The Institute of Thanatology 死生学研究所 ❑会場 東洋英和女学院大学 2015年度 <公開> 東洋英和女学院大学大学院 (六本木)201教室 東京都港区六本木5-14-40 連続講座 生と死に寄り添う ❑最寄駅 六本木駅(日比谷線徒歩10分) ❑参加費 各回500円 麻布十番駅(大江戸線徒歩5分、南北線徒歩7分) 本学院在校生・教職員無料 ❑先着 100名様 ❑事前申込み 不要 第5回連続講座 石井香世子 10月 24日(土) いのちと国家とお金 (いしい かよこ) 本学国際社会科学部准教授 14:40-16:10(受付14:10~) ―東南アジアから考える プロフィール 国際社会学専攻。東南アジア(タイ)をフィールド とし、グローバリゼーション時代のマイノリティ生 存戦略に関心をも つ。博士(社会学・慶應義塾大 学)。名古屋商科大学准教授、タイ・マヒドン大学 客員教員、タイ・チュラロンコーン大学客員研究員 等を経て、2012年より現職。 主要業績 「社会資本としての国籍とジェンダー―タイ『山地民』女 性のグローバル移動から」陳天璽・近藤敦・小森宏美・ 佐々木てる編著『越境とアイデンティフィケーション―国 籍・パスポート・IDカード』新曜社2012 。「無国籍『在日 タイ人』からみる越境移住とジェンダー―多文化共生支援 から取りこぼされる人々」日本移民学会編『移民研究と多 文化共生』御茶の水書房2011。「国際観光システムを底辺 で支えるはざまの人々―タイ山岳少数民族と観光産業」江 口信清・藤巻正己編著『貧困の超克と観光』明石書店2010 。 内容紹介: 「国民の基本的人権は守られる」――こう、国が国民に約束してき たのが近代国民国家です。それでは、どの国にも国民として登録さ れていない人たち、たとえばアジアの国境地帯に生きる少数民族の うち一部の人々は、誰が基本的人権を守ってくれるのでしょうか。 答えは、「誰も、どの政府も、彼らの基本的人権を守ってくれませ ん」。国籍(日本で言えば戸籍)がどこにもない彼らは、就学、就 職、結婚をしようとしても、そもそも存在証明がありません。こう した人々は生きていても社会制度上は「幽霊と同じ」です。こうし た人々が生活するアジアの国境地帯から、「生きること」を見つめ ます。 第6回連続講座 渡辺和子 10月 24日(土) 生死をかける誓約の伝統 (わたなべ かずこ) 本学人間科学部教授 16:20-17:50 ―古代メソポタミアから現代まで プロフィール 東京大学文学部宗教学科卒業。同大学院宗教学専攻 博士課程退学。ハイデルベルク大学アッシリア学科 修了(Dr.phil.)。専門領域は宗教学、死生学、アッ シリア学(メソポタミアの楔形文字文献学)、旧約 聖書学。東洋英和女学院大学助教授を経て1998年か ら現職。 主要業績 「ポニョの海の中と外」国際宗教研究所編『現代 宗 教2012』秋 山 書 店2012。「洪 水 神 話 の 文 脈 ― 『ギルガメシュ叙事詩』を中心に」『宗教研究』 373、2012。「『ギルガメシュ叙事詩』における 夢とその 周辺―予知・夢解き・冥界幻 視・無 意 識」河東仁編『夢と幻視の宗教史』下巻、リトン 2014。「「エサルハドン王位継承誓約文書」にみ る生と 死」『死生学年報2015 死後世界 と死生 観』リトン2015。 <予 告> シンポジウム 内容紹介: 子どもの頃に互いに小指をからませて「嘘ついたら針千本飲ます。 指切った」と唱えて約束をしました。その由来はともかく、このよ うな約束は「誓約」でもあり、命がけのはずです。洋の東西を問わ ず、誓約は命がけでなされてきのであり、世界最古のメソポタミア から現代に至るまで誓約には共通点があるようです。たとえば紀元 前7世紀のメソポタミアのある文書からは、水を飲み、油を皮膚に擦 り込むなどの儀礼を行いながら誓いの言葉を唱えて、その誓いを 破った時には体の中の水や油が命を脅かすことを覚悟するという誓 約があったことが窺えます。 生と死に寄り添う ―臨床と宗教 11月21日(土)開催 お問合せ先 ㈶国際宗教研究所・共催「生と死」研究会第14回例会(司会・渡辺和子) 奥野 滋子(順天堂大学医学部客員准教授) 「死から学ぶ生きる力」 津曲 真一(東京理科大学非常勤講師) 「チベット仏教と終末医療」 谷山 洋三(東北大学大学院文学研究科実践宗教学寄附講座准教授) 「臨床宗教師の展望と課題」 東洋英和女学院大学死生学研究所 [email protected] 03-3583-4035(fax専用)
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