The Institute of Thanatology 死生学研究 ❑会場 東洋英和女学院大学 2011年度 <公開> 東洋英和女学院大学大学院 (六本木)201教室 東京都港区六本木5-14-40 第6回連続講座 11月12日(土) 14:40-16:10 プロフィール 1963年神戸生まれ。慶應義塾大学院卙士課程民族 学・考古学専攻、単位取得退学。本学・共立女子 大学非常勤講師。ガンダーラの考古調査・カラ シュ族の民族調査を含めフィールドワーク多数。 主要業績 『仏教美術事典』東京書籍2002年(共著)。「ガン ダーラ北部域の仏教岩彫り群について」『時空 をこえた対話』六一書房 2004年。「古代イン ド・イランの生と死の神話」『生と死の神話』 リトン2004年。「ガンダーラ「仏伝図」再考」 『オリエント』第 50巻第2号2008年。 第7回連続講座 11月12日(土) 16:20-17:50 プロフィール 東京大学大学院人文社会系研究科卙士課程単位取得 退学。ハイデルベルク大学初期キリスト教考古学・ ビザンティン美術史学科修了(Dr. phil.)。2001年か ら現職。専門と関心分野は、西洋中世美術史を中心 に宗教美術全般。現在は、宗教とイメージ・表象の 関係を深めることに取り組む。宗教のなかで美術や 造形物、建築物が果たした機能、それらが信仰者へ 与える効果などを考察する。 主要業績 「ヨブ夫妻の図像学」『経験としての聖書』リトン 2009年。「宗教美術研究序説」『宗教史とは何か』下 巻 リトン2009年。『「よきサマリア人」の譬え―図像 解釈からみるイエスの言葉』三元社2010年。「光り輝 く者との交感―ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの ヴィジョン」『共感と感応』東北大学出版会2011年。 生と死とその後 ❑最寄駅 六本木駅(日比谷線徒歩10分) ❑参加費 各回500円 麻布十番駅(大江戸線徒歩5分、南北線徒歩7分) 本学院在校生・教職員無料 ❑先着 100名様 ❑事前申込み 不要 藤原達也 (ふじわら たつや) 第8回連続講座 16:20~17:50 第9回連続講座 本学非常勤講師 生ける遺影―ガンダーラにおける仏像の起源をめぐって 内容紹介: 前5世紀インドで興った仏教の世界宗教として発展 に、仏像は決 定的な役割を担います。仏像の起源の「いつ・ど こで」に関しては広汎 な了解があります。仏教興起の500年程 後、北西辺境ガンダーラ においてです(マトゥラー起源説もありま すが、資料は貧弱で す)。一方、「なぜ・どのように」に関しては、 考古・図像・碑 文・仏典等の資料群に一貫した説明を与え得る 提説はまだありません。 その提起にあたり、語義矛盾ある表題を 敢えて選びました。「遺影」は死せる者の似像なので「生ける」と 言うのは無理なのですが、この無理・矛盾に直面したガンダーラ が見出した解決策こそが仏像の起源だと考えるからです。 細田あや子 (ほそだ あやこ) 新潟大学人文学部准教授 東西文化にみる絵解きの死生観 内容紹介: 熊野比丘尼が絵解きした「熊野観心十界 図」には、さまざまな図像モティーフが描かれていて、日本 人の他界観を知るうえで興味深いものとなっています。絵 解きを見聞きする側にも女性が多かったといわれています が、絵のなかにある女性性や母性が強調された生と死の イメージを読み解きます。さらに「熊野観心十界図」と、キリ スト教の「最後の審判図」やフランス・ブルターニュ地方の 絵解き画像を、地獄と天国、極楽、人間の一生の描写に 注目しながら比較します。そしてなぜこのような画像が絵解 きされたのか、仏教とキリスト教の異界観や救済の意味な どを踏まえつつ、絵解きの背後にある死生観を考えます。 <予 告> 2011年11月26日(土曜日) 認知症高齢者の看取り 14:40~16:10 連続講座 箕岡真子(東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野客員研究員/箕岡医院内科医師) また会える「さようなら」―末期がん患者との出会いから 佐藤雅彦(大正大学非常勤講師/浄心寺住職) お問合せ先 東洋英和女学院大学死生学研究所 [email protected] 03-3583-4035(fax専用)
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