2.育ちっこ 〔Ⅱ〕 子どもが育つ家庭環境を考える 〔Ⅱ〕 子どもが育つ家庭環境を考える 【現状・課題】 男性を含めたすべての人々が、仕事時間と生活時間のバランスがとれるよう「働き方の見直し」 を進めることが重要です。そのためには、職場優先の意識や、固定的な性別役割分担意識等、働 きやすい環境を阻害する慣行その他の諸要因を解消することが必要となります。 意識調査によると、子育て家庭が考える望ましい子育てとしては、子育てに手のかかる就学前 児童では「社会的支援を利用しながらの子育て」が希望されていますが、小学生になると「あな たや配偶者を中心にした、家庭での子育て」が高くなり、家庭での子育てが希望されています。 しかし、生活の中の優先度をみると、就学前児童保護者、小学生児童保護者ともに、希望では「家 事(育児)時間を優先」が高くなっているものの、現実では「仕事優先」が高くなっており、必ず しも望ましいバランスの生活が送れていない現状がうかびあがっています。 また、育児休業制度の利用状況をみても、「父親が利用した」割合はわずか 1.3%となっており、 男女がともに行う子育てには、まだ程遠い状況です。 家庭で子育てしていくためには、職場などを含めた周囲の理解や支援も重要となってくること から、近年重要視されているワーク・ライフ・バランスの考え方も含め、意識啓発を進めていく 必要があります。 ■家庭において、望ましい子育て 0% 20% 就学前児童(N=461) 40% 39.3 60% 25.2 100% 32.3 0.7 1.5 1.1 21.8 55.7 小学生児童(N=436) 80% 17.2 0.9 3.9 0.5 あなたや配偶者を中心にした、家庭での子育て 祖父母など親族の支援を受けながらの子育て 保育園などの社会的支援を利用しながらの子育て 保育園などの社会的支援を中心にした子育て その他 不明・無回答 資料:平成 20 年度「碧南市次世代育成支援に関する意識調査」 ■母親または父親の育児休業制度の利用 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1.3 就学前児童(N=461) 22.1 74.0 0.2 母親が利用した 母親と父親の両方が利用した 不明・無回答 2.4 父親が利用した 利用しなかった 資料:平成 20 年度「碧南市次世代育成支援に関する意識調査」 44 2.育ちっこ 〔Ⅱ〕 子どもが育つ家庭環境を考える ■生活の優先度の「希望」と「現実」 就学前児童(N=461) 0% 希望 20% 8.7 40% 5.9 34.7 25.6 現実 60% 100% 50.3 0.4 23.6 80% 0.7 0.2 49.9 仕事時間を優先 家事(育児)時間を優先 その他 不明・無回答 プライベートを優先 小学生児童(N=436) 0% 希望 20% 7.3 40% 80% 4.6 62.2 0.7 31.4 40.8 現実 60% 仕事時間を優先 家事(育児)時間を優先 その他 不明・無回答 0.9 0.0 100% 25.2 26.8 プライベートを優先 資料:平成 20 年度「碧南市次世代育成支援に関する意識調査」 (1) ① 男女による子育ての推進 男女共同参画の推進 施策・事業 男女共同参画社 取組内容・目標等 内容 ・市内イベントでの男女共同参画に関する啓発活動 や、年1回のフォーラムでの講演会を実施していま す。 目標 ・男女共同参画プランに基づき、男女ともに社会や家 庭運営に参加していくよう啓発活動、フォーラムを 実施します。 会の形成に向け た啓発 担当課 地域協働課 45 2.育ちっこ ② 〔Ⅱ〕 子どもが育つ家庭環境を考える 父親の子育て参加の促進 施策・事業 取組内容・目標等 内容 ・平成 19 年4月から、母子健康手帳交付時に父子手 帳を交付しています。 目標 ・継続して父子手帳を交付し、父親の育児参加の啓発 を行います。 内容 ・夫の育児協力の必要性や子どものいる家庭作りにつ いての講話や沐浴実習を通し、夫婦で参加できるパ パママ教室への父親の参加を促進しています。 父子手帳の交付 健康課 父親の子育て参 健康課 加事業の実施 父親の役割を考 担当課 目標 ・継続してパパママ教室を実施します。 内容 ・青少年の健全育成活動に関わる団体(おやじの会、 子ども会育成連絡協議会、青少年育成推進委員会) への加入や、その団体が開催する行事に参加がしや すいよう、情報提供を行っています。 生涯学習課 目標 ・父親の家庭教育への関心を高め、家庭における父親 の役割を再認識してもらうような各種講座・講演会 を開催します。 内容 ・すべての小学校区(7地区)でおやじの会が結成さ れ、地区の特性に応じた活動を行っています。 目標 ・継続して父親として子育てに積極的に関わるおやじ の会の活動(親子のふれあう体験活動)を支援しま す。 える学習機会の 確保 地域「おやじの 生涯学習課 会」活動支援事業 46
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