授業科目名 担当者氏名 開講対象 授業の達成目標 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 12. 13. 14. 15. 多文化主義論 安井教浩 国際・英語・日本語 開講学年 開講時期 授業方法 1 前期 講義 関連する免許・資格 科目区分 選択 単位数 2 多文化主義国家として多文化共生の道を模索してきた国々の経験を学びながら、共生社会の構 築についての基本的な視点を身につける。 回数ごとの学習テーマ 多文化主義とは何か? カナダの地理 カナダの歴史概観(1) -ヨーロッパとカナダの出会い カナダの歴史概観(2) - 英仏の抗争 テーマ学習: ケベック問題の現在 カナダの歴史概観(3) - 英仏二民族の国家へ 多文化社会カナダの形成(1) - 非英仏系移民の到来 多文化社会カナダの形成(2) - メルティング・ポット論 テーマ学習: 日系カナダ人の歴史 多文化社会カナダの形成(3) - 第三世界からの移民 多文化主義国家への転換 - 静かな革命とトルドー首相 テーマ学習: 先住民問題(イヌイット・メティスなど) 多文化主義政策(1) – 文化政策 多文化主義政策(2) – 社会政策 オーストラリアの多文化主義 – カナダとの比較考察 日本における「多文化」化の実情 - 長野県の場合 授業内容・方法等 いちはやく「多文化主義」を国家統合の理念と して掲げ、また国策としてそれを推進してきたカ ナダの事例を素材として、多文化主義の意義と今 後の課題について学ぶ。 とはいえ、カナダという国は、われわれにとっ てあまり馴染みがない国であろう。そこで、カナ ダの自然・地理についての基礎知識はもとより、 同国の多文化主義を理解する上で不可欠である 移民の動向を中心に、カナダの歴史を概観するこ とからはじめる。また、カナダにおける多文化主 義の展開と密接にかかわるケベック州の問題や 先住民の諸権利をめぐる問題にも目を向ける。 さらに、長野県の外国籍県民の問題をとりあ げ、カナダなどに見られる多文化主義政策と日本 の外国人政策との相違についても検討する。 成績評価の方法 講義終了後に行う筆記試験の得点による。ただし、出席率も加味する。 教科書・参考書 教科書は指定しない。教材・資料については、授業でプリントを配布する。 参考書:西川長夫、他編『多文化主義・多言語主義の現在』(人文書院) 授業外の学習等 授業科目名 担当者氏名 開講対象 授業の達成目標 日本の文化と社会 瀬畑 源 国際・英語・日本語 開講学年 開講時期 授業方法 1 後期 講義 関連する免許・資格 科目区分 選択 単位数 2 現在の象徴天皇制と日本社会との関わりについて考察し、現代日本社会における天皇制の役割 を批判的に検討する。 回数ごとの学習テーマ 1.ガイダンス、天皇制支持の現状 2.天皇・皇后の経歴 3.日本国憲法と天皇制(1)天皇の職務 4.日本国憲法と天皇制(2)政治家の内奏 5.メディアと天皇制(1)皇室報道のしくみ 6.メディアと天皇制(2)皇室報道の特徴 7.メディアと天皇制(3)戦後の転換 8.メディアと天皇制(4)菊タブー 9.宗教と天皇制(1)宮中祭祀の現在 10.宗教と天皇制(2)神道・仏教との関係 11.宗教と天皇制(3)政教分離問題 12.皇位継承問題(1)万世一系イデオロギー 13.皇位継承問題(2)女系・女性天皇論 14.君主制の機能とは何か 15.まとめ 授業内容・方法等 日本国憲法第 1 条には「天皇は、日本国の象徴 であり日本国民統合の象徴であつて、この地位 は、主権の存する日本国民の総意に基く」と書か れているものの、この「総意」の主体である「国 民」の天皇への関心は決して高いとは言えませ ん。ですが、関心が低いからといって、天皇の社 会的・政治的機能が低くなったと一概に言えるわ けではないでしょう。 本授業では、象徴天皇制の社会的機能に着目 し、現代日本社会における天皇制の役割について 考えてみたいと思います。 講義形式で行います。映像なども使用する予定 です。毎回授業終了時にコメントシートを提出し てもらいます。回収したコメントシートにあった 質問に対する回答を次回冒頭で行います。 成績評価の方法 毎回のコメントシート 40%、期末レポート 30%、試験 30% 教科書・参考書 毎回資料を配付する。参考書は適宜指示する。 授業外の学習等 配布した資料をきちんと復習して読み込むこと。分からない点は自分で調べる習慣を身につ けてください。 - 30 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 アメリカの文化と社会 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 高梨良夫 1 後期 講義 選択 2 国際・英語・日本語 関連する免許・資格 中学教諭(英語) 日本と密接な関係にあるアメリカ合衆国が現在抱えている社会と文化の重要な問題を考察す 授業の達成目標 る。特に地域、人種、日米関係、文化、生活などに留意しながら、多人種・多元文化社会アメ リカを総合的に理解する。ビデオ・写真等も出来るだけ活用し、アメリカの現実の姿に触れる。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 アメリカの地理、セクション、州、歴史、人口動 1 概説(1) 態、移民などについて概説し、アメリカの理念、 2 概説(2) アメリカ人とは何かについて考察する。 3 アメリカ西部(1) カリフォルニア、西部、ハワイの歴史、産業、風 4 アメリカ西部(2) 土、日米間の貿易、文化交流について 5 日系アメリカ人 日系米人の歴史と現状について 6 ヒスパニック系アメリカ人 ヒスパニック系米人の歴史と現状について 7 アメリカ南部(1) 深南部、境界南部、テキサス、フロリダの歴史、 8 アメリカ南部(2) 風土、産業、ジャズなどの文化について 9 アフリカ系アメリカ人 アフリカ系アメリカ人の歴史と問題について 10 ネイティヴ・アメリカ人 ネイティヴ・アメリカ人の歴史と問題について 11 アメリカ中西部 五大湖周辺、大平原地方の産業、歴史、文化 12 農業と貿易問題 農業、日米貿易問題について 13 アメリカ東部(1) ニューイングランドの歴史、文化、産業について 14 アメリカ東部(2) ニューヨークの歴史、文化、産業について 15 ユダヤ系・アイルランド系・イタリア系アメリカ人 ユダヤ系、アイルランド系、イタリア系米人の歴 史と現状について 最終レポート 学生は最も興味を持ったテーマについて研究し、 レポートを提出する。 成績評価の方法 レポート50%、授業への参加意欲・態度40%、提出物10% 教科書・参考書 毎回プリントを配布し、参考文献を随時紹介する 講義中に紹介する参考文献を読む。学生は最も興味を持ったテーマについて研究し、レポー 授業外の学習等 トを提出する。 授業科目名 担当者氏名 開講対象 人間と文化 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 馬場智一 1 前期 講義 選択 2 国際・英語・日本語 関連する免許・資格 1. 文化についての様々な考察から、文化と人間の多面的な関係を理解すること。 授業の達成目標 2. この理解を自分自身が育まれた文化にも適用し、文化の異なる他者に対しても自分という 人間を説明できるようになること。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 I. 「文化」 ・「文明」 この授業では人間の文化を四つの側面に分けて考 1. 文化・文明概念の成立(1) 察する。授業ではまず、 「文化」 ・ 「文明」概念の由 2. 文化・文明概念の成立(2) 来と成立を学ぶ。第二に、人間の生の様々な側面 3. 文化と文明の対立 に現れる文化的差異とその衝突について考察す 4. 人間の生における「文化」の位置 る。第三に、そうした差異が現れる要因について II. 文化的差異とコンフリクト 考える。第四にそうした差異を経験することにつ 5. 生・死 いて実際に自分自身の経験を題材に考えてみる。 6. 動物・食 7. 身体・衣服 この授業は講義形式だが、授業のテーマに関して、 8. 表現の自由 受講者に意見を求めることがある。授業を受け身 9. 定期試験とまとめ で聞くのではなく、積極的に自分自身の経験に照 III. 差異の要因 らし合わせて考えながら聞くこと。 10. 環境 11. 言語 12. 教育 IV. 文化的差異の経験 13. 自己を構成する文化 14. 異文化適応 15. 定期試験とまとめ 成績評価の方法 出席30%、テスト70% 教科書・参考書 特になし。授業中に適宜資料を配布する。 授業外の学習等 授業で学んだ内容を復習し、自身の文化環境に当てはめて考えるよう努めること。 - 31 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 授業の達成目標 地域と文化 横山憲長 国際・英語・日本語 開講学年 開講時期 授業方法 1 後期 講義 関連する免許・資格 科目区分 選択 単位数 2 地域文化のうち、郷土史について学ぶ。①身近な「信濃の歴史」を知る。②郷土の歴史を世界 史(欧米史)の中に位置づけ、両者の関連性を説く。 回数ごとの学習テーマ 1、原始の信濃 2、古代の信濃 3、中世の信濃 4、近世の信濃 5、近代の信濃 6、7、市民革命と近代国家、明治維新の特徴 8、民権結社の活動、国会開設運動、秩父事件と佐久 9、大日本帝国憲法制定とその意義 授業内容・方法等 1~4 県立歴史館の専門職員4名による講義。 5以降(近代) 本学教員が担当。 イギリス名誉革命、フランス革命の内容と明治維 新の違いを比較検討する。その違いは封建社会下に おける経済発展(資本家階級輩出レベル)の差異か ら説明する。 地主小作関係の形成 小作農家の貧困と娘たち→女工出稼ぎか女郎か 10~12、地主小作関係の発展と製糸女工の送出 13~14 遊郭制度と(長野町)権堂 大正期におけるキリスト教婦人矯風会、その他 青年会、婦人会、禁酒会の活動 15 大正デモクラシー期における公娼制度批判 成績評価の方法 試験の成果による。 教科書・参考書 使用しない。但し毎回、プリントを配布する。 授業外の学習等 『長野県史』ほか各市町村史を活用して、その地域で発生した事象を独自に調べること。 - 32 -
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