広報紙部門・市部 廿日市市 『広報はつかいち』

①発行部数(年間発行回数)②担当課③連絡先(担当者)
広報紙部門・市部
最優秀賞
廿日市市 『広報はつかいち』
① 49,800 部(12 回) ②広報統計課 ③0829(30)9121
■平成 26 年 11 月号
〔担当者から一言〕
市が行った第6次総合計画のアンケート調査では,「市に自分のまちとしての愛着があるか」「将来も
住み続けたいか」との問いに約8割の人が「愛着がある」
「住み続けたい」と回答した。
しかしその反面,中山間地域の佐伯・吉和地域では,限界集落と呼ばれる地区も多く,人口は減少の
一途を辿っている。
そんな中,
「日本創生会議」が5月,若年女性の流出により全国の 896 市区町村が「消滅」の危機に直
面するというショッキングなデータを発表した。
今,何ができるのか,何をしなければならないのか,取材を進める中で,あるキーワードに出会った。
「不便さを含めた何もない田舎だからこその魅力がある」という言葉だ。都会の魅力を求めて出ていく
人を止めることはできない。特集ではその魅力に気づいてくれる人を増やそうと,その可能性を探った。
移住者,消滅した集落の出身者,地域支援員,大学・学生,地域住民など,それぞれの視点からふる
さと再生への思いを語ってもらった。何もしなければ何も起きない。50年後の未来を変え,100 年後の
地域につなげるために過疎地と呼ばれる地域の取組を紹介することで地域を見直すきっかけになればと
の願いを込めた。
=講 評=
○ 表紙から特集。「里山」という言葉を意識しつつ,地域の取組を考える時期が来たのだと思う。
○ 流出を止めるのではなく逆転の発想から田舎の魅力を語ってもらいその魅力を求めている人を増やす
企画はすばらしいと思う。取材内容も良くできている。
○ 人口減少問題に真剣に向き合っているのは好感が持てる。
○ テーマの狙いが良い。広域的である。
○ 堅い内容もあるが、移住者や大学・学生などいくつかの立場の人がそれぞれの視点でふるさと再生への
思いを語っており,わかりやすく表現でできている。
○ モノクロ紙面であるが黒ベタや文字の大きさなどをうまく使い,読みやすくデザインしている。
○ 個性的なデザインもあり,他の自治体のものと違う良さがある。
①発行部数(年間発行回数)②担当課③連絡先(担当者)
広報紙部門・市部
優秀賞
東広島市 『広報東広島』
①91,800 部(12 回) ②市政情報課 ③082(420)0919
■平成 26 年 12 月号
〔担当者から一言〕
利用者が少なくなれば廃止の可能性がある地域公共交通の利用促進が企画のきっかけだった。しか
し,交通機関の利用はあくまでも手段。主な対象者である高齢者や障害者がまずは外出したくなるよ
うな仕掛けを前面に打ち出した。
外出(人と会うこと・体を動かすこと)が心身の健康に与える影響や,出かける場所が少ないと思
われがちな山間部の高齢者や外出に困難を抱える人たちが外出を楽しんでいる様子など,
「出かけた
い」
「出かけなきゃ」と思ってもらえるような情報や事例を紹介。
その上で外出のための「交通手段」を紹介した。特に,コミュニティバスは住民主体でバスを運行
している地域の人の思いや,利用者の声,車窓からの風景などを紹介し,利用したくなるような,乗
って出かけたくなるような,紙面を心掛けた。
=講 評=
○ 広域的でページをひらくことと,広報紙で市内の遊覧的印象を与えて,ほのぼの感が表出されている。
○ 外出を控え気味の高齢者や障害者へお出かけというテーマで情報や事例を紹介する企画はよいと思
う。
○ 「出かけなきゃ」「出かけたい」と思わせるコピーを使い,文章も明るい感じが伝わりわかりやすい。
○ カラー面で構成され読みやすい。
○ 写真にインパクトがある。QRコード上の余白が効いている。情報欄もしっかり読み応えあり。
○ 明るい写真を大きく扱うことで楽しそうな感じが伝わった。
○ スマートなレイアウトとデザイン。