マ ク ロ 経 済 学 ①

科目コード
2 1 0 1
科 目 名
マ ク ロ 経 済 学 ①
学習目標
マクロ経済学はケインズ経済学がその基本にあります。マクロ経済学では、なぜ失業者が存在するの
かを考えるため、まず GDP 水準を決定する要因は何か、つまり雇用量(したがって失業者)を決める
要因は何なのかを考えます。これが IS − LM と呼ばれるモデルになります。つぎに完全雇用を達成す
るための政策が議論されます。財政金融政策がこれにあたります。ここまでがマクロ経済学の基本とな
ります。エッセンスがかなり集約されています。したがってみなさんは一応ここまでを学習目標にされ
ると良いでしょう。
学習上の留意点
マクロ経済学は社会会計の部分(1章)と理論部分(2章以降)から成り立ち、理論部分はさらに閉
鎖経済と開放経済に分かれます。社会会計の部分では GDP あるいは GNP などの定義をするために勘
定科目を覚える必要があります。また日本の GDP あるいは GNP や資産などがどれ位なのかなど、日
本経済の現状を知ることが重要となります。
理論部分でもっとも重要なのが GDP あるいは GNP の決定です。ここでわれわれは日本の GDP あ
るいは GNP 水準を決定する要因が何なのかを知ることができます。経済記事が毎日のように取り上げ
ているのはまさに GDP あるいは GNP の決定要因に関する事柄といっても過言ではありません。
つぎに3章に IS − LM モデルが登場しますが、これは経済変数の決定関係を表したものです。
利子率→→→投資→→→所得
所得→→→貨幣市場→→→利子率
という関係があります。上の流れが2章の結果であり、これを IS、下を LM といいます。 IS と LM
で均衡利子率と均衡所得が決まります。この IS−LM モデルがマクロ経済学の基礎となります。3章
の残りは IS−LM モデルを用いての政策分析です。その後4章で開放経済を勉強しますが基本的な考
え方は IS−LM モデルにすべて含まれています。
科目終末試験の対策
解答はすべてテキストに準じてください。経済学では図・式が非常に重要ですから正確に書けるよう
にしてください。とくに縦軸横軸にとる変数をまちがえたり、逆にすると大変です。また計算は簡単な
連立方程式程度のものですから、暗記ではなく何度か練習をして慣れてください。答案はテキストの丸
暗記ではなく、できるだけ自分の文章で解答してください。
〈試験について〉
⑴ 論述の場合、箇条書きでの解答はやめてください。
⑵ できるだけ図や式を利用してください。
⑶ 記号は丁寧に書いてください。とくに大文字小文字は区別してください。
⑷ 図は手書きで結構です。
⑸ 計算は途中の式が重要ですので、余白にした検算や計算練習等も参考にしたいと思いますので消
さずに残してください。
〔次ページに続く〕 〈レポートについて〉
⑴ 最近類似レポートはかなり少なくなってきましたが、
やはり存在しています。注意してください。
⑵ 図は別紙として添付せず、すべて文中へ入れてください。コピーは不可ですので手書きしてくだ
さい。
⑶ 解答はテキストを参考にして書いてください。どうしても意味が分からないときはテキストにあ
る参考文献で補ってください。
⑷ 採点基準は図と式の意味、式の導出過程が分かっているかどうか、と、全体的に意味しているも
のが何なのかが分かっているかどうか、がポイントです。
成績評価方法等
レポートおよび科目終末試験の合格
科目コード
2 1 0 3
科 目 名
商 学 総 論 ①
学習目標
「商」という社会経済現象を研究対象とする。商とは市場における取引と、その連鎖によって形成さ
れる財(商品およびサービス)の生産者から消費者にいたる社会的移動に関わる人間行動をいう。商に
は種々の事象・活動が関係しており、これらの活動が連携・結合されることによって商が成立する。し
たがって、商の理解には、厳密に言えば、そこに含まれる下位の諸領域(商業、流通、マーケティング、
貿易、交通、保険、証券・金融など)のすべてを検討することが必要であり、こうした人間の相互行為
の体系的な解明と原理の発見および商のあり方を考えることが教科の課題である。
学習上の留意点
・基本的な専門用語をはやく理解すること。
・それぞれの説明項目(形態、特質、地位、役割)が、社会経済的構造の変化との関連から展開して
いることに留意すること。
科目終末試験の対策
答案の作成は、テキストの説明に忠実に記述すること。テキストに具体的な例示(図・表等)のある
ときも、これをくわえることが必要である。(「商学総論」のスクーリングを受けるのもよい)
成績評価方法等
レポートおよび科目終末試験の合格
メッセージ
答案、レポートの採点は、量も大きく関係するので、設題からハズレないよう心がけながら、紙幅いっ
ぱいに記述することが望ましい。
科目コード
2 1 0 5
科 目 名
経 営 学 総 論
概 要
経営学は「営利企業」の利潤追求のための技術やノウハウを研究する学問ではない。
「営利企業」以
外にも、「公共事業や公企業」、最近ますます重要性を増してきた「非営利組織」
、あるいは日常の個人
が生活を営む「家庭」などに共通する個別経済組織が活動する際の「組織の構造」と「組織の行動」を
研究する学問である。
この組織をどのように研究するかと言えば、その中心はその組織の在り方を経営主体の管理活動を通
じて究めることである。組織は個別の経営単位であるので、
「経営学」は優れて個別主体が経済単位と
しての組織を自己の目的に適合させてどのような構造にするのか、これを使ってどのように目標を立て
てそれを達成しようとするのか、そのためにどのような行動をとるのかを研究する。
ただ、この「経営学総論」では主として営利目的で経営される企業を対象にして、どのような構造を
構築しそれをどのように動かしているのかを学習する。その場合、企業をとりまく経営環境をどのよう
に捉えてそれに適応するのか、そしてどのような目的行動をとるのかに焦点を当てる。
そこで、この科目の体系として次のような内容の講義となります。
1)経営を支える組織の構造とは何か。その具体的な経営形態はどのようなものか。
2)経営環境とは何か。経営をとりまく内外の環境にはどのようなものがあるのか。それは今後どの
ように変化して経営に影響を与えるのか。
3)この環境にどのように適応するのか。
4)経営はその変化する情況の中でどのようにして戦略目標を設定しどのようにそれを達成するのか。
そのためにどのような組織化と管理活動をするのか。
科目終末試験の対策
設問とは違う問題への解答はどれほど良くても不合格になるから、すべての設問の準備をすること。
設問ごとに「サブノート」を作り全体として問題の所在を把握しておくこと。
多くを読む必要はない。教材を繰り返し熟読すること。
教材・参考書
堀田和宏 著『経営学総論』 近畿大学通信教育部 2000
堀田和宏 著『経営管理論講義』新東洋出版社 1999
成績評価方法等
レポートおよび科目終末試験の合格
メッセージ
テキストや参考書はあくまで基礎を学習するものである。本当の理解は2年次の「経営管理論②」の
スクーリングをよく聴くことが望ましい。それで学習を積み重ねることができる。
科目コード
2 1 0 9
科 目 名
簿 記 論 ①
概 要
簿記と聞いただけで、むずかしいと思い込んでしまい、出来ないとあきらめ勉強学習をしない人が多
いが、実際にはむつかしい学問ではなく、手順さえ理解すれば簡単なことであり、取引という事象を左
と右に選り分けて記入するだけで、左と右の金額が一致すれば良いのであって、現在の実社会(経済社
会)でこれほどまでに普及し、採用されていることや、また、各個人でも家計簿、小使帳などをつけて
いることでも良くわかることであろう。
では学習はどのようにしておこなうかはまず本をよく読んで実際に記帳してみることも一方法である。
しかし、ここでは簿記の歴史的変遷(発展過程)から学習し、簿記を分類して単式簿記、複式簿記と
に分けて複式簿記(商業簿記の部分)をおもに学習するのである。
A)簿記では資産、負債、資本、収益、費用という五つの記録、計算の要素に分け、それぞれのグルー
プの中での計算単位を勘定とよび、名前を付して科目とするのである。
B)その勘定に何をどのように記入するかを学習するのであるが、その勘定は帳簿に設けられた場
所(口座)であって、その記入欄が左側(借方)と右側(貸方)からなり、それに増加(+)減
少(−)を記入するのである。
C)その技術(仕組)を修得して、日常の取引活動を記録・計算・整理して、その結果の報告書であ
る、貸借対照表(バランスシート)や損益計算書等の財務諸表が作成されるのである。
ただ、簡単だといって中途半端な学習では頭の中で混乱して、まとまりがつかなくなるので、十分、
且つ根気よく学習が出来れば理解はどんどん進み、より高度な簿記へと開けてゆくのである。
また各自の理解度を確かめる方法としては、日本商工会議所などの実施している検定試験(年2回、
6月と 11 月)などの受験もよいかも知れない。
なお、複式簿記は経済社会の中では絶対に必要な学問であり、商経科の他の全ての学科目の基礎にな
る科目であることを忘れないように !!
多くの参考書をまとめること。
成績評価方法等
レポートおよび科目終末試験の合格
メッセージ
学習量によって成果はうら切らない !!
努力ある答案、レポートが高得点になる。
科目コード
2 1 1 1
科 目 名
商 法 ( 商 事 関 係 法 )
学習目標
この科目は、商事に関する法律のなかで、商法(商法総則・商行為・海商)
、会社法、保険法、手形法・
小切手法を学習対象としています(実質的意義の商法=商事関係法)
。これらの法律は、企業の生活関係・
経済活動と利害関係者の調整を規律する法律です。
この科目では、企業活動にあたっての利害対立・衝突をどのように解決するのか、また、それを予防
するにはどうすればよいのかという問題を法的に学習します。
学習上の留意点
商法、会社法、保険法、手形法・小切手法全体を学習しますので、広範囲の知識を修得しなければな
りません。そのため個々の課題を学習する前に、全体を学習し、各法が企業・利害関係者にどのように
作用しているのかを理解することが必要です。充分理解するまで、テキストを繰り返し熟読してください。
法律用語は、法律辞典・法律用語辞典で調べてください。それでも理解できない場合は、国語辞典で
調べてください。
参考文献は、出版年度の新しいものを推薦しますが、会社法、保険法は、商法から独立し、単行法に
なっていますので注意してください。
科目終末試験の対策
課題の中には、必ず求められているポイント(論点)があります。それを答案作成にあたり指摘して
ください。
成績評価方法等
レポートおよび科目終末試験の合格
メッセージ
まず、テキスト全体を読み、全体像をとらえてください。個々の課題は、その後にあたってください。
つぎに、文章の表現は、自分の考えで、作成してください。
テキストや参考文献の丸暗記や丸写しはしないでください。
さらに、文章構成にあたり、どこにポイントをおくかを注意してください。ていねいに、人に読んで
もらうという気持を忘れないで作成してください。
科目コード
3 1 0 2
科 目 名
民 法 ①
学習目標
民法は、私たちの身近に発生する売買・貸借などの取引や交通事故の際の損害賠償請求という経済
的生活関係と婚姻・離婚・相続などの家族的生活関係を規律している。前者は財産法(物権法・債権
法)、後者は家族法(親族法・相続法)と呼ばれている。民法総則は、もっぱら、財産法の通則を定め
ているが、民法学習の出発点としてしっかりと学ぶ必要のある科目といえよう。
学習上の留意点
民法総則の内容は、幅広く複雑に関連し、しかも、高度で抽象的な概念と論理性を備えているので、
初学者にとっては、理解することが難しく感じられるかもしれない。この困難性を少しでも緩和し、民
法への興味を深めるためには、民法全般にわたって分かりやすく解説した入門書を読むことも一方法で
ある。また、ある程度学習が進んだ段階で、判例教材などを利用して、具体的な事件において民法がど
のように解釈され適用されるのかを検討することも有意義である。もちろん、基本用語や基本的な制度
を 一 つ 一 つ 正 確 に 理 解 す る こ と が 前 提 に な る こ と を 忘 れ て は な ら な い。
科目終末試験の対策
各試験問題について、意義・要件・効果などをノートに整理するようにしてください。
成績評価方法等
レポートおよび科目終末試験の合格
メッセージ
答案作成に際しては、まず答案構成をし、次に誤字に注意し、丁寧に正確に記述することを心がけて
ください。
科目コード
3 5 0 1
科 目 名
商 品 学 ①
学習目標
現代の市場にみられる多品種な高度商品化の社会においては、消費者の高度な商品知識が重要課題で
ある。消費者としても現在の商品に対する顧客満足度をこえ、市場流通のあり方を見直し、新しい流通
を思考して、消費者みずから商品価格、商品価値決定者であるために、商品学の存在価値を再認識すべ
きである。
ここでは商品を主に消費者へ直接販売するような商品と流通を考え、さらに商品という場合には、
サービスも含んだ商品という意味で広い範囲をさして商品学の方向を記述したものである。
学習上の留意点
1.商品学を体系化すると(a)企業商品学(b)消費者商品学(c)社会商品学に大別されるが、
各々
の問題に対しては、出来うる限り商品学を消費者購買のうえにたった理解の内容であることが必要
かつ重要である。
2.個別商品の知識を充実するためには、新聞の流通・商品の記事(例えば、日経流通新聞、日経新
聞あるいは各業界新聞)「朝日現代用語・知恵蔵」
「集英社・イミダス」
(共に有料サイト)等を読
むことが必要である。
科目終末試験の対策
一般的には(1)概念、定義、意義、趣旨、(消費の立場)
(2)各論では、具体例を記すこと(3)
問題点と今後の消費者活動等を消費者の視点より課題に対して記述することが望ましい。
成績評価方法等
レポートおよび科目終末試験の合格
メッセージ
日常生活に密着した科目であるので日々の消費者行動において注意して購買することである。例えば
商品表示、色彩、包装等に認識をもつことである。