2015.8.15

議題②
操法審査基準
改正案
水出し操法(想定)タイム測定方法について
現在 小型ポンプ操法の場合、指揮者が放水停止線上にて注水姿勢をとった時点
ポンプ車操法の場合、1 線側は 1 番員(2 線側 2 番員)が放水停止線上にて注水姿勢をとった時点
問題点① 水出し操法を想定したタイムおよび演技であるべきだが、本市の操法大会の結果は…
小型ポンプ操法では基準タイム 45 秒に対し 39~42 秒 (平均 5~6 秒切り)
ポンプ車操法では基準 1 線 55 秒に対し 47~50 秒・2 線 65 秒に対し 58~62 秒(平均 5~6 秒切り)
団員曰く「カラ操法の場合、筒先次第なので 10 秒切りも可能」とのこと
しかし市大会後に行う実際の水出し操法では基準タイムを切ることさえ出来ない。
即ち、この結果から、水出し操法を想定したタイム測定とは言えないのでは?
問題点② タイム重視(注水姿勢をとった時点)の為、本来行うべき重要な余裕ホース動作が省かれている。
実際の余裕ホースは放水圧を緩和させ筒先団員自身の安全確保、放水圧の負荷を減らし筒先操作をスムーズに
行う為の重要な作業であり、操法演技の「技」として放水時には「振られない為の余裕ホース作り」を習得す
ることが目的だが、現在の想定演技ではタイム重視となる為、余裕ホースの重要性を軽視し、その結果…
水出し操法を行うと筒先要員は振られてばかり~となる。
※カラ操法の場合、採点表には「余裕ホース確保不適1点」とあるだけなので、その後の「注水姿勢」などの
審査基準(項目)が無関係になってしまっている。
問題点③ 機関員への伝令(小型 1 番・ポンプ車 2 番 3 番)までの走りが疎かになるため、吸管伸長の動作(小
型 2 番 3 番・ポンプ車 3 番 4 番)においても疎かになる。
実際の水出しになると伝令に対し間に合わない。
【改正について】
理想は支部大会・県大会と同様に、実際に水出し操法訓練を行える環境があればベストだが、現時点では無理か
と思われる。(環境・予算・団員への負担)
仮に中央分団が水出し訓練を行うとした場合、市役所北側駐車場にて実施、1 日 1 チーム限定とし 4 月~5 月
までの間を振り分けた場合、約 30 日÷6 部=月 5 回×2 ヶ月間で計 10 回の練習日が与えられますが…
あくまで中央分団のみの使用ですので、実際には市役所に隣接する分団、椿海や平和・豊栄・須賀・匝瑳なども
行う事となるので、実質訓練回数は 3~4 回となってしまいます。この問題点として 3~4 回程度の水出し訓練
で、大会を行うことは明らかに訓練不足…危険行為と考えられ、各部がある一定の訓練回数(最低10回以上)
を行える環境が整わない限り、水出し操法大会はやらせない方が適切かと…
現在のカラ操法でもやり方一つで、十分に水出しを想定した訓練となりますので、先ずはやれるべき事を試す
事が良いかと思われます。
※水出しの訓練に拘るなら、秋の実戦操法訓練の強化や5月の規律訓練指導の強化(1日訓練)で対応するべき。
カラ操法の審査方法の改正(案)
①タイム測定場所を現在の注水姿勢をとった時点ではなく、機関員への伝令(復唱)までとする。
小型ポンプ 3 番員の復唱「放水始め」の「め」が 30 秒を基準とする。
(±5 秒)
ポンプ車
4 番員の復唱「放水始め」の「め」が 1 線 40 秒・2 線 50 秒を基準とする。
(±5 秒)
想定タイムの 15 秒の内訳
「放水始め」の「め」から機関員の放口(予備放水)開口に 1 秒+送水 12 秒・的当て 2 秒の計 15 秒
「放水始め」の「め」から火点(的)を倒すまでのタイムを一律 15 秒とする。
補足:実際の水出しでは、機関員の送水技術にて、その後のタイムや筒先団員への影響など、得点も大きく左
右されますが、上記のタイム測定変更にてある一定の基準となるかと思います。完全な水出しを想定し
た審査は絶対に出来ませんが、想定審査の制度を高めるため、さらに下記の条件を付け加えます。
■余裕ホースに対しての審査基準(項目)を追加する。
カラ操法の審査では「余裕ホース確保不適・1 点」のみが対象で、本来は余裕ホ―スの出来次第で左右される
注水姿勢不適(振られ)が緩和されますので、本市のカラ操法では余裕ホースの出来に特化した、一定の審査
項目を追加することが必要。
例)余裕ホースの形状・ねじれ箇所・キンク箇所などを明確な審査基準・減点対象とする。
(審査員の主観)
■機関員の真空ボタンを押すタイムも審査項目に入れる。※ただし加点などはなく減点の目安として
問題点 カラ操法では真空(揚水)時間の規定がないため、機関操作員の伝令受け入れ態勢が容易となる。
実際の水出しでは、真空(揚水)に掛るタイムは小型ポンプで 4~5秒・ポンプ車では 7~8秒が必要です。
カラ操法ではこの真空(揚水)に掛るタイムが免除され、免除したままの訓練をしているため、市大会後の水
出し訓練で初めてその問題点に気が付く。
真空(揚水)タイム規定がないため小型で4秒、ポンプでは 8 秒の誤差が生じ機関員が伝令に間に合わない。
改正案として、機関操作員の「想定・真空開始時間」を審査基準に設ける。
例 1)機関員は真空ボタンを押した後、揚水時間(小型ポンプは4秒・ポンプ車は8秒)そのまま静止。
例 2)機関員が真空ボタンを押した時点のタイムを審査基準とする。
小型ポンプ操法の場合、3 番員が 25 秒以内に真空ボタンを押す。
ポンプ車操法の場合は、4 番員が 25 秒以内に真空ボタンを押す。