平成 13 年 2 月 15 日 (木) 第467号 香川漁連だより 1 人と魚と海のネットワーク 発行者 香川県漁業協同組合連合会 香川県漁連ホームページ 高松市北浜町8−25 http//seaclub.power.co.jp/ E-mail:[email protected] TEL 087-825-0350 FAX 087-851-0699 部会並びに九州西部会、瀬戸内海資源管理委員 会の3海区委員会と5部会を設置することにな っている。また、①新たな資源管理体制、②資 全漁連主催の資源管理型漁業南西ブロック指 源回復計画制度について、各都道府県漁業関係 導員講習会が、1月23・24日の両日、高松 者との意見交換会の内容について報告があっ 市内のニューフロンティアホテルで開催され た。 た。講習会には、県内外から漁業者、漁協系統 および行政の資源管理担当者約100名が参 二、サワラの種苗放流と効果調査について 加、講演と実践報告があった。本県からは「サ 香川県水産課 係長 宮川 昌志 ワラの種苗放流と効果調査について」県水産課 近年、激減したサワラ資源を回復させるため 宮川係長からビデオを使って報告がされた。主 の種苗放流と中間育成放流、資源管理として秋 な講習会の内容については以下の通りである。 漁休漁等、できうる限りの取り組みが行われて 1月23日は、①「資源管理と市場対応」東京 いるが、その経過と効果についての報告があっ 水産大学 助教授 婁 小波氏の講演、②「資源回 た。大型魚の放流については、適正放流サイズ 復計画について」水産庁管理課 資源管理推進事務 は良くわからないが、10㎝程度で十分な活力 局 堤 眞治氏、③「ヒラメの資源管理の取り組みに はあると思われ、放流後も生残率は非常に良い ついて」高知市漁協 職員 山本 明利氏の報告後、討 と思われる。追跡調査においても、平成12年 論会と情報交流懇談会を行った。1月24日には、 度は586尾の再捕報告のうち焼印のあったも 神奈川県水産総合研究所 専門研究員 清水 詢道氏 の13尾、ACL標識89尾が見つかっている。 による①実証から実践へ(あなご筒の改良による資 今後サワラ種苗放流による資源の底上げ効果 源の有効利用) (平成12年度優良事例ビデオ上映) を得るには、全数標識と広域的追跡調査による ②「アナゴ筒の水抜穴の拡大による小型魚の保護に 推定精度の向上、資源評価体制の整備、放流事 ついて」 、③「サワラの種苗放流と効果調査について」 業の効果の確認、資源回復のために必要な管理 香川県水産課 係長 宮川 昌志氏の報告があり、 措置とは何かを考える必要がある。さらに資源 総合討論の後閉会した。 回復後のあり方として、放流の終了と資源管理 一、「資源回復計画」について による資源の持続的利用体制の確立が課題であ る。 水産庁管理課 資源管理推進事務局 堤 眞治 平成13年度資源回復計画関係予算は、資源管理 委員会の設置等に必要な経費、資源回復計画の作成 等に必要な経費、資源回復計画制度の普及啓発に必 要な経費を合わせ323,037千円を予定してい る。全国での資源管理委員会(仮称)の構成と人数 は、海区委員会の代表48名、沖合漁業の代表者14 名、学識経験者9名、合計71名を考えている。資 源管理委員会と部会の考え方は、太平洋資源管理委 員会は太平洋北部会及び太平洋南部会、日本海・九 州西資源管理委員会は、日本海北部会及び日本海西 OHPを使った講演を熱心に聞く参加者 平成 13 年 2 月 15 日(木) 第467号 香川漁連だより 2 前は小豆島、東讃、西讃の各地域で作られていたが、 現在では池田町二生の森伯竹氏ただお1人が作られ 今が旬のナマコについて紹介する。ナマコは寒い 冬の小雪がチラチラ降るような日に、酢の物で食す ているだけである。 と磯の香りとコリコリとした歯ざわりが何とも云え ぬ美味である。大根おろしとだいだいの果汁がよく 合う。 ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ 標準和名:マナマコ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ 地 方 名:ナマコ、 (体色により)赤ナマコ、 青ナマコ、黒ナマコ 分 類:棘皮動物ナマコ綱 分 産 布:沿岸近くの磯、れき底、砂泥底 卵:4∼5月 成 長 このわた このこ:卵巣だけを干したもの〈くちこ〉ともい う珍味の1つ。さっとあぶって食べる。きわめて美 味だが高価。 ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ナマコはウニやヒトデと同じ棘皮動物の仲間。県 内で獲れるのはマナマコですが、磯にいて赤みをお びた赤ナマコ、泥場にいて青みをおびた青ナマコ、 黒色の黒ナマコに区別される。味は赤ナマコが優れ ているといわれる。 春の産卵が終わると、暑い夏の間はじっとして、 味が落ちる。涼しくなると活動を再開し、冬に旬と なる。 ナマコの餌は海底の泥の中の有機物や微生物など で、海底の掃除屋の役割をしている。 古くから讃岐、特に小豆島、東讃地方はナマコの 全国的な名産地であった。腹わたを塩漬けした「コ ノワタ」が幕府に献上されたり、中華料理に欠かせ ない煮て乾燥させた「イリコ(キンコともいう) 」は 中国への輸出品となっていたが、今はほとんど作ら れなくなった。このほか、生殖巣を干した「コノコ」 という高級珍味もあるが、めったに見られなくなっ た。 このこ いりこ:ナマコを煮て乾燥したもの。 〈キンコ〉と もいう中華料理に欠かせない材料。江戸時代にはこ のいりこが、フカヒレ、干しアワビとともに中国に 輸出されていた。これらは俵に詰められて運ばれた ので〈俵物〉と呼ばれた。また、 〈いりこ〉の形が米 俵に似ていたから〈俵子〉といったという説もある。 このわた:ナマコの内蔵だけを取り出して水洗い し、水切り後20∼30%の食塩水を加えて数日置 く。製造1週間のものが美味。長い腸で色の淡いも のが良品。特に冬に作ったものが良いとされる。以 いりこ 平成 13 年 2 月 15 日(木) 第467号 香川漁連だより 3 こすった後、吸水性 の良い布などで拭き あげて下さい。本品 は使用後、水で洗い、 しぼってから保管し て下さい。繰り返し 使用できますので、 洗剤不要.水につけてこするだけでピカピカ!! ぜひ一度お試し下さ い。 この商品は、洗剤を使いません。水につけてこす るだけでピカピカになる手に優しく、環境にも優し い商品です。 水垢、手垢、茶渋、タバコのヤニなどしつこい汚 ついては、下記要 領にて取扱いをさせ ていただきますので れはもちろんのこと、水槽、風呂桶、洗面台、鏡、 流し台、ガラス食器、陶器、オフィス機器、オフィ ス家具の汚れも簡単に落ちます。 また、電子レンジ、炊飯ジャーなどの洗剤を使い たくないところの汚れおとしに最適です。 使用方法は本品を適当な大きさにカットし、水で 濡らして軽くしぼり、掃除したい場所を本品で軽く ∼ よろしくお願いします。 ∼ 1.品 ∼ ∼ ∼ 記 ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ 名: 「とれまクリン」 2.サイズ:約11×28×4(㎝) 3.取扱店:香川県漁業協同組合連合会 購買事業部 資材課 4.価 格:希望末端価格 850円(消費税別) (標準小売価格 1,200円) 伝承されてきた背景 ・農繁期が終わり、秋から冬にかけてた 材料(5人分) ふな 中1尾 大根 600g 調味料 白みそ 砂糖 酢 100g 60g 大さじ3 唐辛子 1本 細ねぎ 塩 少々 少々 作り方 ①魚は3枚におろし、腹骨をすき取り細切りに して塩少々をふりかけて混ぜておく。30分 くらいおいて酢を浸るくらいにかけておく。 ②大根は皮を取り短冊切りにして塩をふって もみ、10∼15分おいてしんなりしたら、 水分をよく絞る。 ③すり鉢に調味料を入れてすり混ぜ②と刻ん だ細ねぎと唐辛子を入れ、①を加えて味をと とのえる。 ※白みそ自体が甘いので、砂糖の量は好みによ って加減する。 め池の水を抜いた後、ふなを獲って作 った。寒ぶなは臭みがなくて脂がのっ ており、たいへんおいしいものだ。た め池の多い讃岐ならではの料理といえ る。 ・てっぱいは、とかく「鉄砲あえ」と呼 ばれますが、語源は定かではない。
© Copyright 2024 Paperzz