内容
○討論フォーラム
内
・調査対象:205名(上記事前世論調査回答者の中から参加意向調査のうえ選考)
容
・実施概要:15名程度のグループに分かれて討議する「小グループ討論」と専門家への質疑応答
を行う「全体会議」へ参加してもらう。
○世論調査(T2・T3)
・調査対象:討論フォーラム参加者205名(うち有効回答者204名)
・設問数:60問(T2)、82問(T3)
・調査方法:討論フォーラム会場にて記入してもらい、モデレータ(進行役)が回収。「小グループ討
論」「全体会議」を経る前(T2)と後(T3)でどのように意識や考えが変化したかを調査・分析する。
主たる受益者
事業の
必要性
市民
「まちづくり戦略ビジョン」の実現に向けた施策形成・展開の過程において、市民の理解や意識の
醸成、自主的な協力など、市民と行政との協働が必要不可欠である。
討論型世論調査では、市民は十分な情報に基づく熟慮された意見を形成でき、一方行政は、その
意見を変化のプロセスも含めて把握し数値化できるため、政策決定に対する効用が高いとされて
おり、新たな手法として、国や他都市で相次いで社会実験が行なわれている。
そこで、本市でも、試行的に実施することで、その有用性について多様な観点から検証を行ない、
将来的な施策形成・展開への活用に向けた検討を進めていくことが必要であると考える。
実施期間 ● 単年度
開始 2013
○ 単年度継続
○ 複数年継続
実施形態 ○ 直営 ● 一部委託
○ 全部委託 ○ 補助・助成 ○ その他
札幌市自治基本条例
関連法令
年度
終了 2013
・2011年11月5日(土)北海道大学⇒テーマ「BSE問題に関する討論型世論調査」
他都市
の状況
関係HP
新まちづくり計画 ○ 対象
関連計画
その他関連計画
● 対象外
計画コード
年度
短縮コード:37203
◎事業費
(単位:千円)
23年度決算
0
0
0
0
0
0.0
0
0
事業費(A)
特
定
財
源
国・道
市 債
その他
一般財源
人工
人件費(B)
計(A+B)
事業費の
内訳
◎指標
指標名
設定理由
指
と
標 結果分析
1
目標・実績
指標名
設定理由
指
と
標 結果分析
2
目標・実績
24年度決算
25年度予算
0
0
0
0
0
0.0
0
0
8,000
0
0
0
8,000
0.3
2,190
10,190
25年度決算
26年度予算
0
0
0
0
0
0.0
0
0
10,659
0
0
0
10,659
0.3
2,190
12,849
(平成25年度決算)
・討論型世論調査公認支援業務 1,842千円 ・討論フォーラム会場費 337千円
・討論フォーラム運営補助業務 1,407千円 ・アドバイザー等謝礼 350千円
・討論型世論調査運営業務 3,910千円 ・その他 418千円
・調査票等発送・入力・集計業務 754千円
・討論フォーラム参加者報酬 1,640千円
討論型世論調査T1回収率
【設定理由】回収率が世論調査の活動実績を示すため。
(T1回答件数(1,368件)/T1調査発送件数3,000人)
【結果分析】
同じ郵送法で実施した「平成25年度市民アンケート(10,000人送付)」の回収率は1回目48.9%、
2回目55.9%であることから、少し下回るものの同水準の回収率であると考える。
22年度実績
23年度実績
24年度実績
25年度目標
25年度実績
45.6%
討論フォーラム参加者数
【設定理由】討論型世論調査の標本母数として200人以上が妥当であることから。
【結果分析】生活に身近なテーマであったことや、参加に前向きな回答者一人ひとりに参加意
向確認をきめ細やかに行ったことが、目標の人数確保に結びついたと考えている。
22年度実績
23年度実績
24年度実績
25年度目標
200人
25年度実績
205人
22年度実績
23年度実績
24年度実績
25年度目標
25年度実績
22年度実績
23年度実績
24年度実績
25年度目標
25年度実績
22年度実績
23年度実績
24年度実績
25年度目標
25年度実績
指標名
設定理由
指
と
標 結果分析
3
目標・実績
指標名
設定理由
指
と
標 結果分析
4
目標・実績
指標名
設定理由
指
と
標 結果分析
5
目標・実績
◎検証(振り返り)
【事業所管局】
短縮コード:37203
無作為で選ばれた市民自身が、調査対象となっている市政課題を学びかつ話し合ったことによ
市民自治の り、市政の市民参加の機会拡大が図られるとともに、市政への理解が一層深まった。
観点からの
評価
【市民の反応】終了後アンケートでは「テーマについて新たに気づかされたことがあった」
82.3%、「討論フォーラムにまた参加したい」75.5%となり、テーマについて関心を高め、有意義
なものとして受け止められた。
【市民参加】市民参加の機会拡大になった。
事業成果 【調査結果】市民の知識・情報が増えるほど意識が変化していくことが数字で確認できた。市民
が、市政課題に対する自身の考え方をまとめていくためには、きめ細やかな資料提供と市民同
士の話し合いが役立つことが分かった。
【事業全般】市民議論のきっかけになり得る手法であることが分かり、討論型世論調査の運営
面において、一定のスキルを蓄積できた。
他機関及び札幌市行政評価ワークショップとの比較
【札幌市討論型世論調査(平成25年度)】調査対象人数3,000人、T1有効回答数1,368人
(45.6%)、討論フォーラム参加者数205人、謝金8,000円/1人
【BSE問題に関する討論型世論調査(平成23年度北海道大学実施)】調査対象人数3,000人、
事業水準 T1有効回答数1,616人(53.9%)、討論フォーラム参加者数151人、謝金10,000円/1人
の妥当性 ※参考【札幌市行政評価ワークショップ(平成25年度)】調査対象人数3,000人、ワークショップ
参加者数85人、謝金7,500円/1人
以上、調査対象者、フォーラム参加者、回答率、謝金等踏まえても事業水準として妥当であっ
たと考える。
事
業
事業手法
の
の適切性
検
証
選択項目
による検証
国内で唯一の討論型世論調査の企画実施機関である、慶應義塾大学DP研究センターの実施
面での協力が得られたことから、適切かつ円滑な調査の実施が図られ、調査手法の検証を行
うという事業目的を果たすことができたため、事業手法として適切であったと考える。
[16.市民参加度]
普段意見を述べにくい環境にある市民を無作為抽出によって選定することにより、これまで積
極的に意見を表明する機会が少ない市民に参加してもらうことができ、また、市政課題につい
て熟慮し、関心を高めることができた。
膨大な事務量と細密な事務手順、多額の経費、運営にあたっては世論誘導と疑われることの
なきよう細心の注意が必要である。また、調査結果の分析にあたっても、高度な専門性を必要
とする。さらに事業運営にあたっては、運営委員会による手法の検討や市民に対する事業の理
解度をどこまで得ていくのかも課題と言える。
課題
なし
今年度予算で
の見直し内容
○A
●B
○C
○D
○ 評価省略対象事業
(自己評価の理由)
当初考えていた以上に細密な事務手順や設問・討論資料作成にあたっての調整、討論フォー
A:効果的・効率的 ラム自体の運営も大がかりなものとなったことから、今後行う場合には十分な準備期間を確保
に行い、十分な成
して実施する必要がある。
果が出ている
自己評価
B:部分的な改善・
見直しが必要
C:全体的な改善・
見直しが必要
D:廃止を含めた
あり方の検討が必
要
次
年
度
予
算
に
向
け
て
○ 拡充
○ 現状維持 ○ 縮小
○ 休止・廃止 ● その他
討論型世論調査は、相応の費用と準備期間を要するため、毎年のように手軽に行える調査で
はないが、市政にとって重要なテーマに関する意識調査手法の選択肢の一つとなり得ることか
どのよう ら、今回の取組みで得た成果やノウハウ、調査手法適用の是非を庁内で共有し、今後の調査
な取組 や事業の中に活かしていきたい。
にするか
(方向性)
なし
改善
内容
これまで取り組んできた改善・見直しの内容
なし
【全庁的な視点による検討課題の提起・外部評価からの指摘】
【上記指摘に対する改善・見直しの検討結果】