子ども達にご声援を

母里小学校通信
平成28年6月号
子ども達にご声援を
校長
小
佐
法
平
学校の周りだけでなく、稲美町各所の畑の麦が見事に黄金色に輝いています。初夏を迎え、子ど
も達も運動会に向けて一生懸命練習し、麦以上に輝いています。運動会は、学校行事の中でも最
大級の行事であり、学校をあげて準備・練習しております。ぜひ、ご来校くださり、子ども達のがんば
りにご声援を賜りたいと存じます。
子ども達は徒競走(リレー含む)、団体競争遊戯、表現運動等の種目を通じて運動技能や体力を
競い合います。速く、強く、美しく競技や演技で結果を出すことも大切ですが、何よりも大切なことは、
心合わせて協力すること、友だちの競技や演技から学んだり、応援したりすること、高学年では自分
の役割と責任を果たし準備や運営に携わることだと考えます。子ども達は、運動会の練習を通して
本当にたくさんのことを学び成長していきます。今までできなかった技ができるようになったり、バトン
パスがうまくなったり、我慢する力を身につけたり、みんなで力を合わせると素晴らしいものができる
ということを体験したり、そこから自信をつけたり等たくさんあります。特に高学年では、組体操で学
ぶことが多いと言われています。我慢強さがなくなってきたと言われている最近の子ども達にとって
は、練習を通じて苦しさに耐え本当の喜びを感じるいい機会でしょう。一緒に組む人のことを考えて
動くということを学べます。最初は全くできなかった技が何回も練習することによってできるようにな
るという感動を味わえる時でもあります。必死になって補助倒立の補助をやっている子を見ると、頭
が下がる思いがします。何としても相手の子に倒立をさせてやるんだという気持ちで、顔を真っ赤に
しながら奥歯をぐっとかみしめて、体中の力をふりしぼって支えている美しい姿に感動します。一人技
でも、汗がしみこんだ体操服についた土を払うことなく、そそり立つアンテナを完成させた子ども達
の背中を見て目頭が熱くなったこともあります。
ご家庭でも、運動会を参観される際、子ども達の頑張りを例えば次のような視点で具体
的に評価し、賞賛していただければありがたいと存じます。
①力いっぱい諦めず最後まで行っているか。
②練習してきたこと、準備してきたことを生かそうと努力しているか。
③協力したり、心を一つに合わせたり、応援したりして友だちと仲よくしているか。
④自分の役割や責任を果たそうとしているか。
今年も子ども達が「母里魂」を発揮して頑張ってくれることを期待しています。
つもった雪
金子みすゞ
上の雪
さむかろな
つめたい月がさしていて
下の雪
重かろな
何百人ものせていて
中の雪
さみしかろな
空も地面(じべた)も見えないで
組体では、土台の子は足に土がめり込んで
痛い。上に乗る子はぐらぐらして落ちるかも
しれないと思い、怖いのです。
金子みすゞさんは三連を重視されました。
3段タワーでいうと2段目の人のことです。
真ん中の人はバランスがくずれ、怖いと思って
も飛び降りることはできません。自分の上に、
まだ乗っている人がいるからです。その子を残
して自分だけ助かるわけにはいかないのです。
【命を大切にし心をはぐくむ環境体験事業】
対象 小学校3年生42名
【学習内容】
地域の自然に出かけて行き、地域の人々の協力を得なが
ら観察や栽培などの自然体験活動を通して、環境の大切さ
を学びます。
今年もJA青壮年部の人たちや農家の人たちの協力のも
と、田植えや稲刈りの体験を一緒にさせてもらいます。ま
た、収穫したお米などを使って、おはぎづくりにも挑戦します。
水泳学習開始!
本校では6月23日(木)にプール開きを行い、子どもたちが楽
しみにしていた水泳学習が始まります。安全な学習とともに、
目標に向かって泳力を高める学習を行います。自分の目標をし
っかり立てて、1mでも長く泳げるようになってほしいと願っ
ています。
また、学校では「子どもだけで川や海、用水路などに行かない、遊ばない」といった指
導を行っています。今後ともご理解とご協力をよろしくお願いします。
運動会の組体操における安全確保について
昨年度から全国で組体操の安全確保について様々な報道がなされ、ピラミッドやタワーを
禁止したり、段数を制限したりする自治体も出てきました。兵庫県からは禁止や制限の指示は
出ていませんが、国のスポーツ庁の文書をもとに実施する場合は、児童の実態に合った種目
を選び、安全に十分配慮して行うように通知がありました。母里小学校では、この通知を受け
て重傷事故につながる危険性や児童の体力等を考慮し、例年実施してきた演技内容を変更し
てきました。全指導者が安全に配慮し、具体的な指導を行えるように事前の打ち合わせを行う
等して取り組んできました。
この間、ご家庭でも睡眠時間や食事に気をつけていただき、子どもの体調管理に御協力い
ただき、本当にありがとうございます。
運動会駐車場についてのお願い
運動会の案内にも書かせていただきましたが、今年度は母里保育園が改修工事のために
駐車場をお借りすることができません。また、JA農機事務所も倉庫の西側(道路側)3
つのシャッター前につきましては、農機の出入りの関係で駐車することができないと連絡
を受けております。例年に比べると駐車スペースが少なくなっております。事情が許す限
り徒歩自転車で来校いただくか、できるだけ乗り合わせて来校いただくかして、くれぐれ
も駐車違反や迷惑駐車のないようにお願い致します。
教職員の定時退勤日(毎週1日)について
兵庫県教育委員会より稲美町教育委員会を通して、週一回の「教職員定時退勤日」を設定・
実施するように通知がありました。趣旨は、「教職員が心にゆとりを持って、児童と向き合って
いけるように」ということです。
県教委が行った調査結果では、教員の平日一日あたりの平均労働時間は「10時間46分」と
なっています。
また、文部科学省の調査によると、毎日の休憩時間は、平均すると約8分となります。このよ
うに教職員の時間的・精神的負担が増大していることが「教職員定時退勤日」設定の理由で
す。
学校としましても、教職員の「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」を実現すること
で、全ての教職員が精神的なゆとりを持って、一人一人児童に向き合うことができるようにし
たいと考えています。
保護者や地域の皆様のご理解、ご協力をお願い致します。