平成25年度豊後大野市環境基本計画年次報告書 (平成24年度環境指標の点検及び評価) ◎豊後大野市環境基本計画 豊後大野市環境基本条例第8条の規定により、平成22年3月に豊後大野市環境基本計画を策定しました。 この計画では、「○豊かな自 然を守り 未来へつなぐまち ○人と自然と環境にやさしいまち ○ともに活動するまち」を豊後大野市の望ましい環境像として定め、こ の実現に向けた4つの基本目標、及び13の個別目標を掲げています。また、行政のみならず、市民・事業者が環境保全に向けて取り組 むべき事項をしめしています。豊後大野市において、環境面ではもっとも基本となる計画であり、環境に関わりがある市の施策や事業 は、この計画との整合性を図って実施します。 ◎豊後大野市環境基本計画年次報告書 豊後大野市環境基本計画年次報告書は豊後大野市環境基本計画に掲げている環境保全の取り組みの実施状況について、目標の達成状況を 指標により点検・評価するもので、豊後大野市環境基本条例第12条の規定により作成し、公表しなければならないことになっています。 平成25年度の年次報告書は、環境に関する事業の確認、またこれらの更なる促進などの検討を行いました。 ◎評価について 指標の実績値から、個別目標の達成状況を「○、△、×」により評価しました。 評価 「○」:目標達成、又は数値が改善したもの 「△」:大きな変化がないもの 「×」:悪化したもの 「―」:未実施の事業 基本目標【自然環境】潤いと安らぎのある自然環境を守る 番 号 個別目標 1 河川を守ろう 個別目標の進捗を見る指標及び実績 評価 毎年11月1日の大野川クリーン アップキャンペーンは大野川漁 協と大野川流域ネットワークが 中心となって活動を行っていま す。平成11年度から活動に取り 組み、多くの方が参加していま す。事業が周知され住民の理解 が得られていると考えられま す。 【指標】市民による水辺の維持・管理活動・清掃活動の実施回数 ●大分県が8月5日を県民総参加による「環境美化の日」として実施した「120万人 県民一斉ごみゼロ大行動」では、豊後大野市で77活動に延べ2,786人が参加し、道 路や河川沿いの清掃活動を行った。 (市報10月号より) ●毎年11月1日を「大野川の日」と定め、大野川クリーンアップキャンペーンを開催 し、本流及び各支流で一斉にゴミ拾いを行った。 ●「三重川を守る会」が第14回大野川クリーンアップキャンペーン三重川を「大野川 の日」に開催し約250名が参加した。 (市報12月号より) コメント ○ ●「柴北川を守る会」が大野川クリーンアップキャンペーンに参加し、大野川の支流 である柴北川の清掃活動を行った。 (「柴北川だより」より) ●「三重川を守る会」が毎月第二日曜の早朝、三重川沿いでゴミ拾いや除草の活動 を行っている。 ●「三重町くらしを考える会」が三重町中心部の家庭からでる食用廃油から”廃油 せっけん”を製造している。家庭で使用した食用廃油を回収することにより、生活 排水への油混入を減らし、三重川の環境浄化活動に取り組んでいる。 ※環境衛生課調べ 2 森林や農地を守ろう 豊後大野市農業振興計画に基づ き、優良農地の確保と適正な土 地利用や自然に配慮した農林業 整備を推進していきます。 【指標】認定農業者数、集落営農組織、法人組織数 (単位:人、又は団体数) 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 認定農家者数 426 426 421 408 集落営農組織数 41 42 40 39 法人組織数 29 29 29 31 ※農業振興課資料より △ 番 号 個別目標 個別目標の進捗を見る指標及び実績 評価 平成24年度は九州北部豪雨の影 響で利用者が減となりました が、それでも多くの観光客が訪 れており、市内に多様な生体系 が守られていると考えられま す。今後も市民や観光客の利用 を促し、自然環境に親しむこと ができるように、市内の自然体 験型施設の適正な管理に取り組 んでいきます。 3 多様な生態系を守ろう 【指標】市の自然体験型施設の利用者数 ●ふるさと体験村(大野町) 利用件数 利用人数 平成21年度 42件 838人 平成22年度 49件 658人 平成23年度 59件 883人 平成24年度 ― 692人 平成22年度 ― 32,406人 平成23年度 ― 29,563人 平成24年度 ― 27,610人 平成22年度 355件 ― 平成23年度 364件 ― 平成24年度 354件 3,130人 ●リバーパーク犬飼(犬飼町) 利用件数 利用人数 平成21年度 ― 42,812人 コメント ○ ●井崎河川公園(清川町) 利用件数 利用人数 平成21年度 347件 ― ※商工観光課資料より 4 まちの緑を育てよう 【指標】緑化運動の実施回数 ●苗木の無料配布 ●植林活動 三重町(3回)、千歳町(1回)、緒方町(1回) ◎森林ふれあい体験事業[大野町] ・12月6日大野町総合運動公園で、大野小の6年生と保護者でぼたん 桜やもみじなど約120本の植栽を行った。(市報1月号より) ◎企業参画の森づくり【東芝グループ150万本の森づくり】 ・㈱東芝大分工場の従業員を中心に、緒方町の荒平の池の湖畔 「東芝水源の森(豊後大野)」を拠点として森林整備活動を展開 している。 ※農林整備課資料より ○ ふるさと振興祭・チューリップ フェスタ等のイベント時に苗木 の無料配布を行い、市民参加に よる緑化運動に取り組みまし た。今後も市内で行われるイベ ント等において苗木の無料配布 を計画します。 基本目標【生活環境】健康で快適に暮らせる生活環境をつくる 番 号 5 個別目標 個別目標の進捗を見る指標及び実績 評価 平成24年度の浄化槽設置件数は 565基(個人住宅分)でした。 今後更に浄化槽(個別処理)の 普及を促進していきます。 河川の水質をきれいに 【指標】生活排水処理率(公共下水道、合併処理浄化槽等) しよう 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 43.7% 45.6% 48.1% 53.3% 豊後大野市生活排水処理率 コメント ○ ●平成24年度 21,050人(汚水処理人口)/39,526人(住基台帳H25.3.31) (汚水処理人口)21,050人=(下水道)1,194人+(農集排)3,195人+(浄化槽)16,661人 ※上下水道課資料より 6 快適な住環境を守ろう 【指標】市で受け付けた苦情件数 単位:件 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 大気汚染(野焼き) 10 10 9 9 水質汚濁 2 3 6 2 騒音 2 3 4 2 3 6 5 9 悪臭 ※環境衛生課受付分 × 交通における環境対策 【指標】市で受け付けた交通に関する苦情件数 7 を進めよう 苦情件数 ※環境衛生課受付分 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 1 3 6 3 △ 野焼き(ゴミ焼き)は法律によ り禁止されていることを市報等 により啓発していますが、環境 に対する苦情件数は増加してい ます。今後も啓発活動を継続し ていきます。 管理放棄地の雑草・枝等が交通 の妨げとなる苦情がありまし た。市内各地に管理放棄地が増 加していると考えられます。周 辺住民の良好な生活環境の保全 に努めます。 基本目標【物質循環】みんなで地球環境保全に取り組む 番 個別目標 号 8 ごみを減らし、リサイ クルを進めよう 個別目標の進捗を見る指標及び実績 評価 【指標】①市民一人当たりの年間排出量 排出量 平成21年度 199.88㎏ 平成22年度 200.27㎏ 平成23年度 204.52㎏ 平成24年度 203.82㎏ ※環境衛生課清掃センター調べ △ 【指標】②市内のマイバッグ推進協力店舗数 ●食品スーパー等 5事業者9店舗 ㈱マルミヤストア マルミヤストア三重店 ㈱オーケー 新鮮市場三重店 ㈱トキハインダストリー トキハインダストリーアクロスプラザ三重 おがた店・あさじ店・おおの店・千歳店・犬飼店 ㈱Aコープ九州 ㈱ホームインプルーブメントひろせ HIひろせ三重店生鮮ディスカウント市場 ●クリーニング 市内9店舗 [平成24年7月1日より参加] 佐藤クリーニング店 市内取次店数 3 ㈲神山クリーニング店 白美屋クリーニング店 扇屋クリーニング店 市内取次店数 3 ロイヤルクリーナー㈱リファイン大分 ※大分県レジ袋削減推進協議会資料より 9 きれいなまちをつくろ 【指標】不法投棄発生件数 う 平成21年度 平成22年度 平成23年度 苦情件数 15件 18件 23件 平成24年度 31件 × ※環境衛生課調べ 10 省資源・省エネルギー 【指標】太陽光発電設置補助件数 を進めよう ○市内で国の住宅用太陽光発電補助金交付決定を受けた件数 交付決定件数 ※環境衛生課調べ 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 62 134 153 185 ○ コメント 市民一人当たりの年間排出量は 横ばいです。豊後大野市では家 庭用生ごみ処理容器(コンポス ター)給付事業と電気式生ごみ 処理機設置補助事業を実施し、 生ごみの減量化・再資源化に取 り組んでいます。 平成21年度より大分県内の食品 スーパー等でレジ袋無料配布中 止の取組が行われており、マイ バック持参率80%以上を目標に しています。平成24年度市内の 食品スーパー等のマイバック持 参率は約84%でした。また平成 24年7月1日から大分県クリーニ ング生活衛生同業組合もレジ袋 無料配布中止の取組を行い、市 内のクリーニング店も参加して います。 不法投棄防止を市報等により啓 発していますが、件数が増加し ています。不法投棄防止啓発看 板を自治会の要望をうけて配 布・設置を行います。 設置費用が高い状況下ですが太 陽光発電を設置する市民があ り、関心が高いと考えられま す。(※本市独自の太陽光補助 制度はありません。) 基本目標【参画と協働】人づくり、地域づくりを進める 番 号 個別目標 個別目標の進捗を見る指標及び実績 11 環境に関する情報を蓄 【指標】市報やホームページによる環境情報の掲載回数 えよう ①市報 【4月】・地球温暖化防止に努めましょう!(家庭でできる取り組み 45)生ごみにつ いて ・ごみ減量化・堆肥化推進事業のお知らせ 【5月】・地球温暖化防止に努めましょう! (家庭でできる取り組み 46)白熱電球と電球型蛍光灯、LED電球 【6月】・地球温暖化防止に努めましょう! (家庭でできる取り組み 47)緑のカーテンでCO2ダイエット! 【7月】・食品で作る土着微生物活性剤「マイエンザ」!! ・市長発!! 節電、そしてごみの分別にご協力を 【8月】・地球温暖化防止に努めましょう! (家庭でできる取り組み 48)扇風機を活用して快適な夏を! ・分別の徹底で、ごみは資源として生まれ変わります。 【9月】・市長発!! 自然エネルギーで町づくりを 【10月】・地球温暖化防止に努めましょう! (家庭でできる取り組み 49)二酸化炭素排出削減の必要性 ・120万人県民一斉ごみゼロ大行動について ・[公民館だより]白山公民館女性学級でマイエンザ作りに挑戦! 【11月】・地球温暖化防止に努めましょう! (家庭でできる取り組み 50)エコドライブ・節電について 【12月】・地球温暖化防止に努めましょう! (家庭でできる取り組み 51)冬の節電 【1月】・地球温暖化防止に努めましょう! (家庭でできる取り組み 51)冬のエコドライブ「パート1」 【2月】・地球温暖化防止に努めましょう! (家庭でできる取り組み 52)冬のエコドライブ「パート2」 【3月】・地球温暖化防止に努めましょう! (家庭でできる取り組み 53)ごみの減量でCO2ダイエット ②ホームページ マイエンザについて、地球温暖化防止に努めましょう、ものを効率的に使用しま しょう(3R)、光化学オキシダントについて、不法投棄を撲滅しましょう、PM 2.5(微小粒子状物質)について、ごみ分別辞典(通年) 評価 コメント ○ 市報やホームページなどの、予 算をかけない方法により環境情 報を提供しました。 番 号 個別目標 個別目標の進捗を見る指標及び実績 12 環境教育・学習を進め 【指標】各種環境学習講座等の開催回数 よう ○豊後大野市ふるさと振興祭時に地球温暖化防止協議会による環境学習及びコンポ スターの展示を行い家庭ごみの減量化・再資源化推進の啓発を図った。 ○マイエンザによる自然環境浄化事業推進のため、出前講座を市内17箇所で開催し 延べ366名が参加した。 評価 ○ ○環境学習の資料として、市内の自然をわかりやすく示した「豊後大野市自然図 鑑」(A5版両面・フルカラー・96ページ)3,000冊と「自然環境マップ」(A2版片面・フルカ ラー)200枚を作成した。自然図艦は市内全小中学生(約2,700名)に配布した。 ○8/25(土)千歳町保健センターにて「夏休み!家族でエコクッキング」教室を開 催し、4家族11名が参加した。エコについて学習したのち、エコ献立による調理 実習を行った。 【指標】市民環境ボランティア団体数 活発な環境活動を進め 13 ○地球温暖化防止啓発活動:1団体 よう (豊後大野市地球温暖化防止協議会) ○河川及びその周辺清掃・美化活動:2団体 (三重川を守る会、柴北川を愛する会) ○リサイクル活動:1団体 (三重町くらしを考える会) ○街路清掃・美化活動:6団体 {ボランティアごみ申請団体(自治会除)} (三重川を守る会、九州電力㈱、下小坂老人クラブ、三重ライオンズクラブ、上赤 嶺若竹老人クラブ、市女性団体連合会) ○自然環境マップ作成活動:1団体 (豊後大野市自然史友の会) ○ごみゼロおおいた推進隊:7団体 (三重川を守る会、河童倶楽部、若者的生活向上委員会、食と水を考える会、里歩 の会、三重町くらしを考える会、どんぐり幼稚園) コメント ふるさと振興祭時に環境コー ナーを設け市民へ環境に関する 啓発活動を行いました。平成23 年度よりマイエンザによる自然 環境浄化事業に取り組んでいま す。 「豊後大野市自然図鑑」と「自 然環境マップ」の資料は、平成 22年4月から約3年間かけて、豊 後大野市自然史友の会が無償で 調査を行ったものです。 市民が気楽に環境保全活動に参 加できるよう情報交換の場を提 供するとともに、各地域の団体 の活動支援を行っています。 ○
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