5.都市福利施設を整備する事業に関する事項 [1]都市福利施設の整備の必要性 (1)現状分析 本市の総合病院は、中心市街地内に2施設存在していたが、そのうち1施設が建物の 老朽化及び診療機能強化のためのスペース不足から郊外に移転した。当然、近隣の地域 の衰退はもちろん、中心市街地への居住意識の低下に拍車をかけると考えられた。 そのような状況下において、近接する商店街の取り組み「お年寄りにやさしいまちづ くり」の中で1階に医院、薬局などが入った高齢者向け優良賃貸住宅が完成したことで、 郊外の一戸建てから移ってきた人も多いことから、病院の存在が居住条件として大きい ことが再認識させられた。 しかしながら、残された1施設についても同様な理由から全面移転の検討がされ、新 たな中心市街地の大きな衰退要因として危惧されていたが、病院側の地域医療に対する 理解から、現地建て替えが決定し、現在整備中である。 本市の中心市街地では、既に上記総合病院以外の必要な都市福利施設等は、整備され ている。 (2)事業の必要性 総合病院の現地での建替えを行うことは、高齢化率の高い中心市街地の居住者にとっ て、この上ない安心感を与えるとともに、新たなまちなか居住者の吸引力の一つとして 中心市街地の活性化を目指すうえでの重要な事業に位置づけている。 本市の中心市街地では、整備中の総合病院以外の都市福利施設は、既に集積している ため、5年で整備する必要はない。 (3)フォローアップの考え方 フォローアップについては、毎年度末に基本計画に位置づけた取組みの進捗調査を行 い、事業の促進などの改善を図る。 69 [2]具体的事業の内容 (1)法に定める特別の措置に関連する事業 該当なし (2)①認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した特例措置に関連する事業 事業名、内 支援措置の内 その 実施主 目標達成のための位置付け及び必要性 容及び実施時 他の 容及び実施 体 時期 期 事項 ●事業名 松江赤 母衣町地区は、県庁や県民会館などの ●支援措置 母衣町地区 十 字 病 主要な都市施設に近接しているが空洞 社会資本整備 化が著しく、居住人口の減少と高齢化の 総 合 交 付 金 暮らし・賑 院 わい再生事 進展に加え隣接地区の核デパートの移 (暮らし・に 転などにより急速な疲弊状況に陥って ぎわい再生事 業 いる。 業) ●事業内容 老朽化した さらに地域の核施設である松江赤十 ●実施時期 字病院は本館棟が昭和 43 年に新館棟が H18 年度~ 松江赤十字 昭和 55 年に建築されて以来築後 26 年か H24 年度 病院の現地 ら 38 年が経過しており老朽化が著しく 建替え事業 耐震性に問題がある。このため、現有建 ●実施期間 物を現地で建替えを行うことで本病院 H18 年度~ を核とした快適で安心な暮らしの創出、 H24 年度 そして賑わいと活力のある中心市街地 の形成を図ることができる。 このことにより、まちなか居住、近隣 集客拠点という目標を達成するために 必要な事業である。 ●事業名 準備組 松江しんじ湖温泉地区の老朽化した ●支援措置 千鳥町ビル 合 ビルを建替し、新たに店舗のほか、老人 社会資本整備 再開発事業 ホーム、温浴施設といった都市福利施設 総 合 交 付 金 (千鳥町地 を整備する。 (地域住宅計 区) このように、まちなか居住という目標 画に基づく事 ●事業内容 を達成するのに必要な事業である。 業) 松江しんじ ●実施期間 湖温泉地区 H23 ~ 26 年 度 の老朽化し に実施 たビルの建 替による住 70 宅の供給 ●実施期間 H23 年度~ (2)②認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した重点的な支援措置に関連する事 業 該当なし (3)中心市街地の活性化に資するその他の支援措置に関連する事業 該当なし (4)国の支援がないその他の事業 事業名、内 容及び実施 時期 実施主 体 目標達成のための位置付け及び必要性 ●事業名 地権者 松江しんじ湖温泉駅周辺を開発し、保 松江しんじ 等 育施設や業務施設などの施設を整備す 湖温泉駅周 る。 辺整備事業 保育施設など都市福利施設の整備を ●事業内容 行うことにより、子育て世代をターゲッ 松江しんじ トとしたまちなか居住の促進と近隣か 湖温泉駅周 らの集客を図る。 辺の開発に このように、まちなか居住、近隣集客 よる保育施 拠点という目標を達成するのに必要な 設及び業務 事業である。 施設整備 ●実施期間 H23 年度~ 71 国以外の支 その他 援措置の内 の事項 容及び実施 時期
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